男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?

できなかった答えあわせを、今ここで。

今週のテーマは「既婚者の女が突然連絡をしてきた理由は?」という質問。さて、その答えとは?

▶【Q】はこちら:「今晩だけは、あなたのものになりたい」人妻になった元カノからの誘いに、男は…



旦那とは違う男に抱かれながら、私は何度もこう言った。

「裕翔、大好き。世界で一番好き」

裕翔と出会ったのは、5年前のこと。彼のことを死ぬほど好きだったし、燃え上がる恋だった。

しかし結婚願望のない彼に、今後のことについて何度尋ねてもいい返事はなく、私たちは別れを選んだ。

あれから約3年。私は別の男と結婚し、幸せな生活を送っているはずだった。

だがこうして、私は元カレである裕翔に連絡を取り、そして彼の腕の中にいる。

「僕も好きだよ、真由香」
「ねぇ裕翔。私、裕翔とやり直したい。だからもう少し待っていて…」

私が既婚者にもかかわらず、裕翔に連絡をした理由?それは意外に簡単なコトだった…。


結婚したはずの女が、元カレに連絡する時。その意味は…

A1:元カレならば、+1にはならないから。


裕翔と出会ったのは、共通の知人が開催してくれた食事会だった。

4歳上の、経営者。その時彼はまだ今の事業を立ち上げたばかりで、とにかく忙しかった。

でも、それでも良かった。

彼のことが本当に好きだったし、こんな素敵な人にはもう出会えないと思うほどベタ惚れだった。

しかし交際期間が2年半を過ぎても彼に結婚する気はなく、32歳になった私は焦った。そこで当時言い寄られていた他の男性と、(若干妥協して)結婚した。

旦那はいい人だし、仕事もちゃんとしている。

すごく贅沢な暮らしはできないかもしれないけれど、私の両親も気に入ってくれて、それなりの幸せは掴んだと思っていた。

だがそこからが問題だった。

結婚生活も2年目に突入した頃。私たち夫婦は、男女の関係が一切なくなっていた。

別に、旦那に相手にされたいわけではない。でもどうしようもない虚しさと悲しさに襲われる。

そんな時に不意に頭に浮かんだのが、元カレである裕翔だったのだ。



― 真由香:裕翔、久しぶり。元気?

彼にLINEを送った時、意外にも緊張している自分に驚いた。別れてから一切連絡を取っていなかった裕翔。そして気づけば、こんなメッセージを送っていた。

― 真由香:裕翔、よければまた会いたいな…。

なぜ裕翔に連絡をしたのか?

それは新しい人と出会うような場に行っていなかったし、新しい人とまた1から恋愛を始めるのは正直億劫だ。元カレならばなんとなくの勝手はわかっているし、人となりも知っている。

そもそも、以前交際していた人ならば“+1(プラス1)”にはならない。

だから少しだけ罪悪感も薄れる。

しかし大きな誤算があった。実際に会うと燃え上がってしまったのだ。

「裕翔、久しぶり♡」
「おぉ。久しぶり。というか、突然どうしたの?」

数年ぶりに会う裕翔。彼は変わっていなかった。いや、むしろ自信がついたのか貫禄が出てかっこよくなっている。だから出会った瞬間、私の心は一気に付き合っていたときのように燃え上がった。

「裕翔、元気だった?私、裕翔のことが忘れられなくてさ…」
「え?嘘でしょ」
「まぁそんな昔のことは気にせず、とりあえず飲もうよ♡」
「う、うん…」

この日、タクシーの中でキスをした時から、私の中で何かが弾けた。


既婚者の女が選んだ、“元カレ”という選択。離婚の意思はあるのか…?

A2:元々好きだったし、誰かに見られても「古くからの友人」と言える。


久しぶりに再会して以来、気づけば私は裕翔にしょっちゅう連絡するようになっていた。

既婚者の浮気は男が多い、というのは幻想だと思う。最近、周囲の既婚女性に話を聞くと、“男遊び”を楽しんでいる人が驚くほどに多い。

裕翔に会って満たされると、旦那にも優しくなれる。乾いた夫婦関係も、裕翔のおかげでどこか余裕を持って旦那に接することができるようになってきた。

幸い、私たち夫婦の間には子どもがいない。だから簡単に離婚できると思っていた。

「裕翔、会いたかった♡」

そう私が言っていたのは、紛れもない真実だ。旦那より裕翔に対する愛情のほうが大きいし、好きレベルも段違いだ。

会えば会うほど、私の心は裕翔に強く惹かれていってしまう。

けれども現実は厳しく、親や生活のことを考えると、簡単には離婚できない。ただの紙切れ1枚の契約なのに、結婚するのは簡単で、離婚するのは非常に難しい。

「真由香。一応、人妻なんだから気をつけて」
「なんで?大丈夫だよ。私、離婚しそうだし」

これも、嘘ではなかった。私としては今の旦那と離婚して、裕翔と一緒になりたいなと思っていたから。

でもそれが100%の本音ではない。

実際は旦那に離婚の“り”の字すら私は出していなかった。

裕翔とは結婚できなくて別れたし、もし仮に今の旦那と別れたところで、裕翔と結婚できる保証はない。

そんな無謀な賭けに出るほどバカではないし、そもそも、そんな賭けに出てシングルに戻るほどの経済的余裕もなかった。



「ねぇ真由香。僕たちの関係、なんとかしないと」

関係が始まって、約半年が経った頃。さすがに裕翔も痺れを切らしてきたようで、何度も関係性を問うようになってきた。

「大丈夫だよ。私はもうすぐ離婚するし、旦那にはバレていないから」
「本当に大丈夫?僕もいい歳だし、そんなに待てないよ」
「うん、大丈夫だから。私を信じて」

― 何か結婚できるキッカケがあれば、離婚するのになぁ。

心の中ではそう思っているが、言葉に出すわけにもいかず、ズルズルと裕翔との関係を続けることになった。

満たされない人妻の心を癒してくれる、元カレという存在。

すでに人となりを知っているので、絶対他に秘密が漏れないという安心感もあるし、仮に誰かに見られたとしても、“古くからの友人”と言えばいい。

今の私には最適で、そして大切な存在…。

「裕翔、大好き。世界で一番好き」
「僕も好きだよ、真由香」
「ねぇ裕翔。私、裕翔とやり直したい。だからもう少し待っていて…」

この言葉に、嘘はない。でも決定打がない。

「真由香。この関係って、なんだろう?都合のいい男なんて、嫌なんだけど」
「もう少し待っていて。裕翔のことが本当に大好きだし、旦那のことは何とかするから」

小賢しいと言われれば、それまでかもしれない。

彼に対する気持ちは本当なのだ。でも何の保証もない今は、旦那と別れて裕翔を選べない。

こんなこと言うのは最低だとはわかっているけれど、今のバランスが最高だ。

だから私は、もう少しこの関係性を楽しみながら続けて、何かのキッカケを待つつもりだ…。


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