たった1通のLINE。

その巧拙が恋愛の勝敗を決めかねないが、恋愛マニュアル情報は巷に数多くあれど、LINEの正解を教えてくれるコンテンツはほぼ見当たらない。

男女でLINEに対する捉え方は、全く異なるようだ。

あなたが送るそのLINE、気づかぬうちに間違えていないだろうか。



「私は背が高くて、英語を話せる人がタイプかな。」

初対面で、僕は萌に玉砕した。





萌と出会ったのは、大学の友人が開催した2対2の食事会。丸の内でOLをしているという萌は、“こじはる”こと小嶋陽菜にそっくりで、目の前に座った時から心を鷲掴みにされた。

「亮太さん、面白いね。やっぱり会話のテンポって大事だよね。」

萌の揺れるピアスにドキドキしながら、褒められて有頂天になる。

しかし食事会で必ず話題にのぼる“好きなタイプは?”の質問に対する萌の答えを聞いて、がっくりと肩を落とした。

身長173cm。高い方ではないが、平均身長はあるのでセーフ。しかし後者の英語を話せる人、に関しては全く自信がない。

一応、早稲田大学を出ている。なので受験英語は完璧だ。しかし巷には帰国子女や留学生が溢れており、話せなくはないが、彼らと比べると発音がまるでダメ。

日本人にありがちな読み書きはできるけど話せない、典型的な英語コンプレックスを抱えている。

「そっか、萌ちゃんのタイプは帰国子女や外資系かぁ...」

大手広告代理店勤務、という看板はまるで歯が立たぬようだ。

「別にそれだけが全てではないですけど。優しい人がええなぁ。」

そのイントネーションに、あれ?と思った。

「萌ちゃん、どこ出身?」
「あ、関西弁出ちゃった。私京都出身なんです。夏の京都は、街が華やいで本当に素敵なんですよ。」

京都弁を聞いて更に萌を愛おしく思う。

何とかLINEのIDをゲットし、返事が返ってくるかどうか分からないけれど翌日に連絡をした。


最初は乗り気でない相手。しかしまさかの結末が...

Q1:彼女からの返信にムラがある。返信をするかしないか、その差は何?


予想に反して、萌はすぐに返信をくれた。



“またご飯行きたい”という文面に関しては、全く何も返信がない。むしろ話題にすら触れられていない。

これは諦めろということなのか...しかしせっかく返信をくれた。ここで終わらすわけにはいかず、会話を続ける。



返信は、ない。既読にはなるが、帰ってくる気配は一向になかった。

懲りずに、何度となく誘ってみる。たまに返信が来たり、たまに既読スルー。そんな繰り返しだった。



ずっとこんな感じの会話が続いており、返信が返ってくるものもあれば、こないものもある。

何のポイントで返信が来て、どういった内容だと返信が来ないのか、いまだにそのアルゴリズムは掴めずにいる。しかし、全くの既読スルーとはまた違った。



「女がLINEを返信するかしないか、何で決まるのかな。」

最初萌と出会った時に一緒にいたサトシと、表参道の『よろにく』にいた。暑い夏の日に食す、焼肉とビールのコンビネーション。これ以上に最強の組み合わせがあるのだろうか。

ライスボールが薄切り肉でくるまれた「シルクロース」は何度食べても、うまい。



「この前の萌ちゃん?お前、連絡取ってたの?」

サトシが面白そうに笑っている。

男は、恋愛の話を基本的にしない。したとしても表面的なことで、女同士のように、詳細は話さない。

それが好きな女性ならば尚更だ。

「お前、夏休みどうすんの?どっか行くの?」

サトシは萌に全く興味がないようで、自分がした質問は軽くスルーされていた。そんなものだ。

そう言えば、前に会った時、萌が京都の夏は美しく、“五山の送り火”の時に毎年帰省していると言っていたことを思い出す。

今回は返信が返ってくるのか来ないのか分からないけれど、何となく萌にLINEを送った。


一体何が女心を掴むのか?まさかの結論が待っていた

Q2:乗り気ではなかった相手なのにまさかの大逆転。一体何が功を奏した?


きっとまた既読スルーされるのかな。目の前でジュージューと音を鳴らしながら焼き上がっていく希少部位・サーロインを見つめながら、返信を待つ。

しかし今回は、サーロインの焼き上がりを待つ間もなく、すぐに返信が来た。



好きな女性の話は覚えている。(どうでも良い女性の話は基本的に覚えていないけれど)。

しかしそんなことはさすがに言えない。何と返信して良いのか分からず、とりあえず口の中で溶けるサーロインを楽しんで、気持ちを落ち着かせることにしよう。いつ来ても美味しいが、今日の肉は更に旨味が増している気がする。

「お前、何携帯見ながらニヤついてんの。気持ち悪いんだけど(笑)」

サトシに突っ込まれても気にしない。


今回は返信があり、しかも少し相手のテンションが高めなのだ。ニヤけるのは仕方ない。

熱帯夜になるとテレビの天気予報で言っていたが、店の外に出ると、その熱気に思わず武者震いするほど暑かった。

しかし、夜空には月が綺麗に輝いていた。





翌日、ソファーでくつろぎながら携帯をいじっていると、 LINEの着信が入った。まさかの、萌の方からLINEが入ったのだ。

しかも新幹線の車内と思われる、写真付きだ。



平然を装ってみるものの、これは嬉しい。初めて向こうからLINEが来た。

そして次に来た文面を見て、思わず携帯を落としそうになる。



3回ほど読み直して、ようやく状況整理ができた。

いつの間にか、萌は心を開いてくれており、そして向こうから乗り気で誘ってきてくれたようだ。


—最初は全く相手にされてなかったのに...


ずっとLINEを送ったのが良かったのか?しかし、しつこい男はNGだとも聞いたことがある。

結局何が萌の心に響いたのか分からないままだが、とりあえず萌のLINEに返信を打つ。



▶NEXT:8月6日日曜更新予定
LINEの答えあわせ【A】:彼女の心が変わったのはナゼ?女の心が動くLINEとは


<これまでのLINEの答えあわせ【Q】>
vol.1 盛り上がったはずが。よくある「突然の既読スルー」という地獄
vol.2 つい送りたくなる“俺通信”。マメに連絡する男がモテるのか?
vol.3 気になる子を誘いたい。「今から飲まない?」が嫌われる理由
vol.4 ナゼ気づかない?女性へ「元気?」と送る男の大きなミス
vol.5 「今日はありがとうございました♡」デート後すぐ来たお礼LINE。これ、脈アリ?
vol.6 好きな女性に嫌われたくない。スタンプで「察して」ほしい男心
vol.7 「仕事が忙しくて予定が分からない」を鵜呑みにする女
vol.8 食事後「楽しかった!またご飯行こう」で態度急変したのはなぜ?
vol.9 返信は律義な彼が、デートに誘ってくれないのはなぜ?
vol.10 エリート男が仕事帰りに送りがちなNGワード。身に覚えある?
vol.11 「元気?」突然きた元カノからの連絡。これって何のサイン?
vol.12 2対2での食事後、個別で仲良くしたい時。その一文が落とし穴
vol.13 「少し時間をおいて、返信する」じらしテク。女の恋愛バイブルは正しいの?