寒いからといって、家に籠もってばかりもいられないのが年末年始。

大晦日、初日の出、そして初詣など、なにかと外出する機会が多いだけに、防寒対策は欠かせない。最強の防寒という点では当然、ダウン一択だが、カジュアルな印象は否めない。

そこで、この冬は〝大人見え〞する一着を押さえておきたい。



大晦日の風物詩といえる行列には、とっておきのダウンで挑みたい

通勤服という視点で考えれば、〝きちんと感〞が担保されるウールコートに軍配が上がる。だが冬の最強防寒アウターはなにか?といえば、それがダウンであるということに、異論を挟む余地はない。

唯一、懸念材料があるとすれば、それはカジュアルに見えすぎる点だ。それでも〝防寒〞という機能を最優先すれば、やむを得ないところだろう。

だが、実はここ数年でデザインにも変化が。これまでのダウンコート=スポーティ、カジュアルといった先入観を払拭するような、スタイリッシュなものが続々登場。大人の冬の装いに変化が現れ始めているのだ。

たとえばイタリアのブランド『HERNO』。男性用は一見、トレンチコートにしか見えないが、れっきとしたダウン。



スリムで軽く動きやすく、ジャケットの上に羽織っても形崩れしない。ビジネスシーンでも十分にマッチする。

一方の女性用はオールホワイトながらも、コンパクトなシルエットでスタイルを崩さない。黒のパイピングが、冬のモノトーンスタイルを洗練されたものにしてくれる。

シルエット、カラー、素材、ブランド。なにも難しく考えることはない。誰もが持っているであろう、アウトドアブランドの定番の一着とは異なるものを選んでみるだけでいい。

もしかすると、大人が今、新たにダウンを買う際に必要なのは、冒険する勇気、かもしれない。


エレガントダウンの代名詞といえるイタリア発の高機能アウター
「HERNO」

[女性]フードを襟部分に収納できる機能的なダウン。クリーンなホワイトがモノトーンコーデに華やぎを加える。¥143,000〈ヘルノ/ヘルノ・ジャパン TEL:03-6427-3424〉
[男性]トレンチタイプのダウンコート。カジュアルにならず、品格溢れるアウタースタイルに。¥128,000〈ヘルノ/ヘルノ・ジャパン〉


訪れたのは……『虎ノ門大坂屋砂場』


明治5年に現在の地に店を構え、大正12年に普請された老舗蕎麦店。



ビルが立ち並ぶオフィス街に佇む都会のオアシスで、大晦日の限定メニューとして提供される年越し蕎麦「車海老の天せいろ」¥1,800(税込)は必食。脈々と受け継がれてきた老舗の味で1年の締めくくりを。


年末年始、駆け込みで買いたい男の「大人ダウン」はこれだ!


大人の休日スタイルは、シンプルな上質ダウンで気取らずに

切り返しや継ぎ目のないスッとした落ち感あるダウンが、“きれいめ”な印象をつくる要。カジュアルに陥りがちなグレーのワントーンスタイルも、首元からのぞくダークグリーンのシャツでぐっと引き締まる。

■衣装
ニット¥34,000、シャツ¥24,000、スウェットパンツ¥19,000、ストール¥19,000〈すべてセオリー/リンク・セオリー・ジャパン TEL:03-6865-0206〉


細部に丁寧な技が光る究極のシンプルデザイン
「THEORY」

ニットやパンツ同様、上質でシンプルなデザインのアイテムなら『セオリー』で間違いない。軽くて柔らかな着心地のダウンは休日に最適だ。

¥69,000〈セオリー/リンク・セオリー・ジャパン TEL:03-6865-0206〉



控えめな光沢感で艶っぽく仕上げるナローコーデュロイという選択

シルクのような滑らかな触り心地の表面は、上質なコーデュロイならでは。ブラウンに近いモスグリーンのダウンは、全体の印象を柔和にしてくれる効果も。黒、ネイビー以外のダウンの選択肢として覚えておきたい。

■衣装
ニット¥120,000〈ドルモア/バインド ピーアール TEL:03-6416-0441〉、パンツ¥45,000〈ジェルマーノ/バインド ピーアール〉、ストール¥29,000〈ジョンストンズ/ジョン スメドレー銀座店 TEL:03-3571-0128〉


一流メゾンも信頼を寄せる卓越したニットの技術を応用
「PAUL&SHARK」

ニット工場としてスタートし、世界で注目を集める気鋭ブランドのブルゾン。コーデュロイと同系色で濃淡を出したパッチが、背中上部と肘に配されている。

¥178,000〈ポール&シャーク/トレメッツォ TEL:03-5464-1158〉



ジャケットには高機能ダウンの都会的なデザインで魅せる

ニットやウールジャージなど、風を通す素材には、本格派ダウンを羽織り、しっかりと防寒を。マットな質感の生地でダウンを内側に閉じ込めているぶん、重ね着しても着膨れぜず、スッキリした印象に見える。定番色ならネイビー。

■衣装
ジャケット¥78,000〈エルビーエム1911/トヨダトレーディング プレスルーム TEL:03-5350-5567〉、ハイネックニット¥33,000〈ジョン スメドレー/リーミルズ エージェンシー TEL:03-5784-1238〉、パンツ¥25,000〈ブリリア 1949/トヨダトレーディング プレスルーム〉、サングラス¥36,000〈アイヴァン/アイヴァン PR TEL:03-6450-5300〉


本格派ダウンのハイエンドモデル“ブラックレーベル”に注目
「CANADA GOOSE」

アウトドア色の濃いブランドも、シティユースを意識してつくられたレーベルを選べば洗練された印象に。ロゴのワッペンもブラックカラーで悪目立ちせず、シックに着こなせる。

¥120,000〈カナダグース TEL:03-6758-1789〉



シープスキンとのコンビネーションで冬の装いを洗練させる

フード、袖、裾の部分に採用されたシープスキン。その柔らかな素材ならではのブラウンの発色が、武骨な印象のブルゾンに温かみを加えている。最高の保温性に加え、防水性、防風性も抜群。“一生モノ”にふさわしい1着。

■衣装
ニット¥87,000〈ストーンアイランド TEL:03-6271-4654〉、コーデュロイパンツ¥25,000〈ブリリア 1949/トヨダトレーディング プレスルーム TEL:03-5350-5567〉、ストール¥20,000〈カナダグース TEL:03-6758-1789〉、グローブ¥43,000〈デンツ/真下商事 TEL:03-6412-7081〉


革新的アイディアを形にしたイタリア発の人気ブランドの1着
「STONE ISLAND」

1982年にイタリアで創業したメンズブランドの逸品。シープスキンとポリエステルを用いた異素材コンビが個性的なデザイン。上質な素材でより洗練された印象に。

¥345,000〈ストーンアイランド TEL:03-6271-4654〉


防寒していてもちゃんと色気が香る女の「大人ダウン」はこれだ!


ウエストのリボン、フードのファー。女らしさはディテールに宿す

カジュアルな印象の強いカーキだが、深いオリーブグリーンの発色で知的に昇華。ボトムにはホワイトのふんわりとしたプリーツスカートを選んで、ぐっと垢抜けた印象に。モノトーンになりがちなダウンコーデに差がつく。

■衣装
ハイネックカットソー¥40,000〈ボーフィー/サードマガジン TEL:03-5784-2588〉、スカート¥46,000〈サードマガジン〉、ピアス各¥52,500〈チェリーブラウン TEL:03-3409-9227〉、バッグ¥59,000〈エレメ/アマン TEL:03-6805-0527〉、その他スタイリスト私物


カジュアル感の強いダウンはファーとウエストデザインで上品に
「TATRAS」

世界的に名高いポーランド製の最高品質グースダウンの柔らかさと保温性を備えた1着。ウエストマークでシルエットにメリハリを出し、こなれ感を。

¥120,000〈タトラス/タトラスインターナショナル03-5708-5188〉



フロントを開けてもサマになる秘められたフォックスファーの威力

着膨れは避けたい、でも、寒いのはもっと避けたい。そんな女心をつかむのが、内側にあしらわれたフォックスファー。中はブラウス1枚でもOKなほど、温かさ抜群。細身のパンツとコントラストをつけて着こなしたい。

■衣装
ブラウス¥19,000、パンツ¥29,000〈サードマガジン TEL:03-5784-2588〉、バッグ¥79,000〈ザネラート/アマン TEL:03-6427-6601〉


創業150年超えのアウトドアブランドのエレガントなダウン
「WOOLRICH」

継ぎ目のないシームレスなボディでカジュアルさを抑え、“きれいめ”なルックスを実現。ウエストはコードでシェイプさせると、後ろ姿にもメリハリが。

¥220,000〈ウールリッチ/ウールリッチ 青山店 TEL:03-6712-5026〉



ウールとダウンのいいとこ取りの魅惑的な二面性で差をつける

カシミアのウールコートとショート丈のダウンが一体化したデザインは、羽織るだけでキマる主役アイテム。素材によって異なる紺色のグラデーションが、カジュアルなデニムに合わせても上質感を損なわないポイント。

■衣装
デニムパンツ¥43,000〈ヤコブ コーエン/ヤコブ コーエン 東京ミッドタウン店 TEL:03-3405-0852〉、グローブ¥29,000〈デンツ/真下商事 TEL:03-6412-7081〉、バッグ¥69,000〈ザネラート/アマン TEL:03-6427-6601〉、その他はスタイリスト私物


イタリア・ヴァローナが誇る高級ダウン専門ブランドの逸品
「MOORER」

2006年に誕生した、高級アウターブランドのユニークな1着。カシミアのウールコートとショート丈のダウンが一体化したデザインで、それぞれ単品使いもできる。

¥460,000〈ムーレー/ムーレー 銀座店 TEL:03-6228-6041〉



ハイウエストの切替えがダウンで〝細見え〟を可能にする

黒でまとめた重めのワントーンスタイルには、異素材コンビのダウンを合わせて、上品に仕上げるのがおすすめ。ボリュームのあるフードで小顔感を強調し、ベージュのストールでメリハリをつければ好バランスに。

■衣装
ニットワンピース¥70,000〈ガブリエラ コール ガーメンツ/サードマガジン TEL:03-5784-2588〉、ストール¥28,000、バッグ¥32,000〈ともにセオリー/リンク・セオリー・ジャパン TEL:03-6865-0206〉、その他はスタイリスト私物


若き人気ブランドが提案するタイムレスな機能美
「DUNO」

2012年にフィレンツェで誕生したブランドのダウン。ウール地とダウンという異素材同士を掛け合わせることで、洗練された大人の雰囲気に。

¥98,000〈デュノ/トヨダトレーディング プレスルーム TEL:03-5350-5567〉