人間は「生まれながらに平等」である。

これは近代社会における、人権の根本的な考え方だ。

だが一方で”親ガチャ”が話題になっているように、人間は親や生まれる場所、育つ環境を選べない。

事実、親の年収が高いほど、子どもの学力が高いこともデータによって証明済みだ。

私たちは生きていくうえで、多くの「生まれながらに不平等」な場面に遭遇してしまう。

中流家庭出身の損保OL・若林楓(27)も、東京の婚活市場で、不平等さを数多く実感することに…。

「生まれながらに不平等」一挙に全話おさらい!


第1話:婚活における“優良物件”のはずなのに、女から見切りをつけられたワケ

別れた後は死ぬほどツラかったけれど、私は決意した。「絶対に、彼より稼げる男と結婚する」と。

今夜のデート相手は、私より5歳上の裕二さん。食事会で出会った彼は、下から慶應のいわゆる“お坊ちゃま”で、父は大企業の社長。

現在は大手広告代理店に勤務している、育ちのいい完璧なエリート男性。

だが裕二さんとのデートで、私はあることに気づいてしまった。“生まれながらの勝ち組”である彼らが生きる、限られた世界に。

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第2話:「年収1,000万って、東京では稼いでない層なの?」UNIQLOやZARAも着る男と、デートしてみたら…

「よし、今日こそは…」

そう気合を入れて、私は待ち合わせ場所のカフェへと向かう。本日のデート相手は、テレビ局に勤める34歳の亮太さんだ。先日食事会で出会った彼への期待値は、正直かなり高い。

なぜならテレビ局はコロナ禍でも給料が下がることはなく、不景気でも仕事はあると聞くからだ。会社が潰れないという安心感に加え、30代なら年収1,000万は確実なのもいい。

超安定していて優良企業であるテレビ局勤務の男。結婚するには最高ではないかと、私は思い始めていた。

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第3話:年収1億男とドライブデート。女に「車を置きに家へ帰ってもいい?」と言うのは下心ではなく…

私はオープンカーの助手席に座り、黄金色の木々を眺めていた。すっかり肌寒くなってきた、秋の冷たい風に当たりながら。

…いや。そう言うと聞こえはいいかもしれないが、実際は寒さでブルブルと震えていたのだ。

「楓ちゃん、どう?楽しい?」
「は、はい…」

一成さんからの質問に、そう答えるのが精一杯。なぜ私が唇を紫にし、体を震わせながら、高級外車の助手席に座っているのか?それは、話せば少し長くなるのだけど…。

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第4話:着飾っても、アヒルの子はアヒル。「東京出身のお嬢様」と言っていた女の、化けの皮が剥がれ落ちた瞬間

「結局、楓はどうなのよ?いい人見つかったの?」
「うーん。みんないい人なんだけど、よくわからなくて」
「楓レベルなら、どこか妥協しないとだよ。でも今日の人は、かなりの優良物件だから」

そう言って彼女が教えてくれたのは、東京に実家があるという“二世くん”だった。

親が経営しているという会社名を聞くと、私でも知っているほどの大企業。むしろ、日本が誇る有名企業だと言っても過言ではなかった。

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第5話:婚活中の27歳女に「一生不自由はさせない」と最高のオファーが。それなのに女が快諾できなかったワケ

「楓さんは、結婚して地方に行く気はありますか?」

私は今、目の前にいる御曹司から究極の選択を迫られている。

今はリモートで、どこでも仕事ができる時代だ。しかも彼と一緒になれば、何の苦労もなく悠々自適に暮らせることは目に見えている。

でも果たして私は何を捨て、何を手に入れるという選択をすれば幸せになれるのだろうか…。

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第6話:身の丈に合わない婚活アポを繰り返す27歳女が、勝ち組妻から受けた鮮烈な指摘

「楓ちゃん、いらっしゃい」

ドアを開けて出迎えてくれたのは、私が憧れてやまない樹里さんだった。

生まれながらの勝ち組。それはもちろん、女性にも当てはまる。婚活がうまくいくかいかないか。並外れた年収を稼ぐ素敵な人と結婚できるか、できないか…。

これも、女側の生まれに深く関係しているのだ。

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第7話:デート中、どれだけ褒めても否定ばかりするクリエイター男。眉をひそめる女に、男は突然…

いつの間にかビールを3杯も飲んでいた彼は、おつまみを食べながら静かに話し始めた。

「僕さ。実は親がまぁまぁ有名なアーティストで。僕だけ、一家で落ちこぼれなんだよね」
「そうなんですか?」

はたから見ればわからない。誰が見ても光輝さんは、才能に溢れたクリエイター界の若きエースにしか見えないと思うから。

だが本人は、生まれたときから身近に見てきた“圧倒的才能”に苦しんできたらしかった。

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第8話:逆立ちしても勝てない“三田会”の強さと結束力。MARCH出身者が早慶に感じる、社会に出てからの差

彼の名は、田中潤くん。高身長かつ切れ長の目が美しい“塩顔系男子”なのに、筋肉質。年齢は28歳で、不動産関連の仕事をしているという。

潤くんはハマっている韓流ドラマの主人公に似ていて、私の心は激しく音を立てた。

― 絶対、この人と付き合いたい…!!

そんな強い思いのおかげか、彼とデートできる仲にまで発展することになる。でもそんな完璧なビジュアルを持つ男性が抱える、心の闇を見てしまったのだ。

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第9話:年収2,000万を稼ぐ医者の、妻の座を狙う女。彼に“ある質問”をしたところ、意外な答えが…

「楓ちゃん?久しぶりだね!」

顔を上げると、端正な顔立ちをした圭吾さんが立っていた。

「あ、圭吾さん!ご無沙汰してます」

3年前は気がつかなかった。でも今ならば、彼の魅力が十分わかる。私はソワソワしながら、彼とのデートを成功させようと意気込んでいた。

…でも、このときの私は理解していなかったのだ。お医者さんの世界にも様々な派閥があり、そこからあぶれた人は苦しい思いをしているということに。

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第10話:「付き合いたいけど結婚はできない」と告白してきた33歳男。その理由を尋ねてみると、驚きの答えが…

両親から散々「結婚はいつなのか」「誰かいい人はいないのか?」という質問攻めに遭いながら、実家で迎えた新年。

去年から頑張ってきた婚活も、うまくいっていない。素敵な男性にはたくさん会った。けれど、最近はもはや“何を基準にして人を好きになるのか”が、全くわからなくなっている。

「ヤバイ…。今年こそはなんとかしないと」

そうつぶやいたときだった。1通のメッセージが、私の携帯に届いたのは。それはまるで、運命の知らせかのように…。

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第11話:「私って、なんて普通なんだろう…」圧倒的オーラを放つ男の前で、埋没する個性に悩む婚活女

― しばらく婚活のことなんて忘れて、純粋に恋愛を楽しみたい。

そう思い出した頃。たまたま顔を出した食事会で、出会ってしまった。

彼の名は、瑛二さん。35歳。高身長に切れ長の目。線は細いが鍛えていることがわかるような綺麗な体つき。

外資系投資銀行に勤める彼は今流行りのアジア系スターのような雰囲気と出立ちで、その食事会の時から私の心は掴まれっぱなしだった。

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