男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?

できなかった答えあわせを、今ここで。

今週のテーマは「三度のデートで女の気持ちが移り変わった理由は?」という質問。さて、その答えとは?

▶【Q】はこちら:「これを男性にされたらヤバイ…」女ゴコロがくすぶられる、デート中の男の行為とは



「弘毅さん、好きです」

彼との、三度目のデートの帰り道。

池尻大橋駅から少し離れた静かな歩道で、思い切って自分の気持ちを伝えてみた。

「え!?」

弘毅はとても驚いている。それもそうだろう、自分でも驚いているくらいだから。

最初は、彼に恋をするとは思っていなかった。

なぜなら私には彼氏がいた。それに弘毅のことを素敵だなと思ったものの、ホムパで盛り上がった何人かのうちの一人…くらいの認識だった。

しかし三度ほどデートをし、私はすっかり彼のことを好きになってしまったのだ。

もともと、今の彼氏とうまくいっていなかったことも大きい。けれど彼の人柄やデート中の行動を見ているうちに、付き合いたいと心から思うようになった。

彼の一連の行動で、落ちない女子はいないのではないだろうか…?


女心をつかむ必勝テク。女が好きな、男の行為とは?

A1:気持ちをまっすぐに伝え、かつ紳士的なところ


弘毅と出会ったのは、友人が開催したホムパだ。

私はそもそも家主と知り合いで、仲が良かったので最初から話しやすい雰囲気。特に弘毅は物腰が柔らかく、話が弾んだ。

「弘毅さんは、何をされているんですか?」
「僕は経営者だよ」
「じゃあ社長さんだ!」
「果歩ちゃんは?」

最初は世間話だったが、時間が経つにつれ恋愛の話にもなっていく。

「果歩ちゃんは、今誰かお付き合いされている方とかいないの?」

一瞬、どう答えるべきか迷ったものの、嘘をつくのは嫌だ。だから素直に、彼氏がいることを伝えてみた。

「今…実は彼氏がいるんですけど、別れそうなんです」

彼氏はいるけれど、うまくいっていないことも事実だ。だが彼氏がいるとわかった途端、弘毅の顔が途端に曇った気がした。

「弘毅さんは?ご結婚とかは…?」
「僕は独身だよ。バツもない。今、絶賛婚活中なんだよね」
「え〜!弘毅さん、モテそうなのに」
「そうでもないんだよ。忙しいし、意外にシャイで …」

清潔感があり顔立ちも整っており、そのうえ経営者で経済力もある。彼が独身なのは意外だった。

結局この日は早めの時間帯に解散となったが、後日弘毅のほうから連絡をくれたのだ。

— コウキ:よければ、来週あたり食事でもいかがでしょうか?

彼氏持ちだと言っているうえで、誘ってくれた弘毅。その気持ちが嬉しかった。



そしてホムパから2週間後。私たちは、恵比寿の焼き鳥店でデートをすることになった。

「今日、大丈夫だった?彼氏さんは平気なの?」

人がいい弘毅は、彼氏のことを何かと気にしてくれた。でもせっかく弘毅と食事に来ているのだから、今はその話をしたくない。

「大丈夫ですよ〜。もうほぼ別れていますし」

ここ半年ほどうまくいってないのは事実だが、「ほぼ別れて」はいない。

私は今年で28歳になる。

次の保証もなく今の彼氏と別れるほどの勇気もなければ、自信もない。だから弘毅には申し訳ないけれど、”保険”のような感じで今日のデートに臨んでいた。

自分でも、嫌な女だということはわかっている。

「そうなんだ…大変だね。不謹慎かもしれないけど、別れる可能性ってあるの?」

弘毅の言葉に、私は思わず顔を上げる。

「なんでですか?」
「いや、僕は果歩ちゃんのこといいなぁと思っているからさ…」

この言葉に、さらに顔を上げた私。

— 弘毅さん、私のことそう思ってくれていたんだ…!嬉しい!

大人になるとみんなストレートに好きと言えなくなる。そんな人が多いなか、まっすぐに、言葉にして自分の思いをちゃんと伝えてくれた弘毅。

「本当ですか!?嬉しい♡別れる可能性、全然ありますよ」
「そうなの?またこうやって誘ってもいいの?」
「もちろんです」

言葉にして伝えられた瞬間から、一気に弘毅に気持ちが傾き始めた。

ここまでグイッと来たのに、この日は焼き鳥を食べてすぐに解散だった。

— もう少し、一緒にいたかったな…。

紳士的な弘毅の背中を見送りながら、自然とそう思ってしまった。


これはイチコロ…女が揺らぐ、男の言葉と行動

A2:紳士的だけど、オス感もしっかり出してきたこと


すぐに二度目のデートがやってきた。

今回は隠れ家風のビストロで、照明も暗い。いい雰囲気だったので、私は思わず弘毅の顔を見るなりこう言ってしまった。

「この前、楽しかったですね」

— あれ?私、今日のデートすごく楽しみにしていたんだ。

自分でも驚くほど、素直になれている。きっと弘毅が私に、まっすぐに思いを伝えてくれるからだろう。

「本当に楽しかったね。僕としては、今日も果歩ちゃんに会えて嬉しいけどね」
「弘毅さんって、口がうまいですよね?」
「え〜そうかな?そんな、誰に対してもいいこと言っているわけじゃないからね?(笑)」

誰にでも言っているわけではないと知り、ひそかに喜んでしまう自分がいる。今日も、弘毅と一緒にいるとすごく楽しい。

「果歩ちゃん、今度池尻大橋にあるイタリアンに行かない?お気に入りのお店があって」
「行きたいです!そのあたりのお店、意外に知らなくて」
「そうなんだ。いいお店たくさんあるよ〜。じゃあ次はそこに行こうね」

積極的に、ちゃんと誘ってくれる弘毅。その行為がとても嬉しい。

そして食事を終えて店を出たあと、2人で歩いているときのことだった。



「この後、どうしようか。もう少し飲みたいけど、もうお店もやっていないし、解散かな」

人通りの少ない日赤通り。あたりは静かで、私たちの距離は近くなる。

タクシーに乗ってもいいけれど、まだ2人で歩いていたい。そう思っていると、弘毅が急に距離を縮めてきて、手をつないできたのだ。

その瞬間にわかったことがある。私は弘毅のことが好きだ、と。

大半の女は、この状況で大して好きでもない人から同じことをされたら、「気持ち悪い」で終わるだろう。

でも弘毅から手をつながれ、全く嫌ではなかった。むしろ自分の気持ちにハッキリと気がついた。

「弘毅さん、今日もありがとうございました」
「こちらこそ。果歩ちゃん、ありがとう」

この日も、あっさり解散の流れだった。

弘毅は、押し引きが絶妙だ。

自分の気持ちをストレートに伝えてくれるし、グイっと距離を縮めてくるので男らしさも感じる。なのにそれ以上手は出してこず、紳士的な態度を貫く。

だからこそ追いかけたくなるし、しっかりと心を持っていかれたのだ。

「弘毅さん、好きです」

三度目のデートの帰り道に、思わずそう言った。

私は彼氏と別れ、弘毅の胸へ飛び込むことにしたのだ。


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