老舗の焼き鳥屋が至る所に点在する渋谷で『焼き鳥 陀らく』も名を馳せている名店のひとつ。

駅からすぐの繁華街にあるが、初訪問なら注意が必要。「本当にここ?」と訝る雑居ビルの中にある。



渋谷の繁華街に潜む大人な焼き鳥屋にはふたつの扉があった
『焼き鳥 陀らく』

辿り着くのは雑居ビル。その両端に扉があり、右は地下1階「本館」、左は2階「別館」に通じる。初予約なら「別館」へ。

急な階段を上った先に、賑々しい街と対極な落ち着いた空間が現れる。主役はコの字型カウンター。炭の焼台から香る煙に期待は高まる。



「別館」は伝統的な焼き鳥を、いかに咀嚼し、どう表現するかが主題。



例えば、旨みが優しい「京赤地鶏」のモモに合わせるのはなんとドラゴンフルーツ。モモならネギ、という固定観念を軽々と超える、絶妙なバランスと口の中に広がる旨味のハーモニーに驚く。



「宮崎産刀根鶏(とねどり)」のムネはフレッシュマッシュルームのスライスとともに。

「別館」は完全予約制。前菜2品、焼き鳥6本、野菜串1本の「おまかせ7品」¥3,500、「おまかせ10品」¥5,000。


限られた人しか訪れることのできない「本館」の料理をご紹介!


「本館」はもっと自由。もはや鶏にも串にも、こだわっておらず、某日登場の家禽を並べてみてもキジ、ダチョウ、鴨と店主の薮内孝志さんが惚れ込んだ食材が多彩な料理となって登場していた。



鴨のムネはスモーキングガンで燻製に。桜チップとアップルチップで燻す際にワイングラスを使用し、その残り香とともにドイツ・フランケン地方のワインも楽しむ。



「高知県産手箱キジ」のモモは炭の強い火力で香ばしく焼き上げ、甘夏の皮をイタリアのドルチェワインと煮詰めたコンポートと合わせた。

添えられた実も甘夏で、ほど良い苦味が特徴。コースはおまかせで¥10,000〜。



「本館」の感動を味わいたいなら、まずは「別館」に通い、常連になるしか道はない。けれど、言われなくても虜になる、唯一無二の存在感が『焼き鳥 陀らく』にはある。


辿り着けない人続出!『焼き鳥 陀らく』への道のりはこれだ!

大きく看板を出すことなく、雑居ビルの中に潜む『陀らく』。まずは、JR渋谷駅のハチ公改札もしくは西口改札から渋谷マークシティを目指そう。渋谷マークシティの正面入口に着いたら、建物の北側、つまり正面から見て右側の小道に沿って、繁華街の中へ


歩いて2分もかからないうちに、右手の角にパスタの専門店が見える。その店を巻き込むように右折したら、隣接する雑居ビルがあり、それこそが『焼き鳥 陀らく』の入るビル。左の扉には小さな暖簾、右の扉の横には小さな看板が掲げられ、どちらもよく見ると店名が読める