「愛ではなく、金目当てで結婚するのは女性だけだ」という考えは、もうひと昔前のものなのかもしれない。

男にだって“玉の輿願望”があると、私たちはなぜ気づかなかったのだろう。

これは逆・玉の輿で成り上がりたいと願い、夫婦になった男と女の物語。

あなたの周りにも、逆玉狙いの男がいるのかも…?そこのお嬢さんも、どうぞお気をつけて。


2022年も頑張りましょう。昨年2021年のヒット小説総集編、「逆玉男子」一挙に全話おさらい!


第1話:“金目当て”で開業医の一人娘を射止めたけど…。結婚後に発覚した、まさかの誤算

俺は、セレブな友人たちとすぐに打ち解けた。185cmという高身長に韓流スター顔負けのルックス、さらに地頭の良さが武器になったのだ。

一方で、彼らと住む世界が違いすぎることに戸惑ったりもした。有名別荘地には当然のようにセカンドハウスを持ち、西麻布では連日派手に飲む。そしてグルメ会と称し、1人何万もするディナーを頻繁に楽しんでいる。

― 俺も、この世界に溶け込みたい。

医者になることと同じくらいその願望が日に日に強くなっていた、ある夜のことだった。参加していた飲み会で、1人の女に声をかけられたのだ。

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第2話:元カレのことをずっと引きずる社長令嬢。家柄も良くない別の男と、妥協して結婚したら…

『オーガニックの玉ねぎ買ってきて〜』

妻の綾から、いつものようにLINEが届く。絵文字やスタンプがない素っ気ないメッセージにも、もうすっかり慣れた。

『は〜い、わかった!もうすぐ帰るね』

物わかりのいい夫を演じるように、明るく返信する。…我ながらなかなかいい夫だと思うし、そんな俺はもうすぐ父にもなる。綾と結婚したのは、3年前。お互い29歳のときだった。

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第3話:7,000坪を所有する地主の娘。資産目当ての男と結婚を決め、夫が不貞を働いても気にしないワケ

「おまえも、そろそろ落ち着いたら?」

慶應中等部からの仲間には、会う度にそう言われる。商社のヤツは海外赴任前に彼女と入籍したり、外銀に入ったヤツは大学の同期と早めに身を固めたりしていた。一方で、俺はどうしてもそれを聞き入れられずにいたのだ。

「落ち着きたい子に出会えないんだよなあ…」

モテたくて慶應に入ったし、代理店にも入社したのに。自分の理想とする女子から“モテた”ことがないのだ。

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第4話:元カノと浮気デート中のホテルへ突入した女。直後、彼氏が言い放った最低すぎる言い訳

自宅は四番町にある、15階建てマンションの最上階。かわいい妻と子ども。弁護士で、次の選挙では出馬確定であろう自分。

「人生大成功ね、悩みなんてないでしょ」と言われることもあるが、それは裏側を見なければの話だ。

実は僕…。香奈と恋人だった期間も含め、彼女を“女”として見ることができないのである。

それでもうまくいっている我が家を、人は不思議に思うだろうか。

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第5話:夫との子を産む気になれないと、嘆く妻。ある日“最低な計画”を思いついてしまい…?

「Hi,Tony!Oh…Why?」

一方で妻の夢乃は、休みの日にもかかわらず取引先と電話をしている。僕の視線を気にしてか、こっそり書斎に入って行った様子だ。

― よくやるよなあ。早く朝食にしたいんだけど。

休日に仕事する妻の姿を「信じられない」と思う気持ちは、結婚前から変わらない。仕事の価値観は永遠に合わないが、それでも夢乃と結婚したのにはもちろん理由があるのだ。

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第6話:「手切れ金を渡すから」と言われ、結婚を渋られた男。しかし家柄が良い彼女を諦めきれず…

「わ!ありがとう。友斗と家族になれて本当に嬉しいよ」

そう言う真穂の顔は、昔と比べて少しだけ目尻のシワは増えたけれど、こぼれ落ちそうな大きな目や艶のある肌は相変わらずだ。

― いろいろあったけれど、可愛くて強い真穂と結婚できてよかったな。

普通のサラリーマンである俺が、超お嬢様の真穂を手に入れられた理由はわからないが、今のところうまくやれているのだ。

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第7話:「彼、たいして稼いでなさそう…」“14LLDK”の家に住む女が、男の高収入アピールを鼻で笑ったワケ

周囲の人からは「素敵ですね!」と褒められることも多い、この朝食。だけど僕は、全くと言っていいほど興味がない。

それに一切気づいていない様子の妻は、今も着席することなく、様々な角度からInstagram用の写真を撮っている。

― 食べられない花を飾るあたりが理解できないけど、喜んでるしなあ。

妻との仲は良好だから、余計な口を挟むことはしないようにしている。…でも、彼女と出会う前の休日の過ごし方が、なんだか恋しいのだ。

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第8話:すでに結婚しているはずなのに、3度目のプロポーズを…。男が“6,000万の指輪”を用意したワケ

今回渡したのは、GRAFFの6,000万もする指輪。気合を入れて用意した“エンゲージリング”だ。

といっても、結婚して2年目の俺たちには、もう子どももいる。実はこれ、3度目のプロポーズなのだ。

プロポーズする瞬間は、何度経験しても緊張する。だけど桜が好きだし、欲しいものが手に入ると思えば、そのドキドキも苦ではない。

…ただ、最初に結婚の申し込みをしたとき。まさか3回もプロポーズすることになるとは、思ってもみなかったのだが。

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第9話:恵比寿の億ションがあるのに、ちっとも自宅へ帰ってこない妻。それでも男が離婚を選ばないワケ

「仁くん、今日は一緒に帰ろうよぉ」

最初こそ、その甘い誘いに戸惑った。しかし今では、そのセリフが聞きたくて、つい食事に誘ってしまう。

…僕が浮気なんて、できるわけないのに。

姫花の誘いに応えてしまったら、すべてを失うという理性だけはある。それに僕は、今でも妻のことを本気で愛しているのだ。

高校時代からの付き合いである若菜を、絶対に裏切れない理由もある。だから妻が家にいなくたって、ちゃんと1人寂しく帰宅するのだ。

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第10話:妻との間に、子を授かったはずなのに…。息子の顔をまじまじと見た男が、違和感を拭えなかった理由

僕には将来、叶えたい目標がある。そのために学生のうちから公認会計士の資格をとり、長いこと努力してきた。

一方のプライベートでも、家柄のいい妻と結婚。1歳になる子どもと広尾のマンションで暮らし、充実した日々を過ごしている。

すべてが順調で「なにもかも手に入れてきた自分」にうっとりすることも多い。しかし最近は“あること”に違和感を覚えているのだ。

それは、僕の“愛おしい我が子”に関することなのだが…。もちろん血液型もパッチリした二重の目も、僕と一緒。それなのに、どうも違和感が拭えないのだ。

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