男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?

誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。

さて、今週の質問【Q】は?

▶前回:「もう、あなたのご飯は作りません」夫が突然、妻からそう宣告された理由とは



「やばい、やってしまった…」

朝起きて、私は後悔の念に駆られていた。

私の隣では、直樹が眠っている。直樹とは会うのは二度目だが、デートという意味では初めての日。死ぬほどモテるであろう彼とこういう関係になるのは、ちゃんと交際してからにすべきなのは明白だった。

「これで私は、体だけの関係に確定だ…」

時計を見ると、朝の6時である。すやすやと幸せそうに寝ている直樹を横目に、彼を起こさぬようそぉっと抜き足で準備をし、家を出た。

直樹の家に来たのは、これが初めてだった。

昨夜のことは酔っ払っていて詳細を覚えていないけれど、どうやら私は交際前に関係を持ってしまったらしい。

きっともう、正式な彼女にはなれないと思っていた。しかしこの数週間後、私はなぜか直樹の“彼女”に昇格したのだ。


先に体を許してしまったけれど・・・。男が女に惚れた理由とは

Q1:最初から香織が有利だったポイントは?


直樹とは、友人である恵美からの紹介で出会った。

「直樹って言う男友達が、香織のことすごいタイプなんだって。紹介してほしいって連絡が来たんだけど、今度ご飯でもどう?」

恵美と私が一緒に写っていたインスタを見て、わざわざ連絡をしてくれたらしい。

「え?私?もちろんいいけど」

驚きつつも、“タイプ”と言われて悪い気はしない。

しかし同時に、少し軽いイメージも抱いてしまう。私は半信半疑で、恵美が予約してくれた店『パトゥ』へと向かった。



「お忙しい中ごめんね。直樹です」

笑顔で話しかけてくれる直樹。写真を見ただけで“紹介して欲しい”と言うくらいだから、もっとチャラい感じの人かと思っていたが、良い意味で期待を裏切られた。

大体のスペックと、良い人であることは恵美から聞いていたものの、想像以上に爽やかなイケメンで、かなり好印象だったのだ。

「香織です。よろしくお願いします」

—ラッキー!!!。

心の中でそう思いながら頭を下げると、直樹はとても嬉しそうな顔をしている。

「写真で見ても可愛いと思っていたんだけど、実物はもっと可愛いね・・・」

あまりにもベタ褒めで、少し恥ずかしくなってしまうほどだった。

「いえ、全然。今日はありがとうございます。私も楽しみにしていました!」

そんな私達二人を見ながら、恵美が突っ込みを入れる。

「ちょっと直樹。香織は私の大切な友達なんだから、下手なことしたら許さないからね」
「も、モチロンだよ!そんなことはしないから安心して下さい」

そして恵美がうまく会話を回してくれたおかげか、三人での食事はとても楽しいものとなった。

「あ〜香織ちゃんって、最高だね。話していても面白いし。恵美ちゃん、紹介してくれて本当にありがとう。今度香織ちゃんを二人での食事に誘ってもいいかな?」

しかも彼は、きちんと恵美の顔を立てることも欠かさない。

—すごくちゃんとしている人だなぁ。

彼氏もいないし、ちょうど私も出会いを求めていたタイミングだった。直樹は性格もいいし、大手メディア系勤務という肩書きもある。

「じゃあ次は二人でデートってことでいいかな・・・?」
「もちろんです♡」

こうして、私たちはデートをする約束をして解散した。

だがそこで、私は文字通り“やってしまった”のだ・・・。


もう次はないと諦めていた女。しかし逆転ホームランだった理由とは?

Q2:体を許したのに、本命に昇格した理由は?


そして早速連絡をくれた直樹は、初デートで和食屋さんに連れて行ってくれたのだが、美味しくて楽しくて、私は珍しく日本酒を沢山飲んでしまった。

「あ〜美味しい。ここのお店、お料理も最高だし、日本酒も最高!」
「はは。本当に香織ちゃんって、美味しそうにご飯を食べるし、楽しそうに飲むよね」

何度“最高”と言ったのか覚えていないほど、とにかく舞い上がっていた。

そして、時間が経っていくにつれて気がついたことがある。それは直樹がとても素敵な男性で、私は確実に惹かれている、と言う事実だ。

「直樹さんって、なんで彼女がいないの?」
「何でだろうねぇ。仕事が忙しかったこともあるけど、なかなか“この人だ!!”と思える人がいなかったからかな」
「へーそうなんだ」

直樹の恋愛話を聞いていたら、私は更に気分が良くなってきた。

「直樹さんの理想のタイプって、どんな感じの人なの?」
「明るくて、良く笑ってくれる子かな。でも可愛い系より、綺麗な感じの人が好きかも・・・」

そう言われ、はたと気がついた。私はどうやら直樹のタイプだったらしい。

どちらかと言えば明るいし、笑いの沸点も低い。それに可愛いよりも美人だと言われることの方が多い。

「そっか、そうなんだ・・・」

この時私が、一人で嬉しくなって微笑んでいたことは言うまでもない。

けれども、ここからが問題だった。



「あ〜よく飲んだ。楽しかったなぁ。直樹さん、この後どうしましょう?」

一軒目を後にして時計を見る。まだまだ早いし、帰りたくない。しかし直樹は私のことがタイプのはずなのに、それ以上グイグイ迫ってくる様子もない。

「どうしようか。香織ちゃん、お家は中目黒の方だっけ?タクシーで送っていくよ」

あくまでもクールな振る舞いの直樹。そんな彼に私はしびれを切らしてきた。

「もう一軒行かない?」
「え?まだ時間大丈夫なの?もちろんいいけど」

こうして二軒目まで行き、そのままの勢いで、私の方から直樹の家へ押しかけたのだった。

そして迎えた翌朝。酔いが醒めた私は、後悔の念に駆られ、自分の行動を猛省していた。

「なんで家に行っちゃったんだろう・・・もっとゆっくり進めるべきだったのに・・・バカバカ!」

もうすっかり朝になっており、サラリーマンの出社風景をタクシーの窓から見ながら、自分を責める。

せっかくいい感じに進みそうだったのに、こんなにも簡単に体を許したら本命になれないことは誰もが知っている。そんなことは、大人の恋愛において暗黙の了解だ。

—どうしてこんなことに・・・。あんまり思い出せないけど、たぶん私の方から積極的に攻めたんだろうなぁ。

後悔しても後の祭り。

初回のデートで、しかも付き合ってもいないのに家にホイホイと行ってしまった自分が嫌になり、私は時間を巻き戻したいと心から願っていた。



しかし、その数週間後。

直樹の方から食事に誘ってくれた上、その場でこう言われたのだ。

「香織ちゃん、今彼氏いないよね?だったら僕と付き合ってほしい。真剣に」
「え・・・??」

驚きすぎて、声が出なかった。

—んん?先に体の関係を持ってしまったのに、OKだったってこと?

直樹の考えていることがよく分からず、交際できる嬉しさを噛み締めながらも混乱している。


▶前回:「もう、あなたのご飯は作りません」夫が突然、妻からそう宣告された理由とは

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ナゼ本命に昇格できたのか!?


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