コロナ禍、男と女の出会いは減った。

出会いがなければ、結婚も恋愛も始まらない。

時間はお構いなしに進んでいき、女たちは焦るばかり。

―長谷川七瀬(30歳/独身/彼氏ナシ)

「来年には絶対結婚する!」

そう宣言した女が企てたのは、ニューノーマル時代の新しい婚活のカタチ。

必要なものは「過去の男たちの記憶」、以上。

「オトコの棚卸し」一挙に全話おさらい!


第1話:ニューノーマル時代の新たな婚活のカタチ。10年前の元彼に連絡してみたら…

ー3、2、1…

「ハッピーバースデー、なんてね」

ベランダで頬杖をつきながら、七瀬はぽつりと呟いた。スマホに映る時計がご丁寧に、5月20日の0時を迎えたことを教えてくれる。

ーまさかこの私が、30歳の誕生日を、ひとりぼっちで迎えるなんて。

そう、世の中は緊急事態宣言真っただ中。街はゴーストタウン化している。

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第2話:婚活で焦って失敗!イイ感じだと思っていたのに、30歳女の“ある話題”が、男の地雷を踏んで…

ー…何よ、元カノからのDMなのに、随分そっけないわね。

沢山の人から祝福のメッセージが来ていて、七瀬への返信もその中の一つに過ぎない。そんな本音を表しているかのような返答だ。

半ば落胆した気持ちでスマホを放り出そうとした、その時。ダイレクトメッセージの画面に「入力中…」と表示された。

ーえ…?続きのメッセージが来る…?

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第3話:「話し足りないから、ウチくる?」昔イイ感じだった彼の家に、30歳女が誘われたら…

「悪いけど今の七瀬に、魅力は感じない」

光司の言葉を思い返すと、胸がえぐられそうになる。

その時、隣にいたカップルと目が合った。20代前半くらいの、まだ大学生のような雰囲気を纏った、可愛らしいカップル。

2人の表情はマスクでわからないものの、「お気の毒ですね」、そう顔に書いてある気がした。

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第4話:「会いたかったよ」と抱き寄せられて…。なのに2回目のデートで、男が突然帰った理由

「会いたかったよ、七瀬」

落ち着く間もなく、そんな囁きと共に寛人に抱き寄せられた。想定内。安っぽすぎる展開かもしれない。

でも信じたい、今は。たった数時間前、久しぶりに再会した元彼・光司に散々な振られ方をした。

ー私に「魅力を感じない」なんて、そんなはずがない。

目の前の寛人が今、それを証明してくれているのだからー。

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第5話:「彼の“1日限り”の相手だったなんて…」結婚を期待していた30歳女の傷口を、さらに広げた人物

「棚卸し、やめようかしら…」

来年までに結婚したい気持ちに、ブレはない。しかし棚卸しで男たちと再会し、ことごとくひどい目に遭っている。でも出会い方を変えたとしても、今の状況じゃ上手くいく気もしない。

そんなことをぼんやりと考えていると、突然スマートフォンが鳴った。

「えっ、卓也だ…」

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第6話:「す、すごく雰囲気変わったね?」30歳独身女がイケメンだった元彼に再会。変わり果てた姿に思わず…

待ち合わせの店の前でタクシーから降り立つと、後ろから懐かしい声がかすかに聞こえた。

七瀬は満面の笑みで振り返ると、そこには相変わらずイケメンな元カレ・康平の姿がある…はずだった。

しかしそこにいたのは、無精髭を生やした知らないおじさん。それも「中年太り」という呼び方がピッタリな。

ーあ、なんだ。気のせいだったか。

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第7話:「それはさすがにダメ…」ドライブデート中、いい感じだった30歳女が突然態度を変えたワケ

男友達・卓也からの忠告通り、今回ばかりは高飛車にならないように気をつけようと、七瀬は自分に言い聞かせた。

いざ車を走らせると、心地よい秋の風が吹いてくる。久しぶりのドライブは気持ちいい。

前回の集まりで会ったとはいえ、2人で話すのは数年ぶり。互いの近況で話は尽きず、相性の良さを再認識する。

― そういえば、康平って30歳を過ぎたらお父様の会社を継ぐって言ってたはず…。

七瀬はふと、数年前に康平から聞いたことを思い出した。

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第8話:「君のこと、もっと教えて…?」結婚適齢期の医師が、30歳女をジャッジする衝撃の方法

『上田蓮:七瀬ちゃん、久々だね!今度また会おうよ!』

数日前に送っていたLINEの返信だった。バーで隣にいる卓也の顔をみると、「行くの?」とでも言いたげな表情をしている。

「元彼の陽介と付き合う前に、デートしてた人。…後で返信するね」

七瀬はフェンディの鞄にスマホを仕舞いながら、卓也の方を見る。

「当時リアルタイムで聞いてたよ、そいつ。あれだろ、質問モンスター」

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第9話:交際前の男から「お泊まり旅行」の誘い。“この人を逃したら後がない”婚活女子30歳が取るべき行動

「…今度の休み、よければ2人で近場の温泉にでも行かない?」

そう言って微笑む蓮に、七瀬はつられてニコリとしながら、首をかしげた。

― 次のデートに誘ってくれたことは、もちろん嬉しい。でも付き合う前に温泉…?

七瀬は違和感を覚えながら、蓮に問いかける。

「温泉って、例えばどこのイメージ?」

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