男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?

できなかった答えあわせを、今ここで。

今週のテーマは「“忘年会シーズンで、忙しい”という女の返答の真意は?」という質問。さて、その答えとは?

▶【Q】はこちら:どんなに盛り上がっていても、22時半になると帰る女。女がその時間に男を置いて去る理由は…



2022年になった瞬間に届いた、昨年末デートしていた晃からの「あけおめ」LINE。

私は未だにそれを返せずにいる。



去年の12月に開催された、忘年会という名目の食事会で出会った晃。この時から私は、彼からの誘いをのらりくらりとかわしていた。

― 晃:真美ちゃん、お疲れ様。今週末とか忙しいかな?
― 真美:ごめんなさい。忘年会がつまっていて…。
― 晃:じゃあ来週は??2軒目からでも!

晃は、なかなか諦めない。ハッキリと「興味ないです」と言えばよいのかもしれないが、興味のない男性にそう言うことさえ面倒になっていた。

― 真美:来週も忙しくて(涙)

仕方なくそう返す。

最初はいい人だと思っていた。しかし二度ほど会い、私のなかで彼は完全に“ナシ”になったのだ。

もしかしたら、この時期じゃなければ良かったのかもしれない。

でもどうしても、彼の“あるコト”が私には受け入れられなかったのだ。


昔は良かったかもしれないけれど…女がそう思った男の言動とは?

A1:空気の読めない人だなとは思っていた。


晃と出会ったは、男性と女性2対2の食事会だった。

「真美ちゃんは、何をしているの?」
「私は美容系の会社で働いてます。晃さんは?」
「僕は広告の仕事をしているよ」

優しそうな笑顔を向けられ、私の心はほっこりと温まる。

「真美ちゃん、お酒は好き?」
「好きなんですけど、ここ最近は忘年会続きで…。若干、胃と肝臓がやられてます(笑)」
「わかる!僕も一緒だ」

師走は忙しい。大人数での忘年会ができず少人数に分かれて開催されるため、回数が増えていた。

「真美ちゃんって、大人っぽいって言われない?」
「たしかに年上に見られることは多いかもですね。まだ27歳なのになぁ」

そんな会話をしていた1軒目は、まだ良かった。

しかしそろそろ1軒目も終わりに近づいてきた頃。晃が2軒目の誘いをしてきた。

「真美ちゃん、お酒好きって言ってたよね?よく行く素敵なバーがあるんだけど、このあと一緒に行かない?」
「どこですか?」
「西麻布のほうにあって。カラオケもついてるし、バーテンダーも面白いヤツだから」

― げ。カラオケか…。

元々歌うのが好きではなく、パンデミック後、さらにカラオケが嫌いになっていた。



「歌わなくても大丈夫ですか?」
「うん、もちろん大丈夫だよ!なんで?」

「カラオケに行きたくない」と正直に言おうかと思った。でも今日初めて会う人だし、他のみんなは行きたそうにしている。

ここで水を差すわけにもいかないが、私は自分が音痴だから、という理由でやんわりカラオケが苦手だということを伝えた。

「実は音痴なんです…なのでカラオケ苦手なんですよね」

だが鈍感な晃には、まったく響いていないようだった。

「何それ、すっごい可愛いじゃん」

その一言に、返す言葉がなくなる。

「こっちは真剣な悩みなんですよ〜(笑)」

仕方なく2軒目に移動してすぐ、来たことを後悔した。

そもそも個室が狭い。何より“素敵な”バーと言っていたけれど、安っぽい作りの小汚いバーだった。

しかも2軒目から晃の友達がもう1人合流してきたため、その狭い個室に5人もいるカラオケになってしまった。

― このお店、換気とか大丈夫かな?

そればかりが気になってしまう。

しかも換気扇の真下は晃が陣取ったので、必然的に私は新鮮で綺麗な空気を求めて、晃の隣に座るしかない。

「こんな大人数でのカラオケ、久しぶりです」
「みんなうるさいよね(笑)。個室押さえていて大正解だったね」

― これは“正解”なのか?

とにかく私は、早々にこの場を去ることにした。

「真美ちゃん、今度は2人っきりでの食事に誘ってもいいかな?」
「はい、もちろんです♡」

― 大人数だったから悪いんだろうな…。忘年会シーズンだし。2人きりだったら、きっと違うよね?

去り際にデートに誘われたので、そんな期待を込めて、私は彼とデートをすることにしたのだ。


女が心底“キモイ”と思った、男の2軒目での行動とは?

A2:2軒目のセンスがなさすぎ。


そして迎えた初デート。彼は銀座にある『ブタリ』を予約してくれていた。

「うわぁ、素敵!ここ、キャビアがおいしいんですよね?楽しみだなぁ。晃さんありがとうございます」
「いえいえ。喜んでくれて嬉しいよ」

光り輝くキャビアに、思わずうっとりする。



― あれ?お店選びのセンス、あるじゃん。こんな素敵なお店を取ってくれるなんて…!

そう思った。だがやはり、ここからが問題だったのだ。

「真美ちゃんってなんで彼氏がいないの?」
「その理由は、自分が一番知りたいです(笑)」
「はは、そっか。じゃあ質問を変えようかな。真美ちゃんの好きなタイプは?」
「優しくて、頼れる人かなぁ」

返答に困っていても、お構いなしに質問攻めをしてくる晃。やはり今日も少し空気が読めないようだ。

「そうなんだ…。じゃあ僕も少しはその条件に当てはまっているかな?」
「ふふ、そうですね」

なんとなく“この人はないなぁ”と思ったので、そろそろ切り上げようかなと思っていた時だった。

「次の店、押さえているんだけどいいかな?」

晃の提案に、私は少し驚いた。今日は2軒目まで予約していると言っていなかったから。

― 初デートで2軒目を押さえているって…。

この行為については、評価が分かれると思う。アレンジ力があって素晴らしいと思う人と、強制的で嫌だなと思う人に。

私の場合、今日は早く帰りたいなと思っていたので嫌だったのだ。

そして次の言葉を聞いて、私は震えそうになった。

「あら、どちらですか?」
「この前みんなで行ったお店だよ。楽しかったでしょ?あのバーテンダー面白くて」

― 嘘でしょ!?あの換気の悪いお店にまた行くの?

「そうですね〜。でもせっかくなので、違うお店に行きませんか?」

なので私はせめてもと思い、違うお店を提案する。しかし晃はまさかのこう言ったのだ。

「あー…ごめん。もう予約しちゃったから、チャージ料が発生していて…」

― 知らないよ!!!!

勝手に予約しておきながら、こちらにチャージ料のことを言うのは筋違いだしダサい。

半ば強制的に2軒目へ移動したが、もちろん今日は個室になんて行かない。比較的空いていて、広いカウンター席を死守しつつ、早く帰りたい一心だった。

それにもう晃と話すのも面倒になってきたので、彼が勝手にひとりで楽しく歌っている姿を遠目から見ながら、バーテンダーの人と適当に話していた。

「晃さんって、本当に歌が上手いですよね」
「そんなことないよ〜。真美ちゃんは歌わなくても平気?」
「はい、私は大丈夫です。聞いているのが楽しいので」

時計を見ると、もう22時半だ。30分は付き合ったので、もういいだろう。そう思い、私は足早にお店を後にした。

昔だったら、お店の換気や衛生状態はそこまで気にしていなかった。

でもコロナ後、お店選びの基準が変わってきた。特に2軒目は重要だ。

清潔できちんと換気がされていて、密にならない広さのあるお店。

そういう人の意図も汲める、自分の意見ばかりを通さずに、諸々柔軟に対応できる人。

そんな気遣いと配慮ができる男性が、2022年のこれからはモテるだろう。


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