高学歴・高収入で、性格もよい男性を捕まえることができたから、幸せ……。

そんなことを言っていられるのは、“婚姻届を出すまで”かもしれない。

ハイスペックといわれる男性は、小さなころから母親に大切に育てられていることが多い。

それゆえ、結婚してから、子離れできていない母親、マザコン夫の本性が露呈することもある。

これは、最愛の夫・将暉(30)と結婚した春乃(29)が、強烈な個性を放つ義母・サチ子と対峙していくストーリーだ。

あなたは、この義母に耐えられますか―?

「夫と私とサチ子」一挙に全話おさらい!


第1話:プロポーズの直後、彼のスマホに1通のLINEが。慌てた男が口にした衝撃の告白

「春乃のこと一生大切にするから!」

彼が私の左手の薬指にリングをはめると、サイズがピッタリで驚いた。

「よかった!“寝ている間に計測する方法”がネットに載ってたから実践したんだ」

席に戻った彼は、恥ずかしそうに笑う。その笑顔を見て、私は、将暉と結婚するんだという実感が湧いてきた。

そして、この結婚は、元彼との婚約破棄を乗り越えた私に神様がくれたご褒美なのかもしれない、と思った。

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第2話:「ついに玉の輿」と喜んでいたのも束の間。ハイスペ男との結婚にありがちな問題に悩まされ…

彼女が着ている黒のニットの前面には、ラインストーンで雄の孔雀が大きく描かれ、色味を合わせたと思われる重たそうなエメラルドのイヤリングを、両耳にぶら下げている。

前髪が美しく立ち上げられたセミロングヘアに、真っ赤なリップが際立つ濃いめのメイク。演歌界の大御所の私服といったイメージだ。

サチ子は、私に目を向けると上から下までチェックしたあと、ニッコリと微笑んで「春乃さん、お会いできて嬉しいわ!」と言った。グレイヘアで知的な印象の彼の父親も、彼女の隣で微笑んでいる。

4人が席につき、いよいよランチ会が始まった。

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第3話:「これって一種のパワハラ!?」結婚式当日に、花嫁が義母に言われた恐ろしい言葉とは

「白無垢とドレスはこれでいいけど、色打掛は黒なんて縁起が悪いわよ。着るなら、赤にしなさい。

あと、確認だけど、和装のヘアは、文金高島田にするわよね!?白無垢には綿帽子、色打掛には角隠しを合わせるのが伝統よ。角隠しには、『夫に角を隠して、従順な妻になる』っていう意味があるの」

― なんで色打掛の色や、髪型のことまでうるさく言われないといけないの?私の衣装とヘアメイク代は、私が好きなものを選べるようにって、うちの両親が払うことにしたのに…。

結婚式会場と挙式スタイルという重要な要素は、サチ子の希望を聞き入れている。愛する将暉のためとは言え、好みではない和髪を強いられたことで、私の我慢は、限界に達した。

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第4話:「新婚だけど、この先不安…」29歳妻が驚愕した、ハイスペ夫からの信じられない提案

― これぞまさに夢に描いていた新婚生活♡

なんて浮かれていたとき、来客を知らせるチャイムが鳴り響いた。

『ピーンポーン、ピーンポーン』

私が、インターホンの受話器を取ると、モニターにサングラスをカチューシャにしたカジュアルな装いの女が、映し出された。義母のサチ子だ…。

― 連絡もなしで、突然何の用?しかも、下のオートロック通り抜けて、なんで部屋の前にいるの?

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第5話:20万超の義母からのプレゼントなんていらない!29歳女の悲痛な叫び

5月上旬の土曜日の昼。銀座のミシュラン2つ星のフレンチ『エスキス』で、私は、サチ子が到着するのを待っていた。

良好な“嫁・姑関係”を築くため、まずは相手をよく知ることから始めようと、私からランチに誘ったのだ。でも、これから強烈な性格のサチ子と2人きりで時間を過ごすことを考えると、憂鬱でたまらないというのが本音だ。

― 将暉と幸せな結婚生活を送るために、なんとか頑張らないと…!

水を飲んで気持ちを落ち着けようとグラスに手を伸ばしたとき、背後から聞き覚えのあるテンションの高い声がした。

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第6話:新婚旅行なのに夜は何もなかった…。それ以外はパーフェクトな夫なんだけど

『緊急事態って、どうされたのですか?』
『夫の行動が怪しくて…、できれば直接話したいの。お昼がてらいらしてくださらない?いなり寿司もあるから』

― お義父さまが怪しいって、まさか浮気とか…!?

サチ子からの返信を見て急に心配になった私。彼女のことは好きになれないが、これは嫁として一刻も早く駆けつけるべき事態だろう。

私は『わかりました。今から準備して伺いますね』と返信し、ベッドから出て、着替えと化粧を済ませた。

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第7話:ご無沙汰なのに、子ども欲しいという夫。悶々とした思いを抱えた妻は…

バスルームで手を洗って、ダイニングの席に着くと、すぐにサチ子がカレーを盛り付けたお皿を運んできた。

「春乃さん、新婚旅行はどうだった?」そういいながら、義父も書斎から出てくる。

新婚旅行の写真をスマホで見せながら盛り上がっていたとき、サチ子が、突然目をキラキラさせて私に尋ねてきた。

「新婚旅行も終わったわけだし、孫の顔が見れる日も近いのかしら?」

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第8話:「今夜はアリ?」と期待していたのに、裏切られた29歳妻の悲痛な叫び

満足げな表情を浮かべる将暉。私の胸には、“今夜こそ”という期待がさらに高まった。

土曜の夜は、2人で好きなテレビ番組の1週間分の録画をまとめて見ることが、お決まりのパターンだ。内心そわそわしながら、ひと通り見終えると、将暉が声をかけてきた。

「もう24時過ぎだし、そろそろ寝ない?」

将暉が寝室に向かったので、私もすぐに後を追う。サチ子の思いつきで新調されたばかりのキングサイズベッドに2人で入ると、彼が、寝室の電気を消した。

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第9話:「立教卒の嫁なんて…」マウンティングしてくる義母に反論したら、とんでもないことに

「来月は、お義母さまのお誕生日ですよね?お祝いさせてくださいね!レストランの予約しておきますよ。ご希望ありますか?」
「私、お祝いされるのって、だ〜い好き!春乃さんにお任せするわ」

サチ子は、満足げな様子で、入れておいた紅茶のカップに口をつけた。その後、サチ子の好きな海外ドラマの、お気に入りの登場人物や、シーンについて話しているとようやく12時になった。

「お義母さま、そろそろ坦々麺のご準備しますね」

するとサチ子が、突如険しい表情に急変して、言い放ってきた。

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第10話:「やっぱりマザコン…?」義母の誕生日。妻が驚愕した夫の言動とは

― 母親と仲良しって、いいことなんだけど…。やっぱりちょっと度が過ぎている気がする。

2人の楽しそうな様子を見た私は、複雑な気分になる。

彼とのレスに悩み始めた当初から色々と調べていたら、マザコン男性は、レス傾向があるという記事をネットで見たからだ。女性を母親と認識してしまい、性の対象にみれなくなるらしい。

それ以来、将暉とサチ子の関係が気になるようになったのだ。ただ、マザコンと母親思いとの違いがよくわかっていない。

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第11話:結婚1年目“夜を拒む理由”を夫に問い詰めたら。男の返事に思わず妻が…

彼は起きているのに、何も返事をしてくれない。いきなり気持ちがそがれるが、なんとか言葉を続ける。

「負担になりたくないって思って言えなかったんだけど、私、寂しいよ…」

そう言って、私は将暉の背中に抱きついた。彼は私の手を振り払うことはなかったが、抱きしめ返してくれることもなかった。

「……」

長い沈黙の後、ようやく彼が私のほうを向いた、そして、静かな口調で語り始めた。

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第12話:「あなたの息子とはご無沙汰です!」孫の催促をしてくる姑に、驚愕の真実を伝えたら…

「実は、将暉さんとはずっとレスです。なので、子どもはできようがないんです」
「えっ、どういう意味?」

サチ子は、困惑した表情を浮かべている。

「結婚式の少し後から、将暉さんに夜は拒絶されるようになってしまって。もう半年以上、手も繋いでいません。ずっと黙っていて申し訳ありません」

頭を下げたタイミングで、オーダーした名物の牛ロースバタ焼きが運ばれてきたので、話は一旦中断となった。

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第13話:デート後「友達と飲み直す」と出ていき、朝まで音信不通になった男。一体何をしていた…!?

将暉は、この2ヶ月弱、毎週土曜の10時に欠かさずカウンセリングに通っている。その効果もあってか、私に少し愛情表現をしてくれることもあるが、身体的な接触に関しては、一向に変化はない。

― 結婚する前は、当たり前のように手を繋いで歩いていたんだけどな。

まさか結婚した途端にレスに悩んで、手さえも握られなくなるなんて。

不意に涙が込み上げてきて、止まらなくなる。その時…。隣を歩く将暉が、突然私の手を握ってきた。

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第14話:ハイスペ夫を手に入れたものの…。結婚1年目で“男を見る目がなかった“と女が後悔したワケ

結婚1周年の記念日である4月の土曜、私は、夫から、“1,000万円渡すから、離婚してほしい”と、突然言われた。

「急に何言っているの?意味がわからないよ」
「何も聞かずに、離婚してくれ」

「そんな簡単に離婚なんてできるわけないでしょ。他に好きな人ができたの?」
「そ、そうじゃないよ」

「毎週土曜に外泊してるけど、どこに泊まってるの?」
「…離婚するのに関係ある?1,000万円渡すんだから、それでいいだろ?」

将暉は、苛立った様子で言い放つと、私から目を逸らした。

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第15話:離婚後、元夫の恋人から突然届いた宅急便。女が驚愕したその中身とは…

「春乃さん、まあくんには、きつく言って聞かせるから、離婚を考え直してくださらない?まあくんがうつつを抜かしている麻美さん?短大卒って聞いたけど、ありえないわ!」

あのあと、将暉から、麻美の詳細を聞かされたサチ子。やはり、麻美の短大卒・派遣社員というスペックが気に入らなかったようだ。

― まあ、将暉がどんなに立派な相手を連れてきたところで、サチ子は、気に入らないんだろうな…。

しみじみと思う私。

「お義母さま、将暉さんとは離婚します。この決心は、何があっても揺るぎません。今日は、最後のご挨拶をと思って来たんです。今までありがとうございました」

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