男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?

誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。

さて、今週の質問【Q】は?

▶前回:34歳で、交際2年の年下彼氏から別れを切り出され…。1ヶ月前に結婚の話もしたのにナゼ?



「美希ちゃん、次はみんなで食事でもどう?僕の同期が、この前離婚して、新しい彼女を探しているんだよね」

「え?みんなで、ですか?」

渋谷橋交差点近くで、私は一瞬立ち止まってしまった。

なぜなら、今日は初めてのデートだったから。

私なりに頑張って気合を入れたのに、初デートの帰り道にこんなセリフを言われるなんて思ってもみなかった。

― “みんなで”ということは、2人ではもう会わないってことかな…。

今日のデートを振り返ってみても、女として100点に近い行動をしていたはず。何か気に障るようなことは絶対にしていないし、ひたすらいい女と思われるように頑張った。

「わかりました。誰かもう1人、声かけてみますね」

そう言いながら、虚しさに襲われる。どうして“お食事会要員”になってしまったのだろうか。

しかも悲しいのは、こうなるのが初めてではなかったからだ。

見た目も可愛いとよく言われるし、性格もいいと言われる。果たして、どうして私には本命の彼氏ができないのだろうか…。


可愛いのに、なぜか彼氏ができない&結婚できない女の特徴とは?

Q1:食事会で出会った女に対し、男が抱いた印象とは?


彼と出会ったのは、友人が開催した2対2の食事会。男性陣は30歳で、私たちより2歳上の外資系IT企業勤務だという。

「翔平です。お名前は?」

翔平が目の前に座った時から、身長が高くかっこいい彼に心を奪われていた。しかも話してみると、優しくて面白い。

「えっと…美希ちゃんはどこ出身なの?って、すごく肌が綺麗だね」
「そうですか?嬉しい♡」

嬉しいことに肌はよく褒められる。生まれつきキメ細やかで、肌荒れもほとんどしたことがない。

「肌だけは昔から強くて。でも翔平さんも、肌綺麗ですよね?」
「いやいや、僕は最近ゴルフで日焼けしてるから、そんな綺麗じゃないよ。お手入れとかもしていないし」

そう謙遜する翔平だが、彼の肌もシミがなくつやっとしている。

「そうなんですか?それでその肌のクオリティ保てるのはさすがですね」
「汗っかきだからじゃない?辛い物とか食べるとすぐ顔に汗かくから、ナチュラルデトックス(笑)」

見た目もいいし物腰も柔らかで、私はもっと彼を知りたくなった。

「ちなみに翔平さんって、どういう漢字なんですか?」
「僕は大谷翔平と同じ漢字だよ〜」
「そうなんですね。すごい」
「いやいや、何もすごくないよ(笑)」

― この人、素敵だなぁ。

そう思った私は、彼に狙いを定めることにした。だから常に隣をキープし、2軒目でもせっせと彼のために動いたのだ。



「翔平さん、次は何飲まれますか?」
「あぁ、どうしようかな。そんな気を使わないでね。美希ちゃんも楽しんで!」
「ありがとうございます♡」
「美希ちゃんって、家庭的な人?」
「そうですね…。料理も好きですし、掃除とかも苦じゃないです」
「やっぱりそうなんだ!さっきからすごく気が利くし、女子力も高いんだろうなぁと思ったよ」

翔平は、よく人を見ていたようだ。

この日の私は、髪型や服装はもちろん、爪の先まできちんとしていたはずだ。ネイルはナチュラルなベージュ系で、髪型は肩下のゆるふわミディアムボブ。学生時代はミスコンに声をかけられたし(恥ずかしくて出なかったけど)、見た目もスタイルも悪くない。

隙のない可愛げのない女ではなく、「男性がほっとする癒し系の美女」だと言われることが多かった。

「今彼氏とかいないの?」

突然翔平に聞かれ、私は少し驚いたと同時に大きくうなずく。

「はい。今はいないんですよ…」

翔平がこう言った質問をしてくる時点で、多少の気はあるはずだ。私は少し翔平に近づき、膝がさりげなく触れるくらいの距離をとる。

「翔平さんは?」
「僕も今いないよ」

このさり気ないボディタッチが効いたのか、翔平から誘ってくれた。

「また今度、2人で食事でも行かない?」
「はい♡ぜひお願いします」

こうして2週間後。私たちは、初デートをすることになった。

だがこのデート直後、私は急に彼から距離を置かれてしまったのだ。


デート中に、男がずっと感じていた“違和感”とは

Q2:男がデートを終えて、女を“お食事会要員”にした理由は?


翔平が予約してくれていたのは、神楽坂の『エンジン』だった。

「ここ、来たことあった?」

実は以前、1度だけ来たことがある。だがここで本当のことを言っても仕方ないし、選んでくれた翔平が喜んでくれるような回答が良いだろう。

「いえ。お店の名前は知っていて、前から来たいなぁと思っていたんですが、初めて来ました。なので今日来られて、とっても嬉しいです♡」

すると、翔平の顔がパァッと華やいだ。

「そうなんだ!よかった」

― 本当のこと、言わなくて良かった…。

心底そう思った。

今日のデートは気合が入っていたため、会話にも細心の注意を払っていたし、お料理が運ばれてきたらさりげなく取り分けた。



だが翔平も私と同じくらい気を使える人だったらしく、お互い遠慮をしあう形になってしまった。

「美希ちゃん気を使わなくていいからね!自分の分は自分で取ろう」
「そうですか?でも気になっちゃって…」

こういう場面では、女性が取り分けるほうがいいだろう。そう思っていたけれど、翔平はあまり気にしない性格だったようだ。

「美希ちゃんって、いい子だね。男性からモテるでしょ?」
「そんなことないですよ〜。翔平さんのほうこそ。カッコいいし、優しいし」
「いやいや、全然そんなことないよ。仕事が忙しくて予定も組めないし、彼女できても怒られてばっかりだよ」
「そうなんですか?仕事が忙しいのはいいことだし、仕事ができる男性は尊敬します」
「いや〜美希ちゃん、恐ろしいくらいにデキる女だね」

翔平の嬉しそうな笑顔を見て、今日のデートはかなりいい感じに進んでいることを確信した。

打算でやっているわけではないけれど、やっぱり良くは思われたい。だからこのデートで、できる限りのことはした。

「翔平さんの私服って、おしゃれですよね」

前回はスーツだったので、今日が初めての私服だった。翔平は私服もカッコよくて、私は思わず褒めてしまった。

「そう?ありがとう。美希ちゃんもオシャレだよね」
「そうやって褒めて返すところ、さすがです(笑)」
「違うよ、本心だよ〜」

会話も盛り上がっている。美味しい食事にお酒、男女2人の愉しい空間だったと思う。

振り返ってみても、このデートにマイナス点が見つからない。

楽しく時間が過ぎたはずのデートだったのに、帰り際に突然翔平は、「またみんなで」と言い始めた。

この1回のデートで、翔平の気持ちに変化があったのは明らかだった。

― なんで?私の何がダメだったの??

理由がわからず、私は落ち込んでいる。


▶前回:「結婚を考えているの?」と彼に聞いた途端に、30代の女が別れを切り出された理由が…

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男がデート中に思っていたこととは!?