生まれた時から勝ち組。

そう言われる一方で、「親の七光り」「二代目は会社を潰す」と揶揄されることもある二世たち。

親の潤沢な資金を受け継ぎ、悠々自適に暮らしているようにも見える彼ら。

そんな彼らの生態を暴いていこう。

これまでに、身分を隠しながら嫁を探す幸一郎や親の資産格差で悩む、慶應幼稚舎出身の航平、バーキンが転がっている家で育った悠一郎などを紹介した。

さて今回は?



<今週の二世くん>

名前:亮太
年齢:28歳
職業:化粧品会社 役員
年収:1,800万
居住地:恵比寿
親の職業:化粧品会社 経営


全員が、生まれた時から成功者ではない


今まで出会ってきた二世くん達は、生まれた時から何の苦労も知らず、苦悩があると言っても一般庶民からすると羨ましい限りの悩みが多かった。

しかし今回話を聞いた亮太は、少し違っていた。

「元々、両親はごくごく普通の人。言うならば一般家庭だし、一般家庭より実際はもっと下流だったかもしれません。」

小学校まで江東区で育ち、通っていたのは公立の学校。私立の一貫校でもなければ、家が大御殿のように大きかった訳でもない。

しかも亮太が8歳の時に、両親が離婚。狭いアパートに母と息子の二人暮らしで、かなり苦労の多い幼少期だったようだ。

しかし、この離婚が亮太にとっての人生の転機だったと言う。

「離婚を機に、母親が起業したんです。今でこそ働く母親は歓迎されますが、当時我々の親世代で起業している人なんて、ごく僅かでした。」

現在の亮太は母親の会社の役員に名を連ね、会社の成長に大きく貢献している。

年収は、28歳にして約1,800万。

節税対策も兼ねて金額は抑えており、経費などを合わせると亮太が使える額は更に増える。当然のことながら、寄ってくる女性は数知れず。

一見悠々自適な生活に見るが、幼い頃はまさかこんな生活が送れるとは想像さえできなかったそうだ。


大逆転もあり得る。人生は、まるでゲームの課金アイテム集め?

ゲームのように、アイテムを一個ずつ拾い集めて


亮太が10歳の時に母親が起業したのだが、すぐに事業が軌道に乗ったわけではない。

当初は欲しかったテレビゲームも買ってもらえず、 夏休みの旅行もなく、行きたかった某私学への進学も諦めた。

「なんでうちだけ、こんなに余裕がないんだ!っていつも思っていました。大人になったら絶対に自力で稼いで、良い生活を送ろう、見返してやろうという思いが強かったですね。」

しかし母親の苦労は徐々に報われ始め、今では毎月雑誌に掲載されるほどの人気コスメを抱える会社へと急成長を遂げた。

幼い頃に買えなかったもの。テレビゲームから始まり、ブランド品や車、ビジネスクラスでの家族旅行など、親の会社が成長するにつれ、そんな物や思い出が一つずつ増えていった。

「まるでゲームでアイテムを増やしていくような感覚でした。課金すればするほど、強くなる、という感じ。」

更新する度に大きくなる家、ランクアップしていく車。日々贅沢になっていく暮らし。

まさに一代で会社を築いた人の典型的な成功例を、亮太は母親の隣で見続け、そして体感してきた。

「人生、ここまで変わるんだなぁと子供心ながらに思っていました。そして物が増え、ランクアップする度に、変わっていく周囲の対応。高校生くらいになると、新作のスニーカーだとか、持っている財布のブランドとかで友達の反応が変わる。それが一番滑稽でしたね。」


理想のタイプは、収支のバランスが取れている人


そんな母親の働く姿を見てきた亮太は、かなり堅実派だ。

社会人になって急にお金を持ってしまった人の中には、スマートなお金の使い方が分からない人もいる。

しかし亮太は幼い頃の経験が物を言い、無駄な物に散財しない上、理想のタイプもブレない。

女性に求める要素は、現状に満足せず一緒に成長していけるかどうか。加えて金銭感覚がしっかりしている人だと言う。

なんとも亮太らしい回答である。

「女性の中には、自分の収支バランスをわかってない人もいますよね?毎月の美容代に10万以上かけるような美容フリークや、ブランド物が大好きで、持っている物と生活レベルが合致していない人はお断りです。」

また、見た目は“派手すぎず、地味すぎず、80%完璧なくらい”だという。

何とも難しい塩梅ではあるが、何かあった時に共倒れにならないような、地に足がついている女性が二世くんの心を掴めることは間違いない。


底辺から始まった人生物語。ハングリー精神こそが、成功への機動力

もう、下には戻れない。常に上を目指して


母親の事業も軌道に乗り、高校から私立に入学した亮太だが、典型的な二世くんや名家の息子に囲まれる中で、気がついたことがある。

「僕はどのみち、高校からの入学組で、小学校・中学校からいる人たちの輪の中には入れない。だから生粋の二世たちとは違うんだ、と。」

幼い頃に、酸いも甘いも経験し、上も下も見てきた。

そんな亮太は栄光なんて移ろいやすく、そして脆いものだと知っている。

だからこそ、他の人がうつつを抜かして楽しんでいる間に、敢えて挑戦し、実力をつける道を選んだ。

ほぼ全員が受験もろくにせず、高校からそのまま大学へとエスカレーター式に進学する中で、亮太はアメリカの大学へ行くことを決意。

猛勉強をし、1年遅れでニューヨークの名門大学に入学した。

「そのまま大学へ進学した同級生たちは、食事会やサークルの集まりなどで毎日楽しそうにしていましたが、僕は母親の会社規模拡大のため、海外展開させるためにも、英語はマストだったから。」

アメリカで経営学を学び、4年後に大学を卒業すると、意外にもあっさり日本への帰国を決めた。

「少しでも早く、何か役に立ちたかった。留学したのも、すぐ会社に入ったのも、全ては母への感謝の気持ちの表れなのかもしれませんね。」



真面目で、誠実で、堅実。母親想いで人に優しく、加えて次期社長候補。

非の打ち所がない亮太には様々な女性が寄ってきているが、残念ながら現在亮太には交際中の女性がいる。

(彼女も海外経験があり、国際弁護士として東京で働いているそうで、残念ながら他の女性の入る隙はない...)。

そんな亮太の当面の目標は、会社のアジア進出を図り、事業をさらに広げること。

「母親が作ってくれた道を、僕が潰すわけにはいかないから。僕の役目はしっかりと引き継ぎ、そして会社を成長させることだと自覚しております。」

幼い頃から一番近くで見てきた、母の苦労。

その思いを知っているだけに、亮太は他の浮世離れしているような、のんびりしている二世くん達とは違い、会社に対する思いが誰よりも強く、成功に対する欲で満ち溢れていた。


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豪遊しすぎて財産を食いつぶしちゃった?ダメすぎる二世くん


【これまでの二世を狙え!】
Vol.1:「20代でバーキンを持つ女には近付かない」身元を隠し嫁を探す男
Vol.2:親の格差は子の格差。慶應幼稚舎出身でも、実家の資産総額で生じる隔たり
Vol.3:就職活動は、TV局のお偉いさんとの会食。ゆるゆる縁故採用の実態
Vol.4:永遠に越えられない、有名すぎる父。豊かさと引き換えに受け入れた葛藤
Vol.5:資産があるゆえ。幼い頃から見てきた女性の本性に、未だに癒えぬ傷