男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?

誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。

さて、今週の質問【Q】は?

▶前回:入籍1週間前に、突然彼女から“婚約破棄”を言い渡された男。女の笑顔の裏に潜んでいた不満とは…



去年末、イイ感じだった彼女となぜか疎遠になってしまった。

年が明けた今日、「明けましておめでとう」とLINEを送ったもののまだ返事はない…。



「真美ちゃん、またご飯行こうよ」

2回目のデート終わり、僕のこの言葉に真美はたしかに美しい微笑みを浮かべながらこう言った。

「そうですね、晃さん。またぜひ」

しかしあのデート以降、誘っても真美は来てくれなくなった。それだけではない。

― 晃:真美ちゃん、お疲れ様。今週末とか忙しいかな?
― 真美:ごめんなさい。忘年会がつまっていて…。
― 晃:じゃあ来週は??2軒目からでも!
― 真美:来週も忙しくて(涙)

最初は返ってきていた、LINE。だがこれも途絶えてしまったのだ。

「え、そんなに忙しいの?どれだけ色んな人に誘われてるんだろう…」

たしかに気がかりなことはあった。二度ほど会った真美だが、毎回22時半になると帰宅していたのだ。

本当に師走で忙しかっただけなのだろうか?それとも、僕の何かが気になったのだろうか…。


女が二度のデートで、切実に思っていたことは!?

Q1:初対面のときから、女が抱いていた疑惑は?


真美と出会ったのは、忘年会だった。忘年会といっても食事会のようなもので、男は僕と僕の友人。女性も、真美とその友達の2人だった。

真美は、綺麗なロングヘアにキリッとした顔つきで、凛とした雰囲気の女性だった。初めて見た時から、僕は彼女に強く惹かれた。

「真美ちゃんは、何をしているの?」
「私は美容系の会社で働いてます。晃さんは?」
「僕は広告の仕事をしているよ」

話しながら、こちらをまっすぐ見つめてくる真美。その強い眼差しが僕の胸の鼓動を早くさせる。

「真美ちゃん、お酒は好き?」
「好きなんですけど、ここ最近は忘年会続きで…。若干、胃と肝臓がやられてます(笑)」
「わかる!僕も一緒だ」

2人で思わず顔を見合わせて笑う。会話が自然に盛り上がり、テンポもよい。初対面のはずなのに、居心地のよさを感じた。



「真美ちゃんって、大人っぽいって言われない?」
「たしかに年上に見られることは多いかもですね。まだ27歳なのになぁ」

見た目より大人びている真美。年齢を聞いて少し驚いたが、落ち着いている女性は好きだ。そしてさっきから他の人もいるのに、なぜか真美はずっと僕の近くにいる。

「真美ちゃん、お酒好きって言ってたよね?よく行く素敵なバーがあるんだけど、このあと一緒に行かない?」

本当は2人で行きたいけれど、さすがにここで2人で抜けるのはがっつきすぎだろう。

そもそも今日は忘年会だ。

僕はそんなことを考えていたが、真美は目をキラキラさせている。

「どこですか?」
「西麻布のほうにあって。カラオケもついてるし、バーテンダーも面白いヤツだから」
「歌わなくても大丈夫ですか?」
「うん、もちろん大丈夫だよ!なんで?」
「実は音痴なんです…。だからカラオケ苦手なんですよね」

そう言うと、少し顔を赤くして下を向いた真美。この美貌で、真美の口から“音痴”と出てきて、意外なギャップが可愛すぎると思った。

「何それ、すっごい可愛いじゃん」
「こっちは真剣な悩みなんですよ〜(笑)」

― この子、綺麗だけど可愛いし最高だな。

その日は結局みんなで2軒目に行ったのだが、そこにもう1人、イケメンの男友達が合流することになった。

それなのに真美は僕の隣に座っていた。僕が座っていた場所は換気扇の真下で、少し寒かったにもかかわらず。女性は、寒いのを嫌がるはずだ。

― あれ?これはかなり脈アリなのでは?

そう思い、少し期待してしまう自分がいる。

「こんな大人数でのカラオケ、久しぶりです」
「みんなうるさいよね(笑)。個室押さえていて大正解だったね。真美ちゃん、今度は2人っきりでの食事に誘ってもいいかな?」
「はい、もちろんです♡」

残念ながらこの日は真美はすぐ帰ってしまったのだが、さりげなくデートに誘うことに成功し、その後LINEで約束をとりつけた。

もちろん、かなり気合を入れて挑んだのは言うまでもない。


気合の入った初デート。なのに女にマッチしなかった理由が…

Q2:女が“二度目はない”とこのデート中に判断した理由は?


そして迎えた初デート。僕は銀座にある『ブタリ』を予約した。

「うわぁ、素敵!ここ、キャビアがおいしいんですよね?楽しみだなぁ。晃さんありがとうございます」
「いえいえ。喜んでくれて嬉しいよ」

店の内装や漆黒に輝くキャビアはとても美しい。その美しい空間にいるとさらに真美の輝きも増すようで、見ているだけで惚れ惚れしてしまう。



「真美ちゃん、シャンパンでいいかな?」
「はい♡晃さんは?」
「僕はまずはビールをもらおうかなぁ」

お互いそれぞれの飲み物を持って乾杯し、楽しいデートが始まった。

「真美ちゃんってなんで彼氏がいないの?」
「その理由は、自分が一番知りたいです(笑)」
「はは、そっか。じゃあ質問を変えようかな。真美ちゃんの好きなタイプは?」
「優しくて、頼れる人かなぁ」

― それなら、僕も当てはまるな。

そう思った。リーダーシップがあるとよく言われるし、気も使えるほうだ。それに優しい性格だと自負している。

「そうなんだ…。じゃあ僕も少しはその条件に当てはまっているかな?」
「ふふ、そうですね」

真美の笑顔を見て、僕は確信した。もう少し頑張ればいけそうだな、と。

でも初デートで、家に連れて行くわけにもいかない。そこで真美がお手洗いに立っている間に会計を済ませ、次の店を手配しておいた。

「次の店、押さえているんだけどいいかな?」
「あら、どちらですか?」
「この前みんなで行ったお店だよ。楽しかったでしょ?あのバーテンダー面白くて」
「そうですね〜。でもせっかくなので、違うお店に行きませんか?」
「あー…ごめん。もう予約しちゃったから、チャージ料が発生していて…」
「そっか。じゃあ行かないとですね」

こうして2軒目へと移動したのだが、そこでも真美は楽しそうにしてくれていた。

「晃さんって、本当に歌が上手いですよね」
「そんなことないよ〜。真美ちゃんは歌わなくても平気?」
「はい、私は大丈夫です。聞いているのが楽しいので」

今回は個室ではなく、カウンター席にした。真美もこのお店が気に入ってくれたようで、バーテンダーとも楽しそうに話している。

しかし時計を見た真美は、突然慌てだした。

「晃さん、ごめんなさい!私、もう行かないと…」
「え?もう帰っちゃうの?」
「ごめんなさい。忙しくて」

彼女は、バタバタと帰り支度を始めてしまった。

「ありがとうございました!」

それだけ言い残し、最後は風のように去っていった。

2回とも、22時半キッカリに帰っていった真美。

このあと誰かに会うのか、他に約束があるのか…。若干怪しさを感じるものの、彼女を信じるしかないだろう。

だがその後、何度連絡しても会ってくれないし、冷たい対応をとられる。

果たして、真美は何を考えているのだろうか…。


▶前回:入籍1週間前に、突然彼女から“婚約破棄”を言い渡された男。女の笑顔の裏に潜んでいた不満とは…

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忘年会が忙しいからなのか?女が誘いに乗ってこない理由