修羅場。

それは血みどろの激しい戦いや争いの行われる場所、またその場面のことを指す。

恋人との別れ話や、夫婦関係のいざこざ。

両者の主張がもつれたとき、それは恐ろしいほどの修羅場にまで発展してしまうのだ…。

これは東京に生きる男女の間で、実際に起きた修羅場の物語である。

「東京修羅場ファイル」一挙に全話おさらい!


第1話:2年交際した彼から「結婚する」と言われたはずなのに。男が隠していた衝撃の事実

「あのさ、瑠璃子。け、結婚しようと思うんだ…」

瑠璃子が、彼氏の健介と“付き合って2年の記念日”をどう過ごすか、予定を立てていたときのこと。

表参道のカフェで冷めきったブラックコーヒーを見つめたまま、彼が急につぶやいた。

つい先ほどまで「記念日はゆっくり過ごしたいよね」という意見が一致し、2人で都内の高級ホテルを検索していたはずなのに。

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第2話:バスルームの扉が開いた瞬間に…。安心感優先で“冴えない男”と結婚した、32歳女の末路

ひとりでつぶやく声がやたらと響く、シンとした部屋。あまりにも寂しくて俯いた沙耶は、そのとき排水口にこびりつく黒い汚れに気付いた。

少しニヤリとしたあと、彼の歯ブラシを手にとり、カシャカシャと汚れを落とす。そして、それを元の位置に戻した。

―別に、こんなことで気が晴れるわけじゃないけど。

それでも、こんな小さな仕返しくらいしておかないと、気が晴れない。それほどまでに沙耶は追い詰められていたのだ。

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第3話:金切り声をあげる女の前で、堂々と…。我慢の限界に達した妻が、咄嗟に取った行動

―ここから、逃げなきゃ。

奈津はそう思いながら、張り付いた笑顔のままキッチンにしゃがみ込んだ。今さっき、手を滑らせて割ってしまったグラスを拾うために。大理石に散らばるキラキラとした破片たち。それを見て、姑は言った。

「あなた、ガサツねえ。何もかも」

鼻で笑うようにそう言い残して、リビングに消えていく姑の後ろ姿。その背中を見ながら、奈津はプロポーズを受けて、夫の実家へ挨拶をしに行った日のことを思い出していた。

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第4話:目を覚ましたら彼女が隣にいなくて…?モテ期に浮かれる男が感じた、ある違和感

「ねえ、茜ちゃん。今度2人で飲もうよ」

どうしてあの日、そう言って彼女を気軽に誘ってしまったんだろう。

大輝はオフィスの最上階にある喫煙ルームで、タバコをふかしながら考えていた。

こんな騒ぎに巻き込まれるなんて、想定外もいいところだ。すでに会社中に、自分の噂話が広まってしまっているのだから。

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第5話:幼少期から毒親に苦しむ27歳女。母親から浴びせられた、気持ち悪すぎる一言とは

美咲は自分が今どんな仕事をしているのか、どうしても両親に知られたくないのだ。

―だって、知られたらすぐに否定されるもの。

両親はいつも、美咲を否定する。弟のことはいつだって甘やかして何でもしてあげるくせに。

どんなことでも両親に報告する無邪気な聡太を、ずっと羨ましく思ってきた。同じ両親と、こうも違う幸せな関係を築いているのだから。

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第6話:彼のパソコンが丸見えになっていたから…。誘惑に負けた女が画面を覗いた瞬間、見てしまったモノ

見るからにモテそうな雰囲気だったが、ここぞとばかりにアプローチを仕掛けた。友里は元々、その美貌と愛嬌を武器に生きてきたので、気に入った男へのアピールが実らなかったためしがない。

だから圭介も、狙い通り手に入った。そうして彼から交際を申し込まれて半年間、特に大きな喧嘩もなく順調に関係を続けてきた。

ただひとつだけ、引っ掛かることがある。…これまでに一度も、彼の部屋へ入れてもらったことがないのだ。

「ねえ。圭介の家、そろそろ遊びに行ってみたいなあ」

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第7話:デスクの引き出しから“あるモノ”を見つけてしまい…。20歳で娘を産んだ女が、狂ってしまったワケ

綾子には、今まさにやましいことがある。この1か月、夫がいる身でありながら、小野田という同世代のIT企業経営者とデートを重ねているのだ。

自分がそうなってみると、なぜか夫も同じように浮気しているのではないかと感じるようになった。

彼が出張で家を空ければ「本当は女と旅行なのでは」と疑ってしまうし、残業が増えれば「どうせ女と会っているに違いない」と考えてしまう。そんな気がしたから、こっそり部屋の中を漁っているのだ。

でもそれは、夫の不貞を成敗したいからではない。証拠を見つければ“お互いさま”として、自分の行為が正当化されると思っているからなのだった。

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