あなたはパートナーを、異性として意識し続けられる自信はあるだろうか?

男と女の賞味期限3年説。

それが真実なら、夫婦が永遠に“男女”でいることは難しいだろう。

居心地は良いけど、トキメキがない。

夫婦ってこんなもの?男と女に戻りたい?

男女としての関係が終わりかけた夫婦はその時、どんな決断をするのだろうか。

「男女の賞味期限」一挙に全話おさらい!


第1話:「もう一度、女として見られたい…」裕福な妻が欲望を再認識した、白昼の出来事

笑ってやり過ごすつもりだった真希だが、彼と目が合った瞬間、心臓が大きく音を立てた。彼に強く見つめられるほど、ドキドキと心拍数が上がり、しまいには息苦しさを感じてしまった。

ああこれ、男と女が始まる時の…。

久しぶりの感覚だった。ここのところ使われていなかった自分のスイッチが、ゆっくりとONになる。脳内でドーパミンがドバドバ分泌されるような、あの感覚。

うっかり恋愛ホルモンに支配されそうになったが、どうにか理性を呼び起こしてスイッチをOFFに切り替えた。

「ごめんなさい。私、結婚しているんです」

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第2話:夫以外の男の視線にドキドキする。行儀の良い妻が、「女」に変わる時

ハッキリ断るわけではなく、こちらに諦めさせるというやり方が気に食わない。彼なりの気遣いなのかもしれないが、モヤモヤした気持ちが残るだけだ。

だが、これ以上要求するのは気が引けた。乗り気ではない夫にせがんでまで、というのは何か違う。愛情やムードとかがあってこそ成り立つもののはず。

リビングに取り残された真希は、呆然と立ち尽くした。

−私はもう、夫の、“男としての本能”をくすぐる存在ではないの…?

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第3話:マンネリ夫婦が”男と女”に戻った夜。妻の期待を裏切った、夫の最低な行動

「結婚して3年経つんだよ。いい加減、次のステップに進んで欲しい」

真希はついかっとなり、反論が口をついた。

「次のステップって?妊娠のこと?ねえ、妊娠と愛情のスキンシップは別物でしょ。ロマンチックさのかけらもないのに、妊娠のために抱き合うなんて無理」

すると翔一は、真希をじっと見据えた。すでに寝る準備万端の翔一と、まだ着飾ってメイクしたままの真希。ふたりの断絶を表しているかのようだった。

そして翔一は、真希がもっとも恐れていた言葉を口にした。

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第4話:「夫婦関係をキープするためなんだ」妻を凍り付かせた、エリート夫の異常な行動

昨日は、史上最悪の日だったと言っても過言ではない。翔一には、「女として見られない」と冷たく言われた矢先、彼が若い女と出かけていたことが発覚。ショックのあまり、一睡も出来なかった。

さらに神経を刺激したのは、翔一の態度だ。

佳奈美との良からぬ関係がバレた後も、彼はキングサイズのベッドを独り占めして、何事もなかったかのように寝ていた。

ふとスマホに目をやるが、翔一からは電話もメッセージもない。どういう神経をしているのだろう。

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第5話:「ランチに行くね」妻の言葉に巧妙に隠された、夫の知らない重大な秘密

昨日のメッセージを見つめながら、真希は返信すべきかどうか迷っていた。

送り主は、高瀬悠介(たかせ ゆうすけ)。真希の元彼だ。

彼と付き合っていたのは、もう7年も前のこと。翔一と結婚する前の話だ。

出会いは定番の食事会。当時、商社マンとの食事会なんて腐るほどあったが、悠介との出会いは今でも鮮明に覚えている。

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第6話:理性と欲望で揺れる人妻。都合よく甘えていた男から仕掛けられた逆襲

自分たち夫婦は、お互い仕事をバリバリこなすDINKSではない。働く夫と支える妻という、言ってしまえば、少し古典的な夫婦の形だ。

結婚を決めた時、「専業主婦になって支えてほしい」という翔一の希望でこの形を選んだが、真希自身、何が何でも仕事を続けたいとも思っていなかったから、すんなりと受け入れられた。

それから3年。仕事をしているわけでもなく、ただただ恵まれた生活を享受する専業主婦。そんな女に求められること。

−分かってる…。

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第7話:男の本能をくすぐる極上の女。そんな彼女と結婚した夫の、知られざる後悔

「ねえ、聞いてる?奥さんも浮気してて、翔一さんも私とこうして会ってる。夫婦の意味あるの?」

周囲にいた客が、何事かとこちらを振り返る。翔一は申し訳なさそうな顔で周りに会釈し、佳奈美を諭した。

「ちょっと落ち着いてくれ。夫婦なんて、それで良いんだ」

なおも食ってかかろうとする佳奈美を尻目に、翔一は今朝のことをぼんやりと思い出していた。

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第8話:「夫は、私を必要としていない」夫婦の意味を見失った妻が、一人で向かった先

―私がいけないんだ…。

リビングのソファに座った真希は、自分を責めた。翔一が苦しんでいる理由と自分が直接関係しているのかは分からない。だが、そう思わざるを得ないほどに内罰的な気分だったのだ。

元彼の悠介を都合良く誘って本気にさせてしまったのも、そんな様子を佳奈美に撮られて晒されたのも。すべて、自分の弱さのせいだ。軽率な行動を取った自分が情けない。

「ごめんなさい…」

ガランと静かな部屋で、誰に言うわけでもなく呟いた。同時に、涙が溢れ出た。

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第9話:左遷で荒れ狂う夫と、ホテルに逃げ込んだ妻。夫婦の行く末を左右する妻の決断とは?

ウィスキーの氷を指先で回していると、テーブルの上に置かれたスマホが鳴っているのが聞こえた。

ふと目をやると、画面には“永井佳奈美”の名前が表示されている。先日のこともあり距離を置いていたが、このタイミングで電話をかけてくるとは。

いつもメッセージなのに一体どうしたのだろう。真希も出て行き、味方をなくした翔一の心が少しだけ動く。

佳奈美なら気持ちを理解してくれるのではないかなんていう、バカな期待を抱くほどに自分の心は弱っているらしい。

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第10話:妻に出て行かれたエリート医師。彼に追い打ちをかけた、さらなる悲劇

「翔一さん、落ち込んでない?」

電話越しの佳奈美は、心配そうに尋ねた。タイミングも良ければ、察しも良い。彼女なら理解を示してくれる気がした。

「実はさ…」

翔一はゆっくりと話し始める。その間佳奈美は、「うん、うん」と相槌を打って聞いていた。下手な口出しもせず、ただ耳を傾ける姿勢に感謝していたのだが…。

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第11話:自分で何も決められないエリート夫。妻が見抜いた、彼の隠された本心とは?

病院からの帰り道、翔一はタイムリミットを感じていた。

千葉の病院に行くべきか、転職すべきか。突然の宣言を受けてから数日経つのに、まだ決められずにいる。このままでは、なし崩し的に千葉の病院行きを受け入れることになるだろう。

今後の人生に関わる事なのに、こんな消極的な方法で決めてしまって良いものだろうか。だが、考えれば考えるほど頭が混乱する。

― 誰かが決めてくれたらいいのに。

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第12話:「ドキドキしない…」久しぶりに夫とキスした妻が感じた、予想外のある異変

「真希、嫌な気分にさせちゃって悪かったな」

それまで黙っていた翔一が、気まずそうに口をひらく。

「ううん、気にしないで。私、お義母さんの気持ちも何となく分かるもの」

気を遣ったわけでも、翔一によく思われようとしたわけでもないが、自然と口から出た。2人の間に、桜がひらりと舞う。

「それにしても真希、格好良かったなあ。俺、惚れ直したよ」

格好良いと言われて喜びを感じるなんて、生まれて初めての経験だった。

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