いくつになってもなぜか心が躍る、みんな大好きな“ハンバーグ”。

それを、厳選した阿波牛のいちぼで作り、目玉焼きとトリュフと照り焼きソースで仕上げると…!

定番メニューを究極の一皿に仕上げ、大人を虜にしている名店をご紹介しよう。


閑静なエリアに佇む広尾の名店
気軽に楽しむ和食こそ至極の癒し

広尾駅から少し離れた閑静なエリアに佇む和食店『美寿』。

店主・笠井俊勝氏の地元である徳島県の食材を使用した料理をメインに、季節ごとに表情を変えていく品々で訪れる人を出迎える人気店だ。

和食店とは言っても、肩肘張らずに楽しめるのも同店の魅力。

「友だちの家に遊びに来るくらい気軽に来店して欲しい」という笠井氏の想いが込められている。


コースで楽しむ季節の味わい

料理はコースでの利用が多いが、アラカルトでのオーダーも可能。この日は「6,000円コース」の中から、3品を用意いただいた。

コースは阿波牛のしゃぶしゃぶなど、季節ごとに変化するお椀料理でお腹を温めた後、前菜、お造りと続く。

この日のお造りは、大間のマグロ(中とろ)と、北海道産のボタン海老。

脇に添えられるワカメは徳島県産のものを使用。

もちろん徳島県産の鯛や平目が仕入れられた日には、お造りとして提供しているという。


逸品料理からは「山菜の天ぷら」が登場。

行者ニンニク、ウド、筍、蕗の薹など山菜を使用した天ぷらは、季節によって使用する食材も変わる。


究極のハンバーグと呼ぶにふさわしい
極上の一皿がここにある!

炭火焼メニューからぜひ選んで欲しいのが、名物「黒毛阿波牛 いちぼハンバーグ」だ。

厳選した黒毛阿波牛の、赤身だが程よくサシが入るいちぼを、塊で仕入れて包丁で叩いていく。

この工程が美味しさのポイントのひとつ。

卵や小麦粉、パン粉などのつなぎも使用せず、玉ねぎと肉、塩こしょうのみで作られるハンバーグは、阿波牛の味わいをしっかりと感じさせてくれる。


食欲をそそるビジュアルも魅力。

ハンバーグの下にはマッシュポテト、上には目玉焼き、そしてたっぷりとかかるてり焼きソース。

卵との相性のいいトリュフがかかり、ふわりといい香りが漂ってくる。

日本人が愛し続ける〝ハンバーグ″という料理を、極限まで美味しさを突き詰めた果てに、笠井氏が辿り着いた一皿は、食べる人を唸らせ、虜にする。


〆もお楽しみ!キンキの土鍋ご飯は、心に染み渡る旨さだった!

締めにオーダーしたい
「北海道産キンキの土鍋御飯」

締めのおすすめは「北海道産キンキの土鍋御飯」。

お米はもちっとした食感と旨味が特徴の徳島県産ミルキークイーンを使用。

そこに魚のあら、昆布でとった出汁と、炭火で焼いたキンキの頭と骨、身を入れて炊き上げている。

キンキの上質な脂が溶け出した濃厚な旨味が、口に入れた瞬間にじわっと広がっていく!

炭火の香ばしさもいいアクセントになっている。


さらりとお茶漬けで味わうのも美味

そのまま一杯目を味わった後、二杯目は出汁をかけてお茶漬けにして楽しめるのも嬉しい。

昆布とカツオの一番出汁に徳島県産のすだちを入れた出汁は、土鍋御飯との相性も抜群。

お持ち帰りの分が残るよう、敢えて1.5合を炊くのも笠井氏の心遣い。

翌日の朝まで美味しいものが味わえるのも和食店を訪れた時の楽しさのひとつだ。


元はイタリアンのシェフだった笠井氏。

移住まで決意していた彼がイタリアに渡り感じたのは、日本料理への強い郷愁だった。

帰国後、すぐに和食店での修業をはじめ、2009年に『美寿』をオープン。

香箱ガニなど市場に出回りにくい品も仕入れることができるのは、修業先で築いた独自の仕入れルートのおかげ。

笠井氏が作り出す料理と暖かな雰囲気に魅了され、一度訪れた人は必ずリピートしてしまう。

「今夜、ちょっと贅沢に美味しいものを食べたい」…そんな夜にぴったりな大人の和食店だ。