男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?

できなかった答えあわせを、今ここで。

今週のテーマは「甘い言葉を投げかけてきた女。でも結局靡いてこなかった理由は…?」という質問。さて、その答えとは?

▶【Q】はこちら:「彼女になれたら幸せ♡」と言われてイケると思っていた男。なのに女がいきなり冷たくなって・・・



自分でも、幼いとわかっている。涼太はカッコいいし優しいし、彼以上の人はなかなか現れないかもしれない。

でも交際する前からこんなにヤキモキするなんて疲れてしまうだろうと、私の心が叫んでいた。



涼太と出会ったのは、代官山のカフェだった。涼太が私の女友達である真依と一緒にテラス席でお茶をしていて、偶然、私はその前を通りかかった。

「あれ!?真依ちゃん?」
「玲美?何してるの?偶然だね〜。今ひとり?時間あるなら、一緒にお茶しようよ。涼太も、別にいいでしょ?」
「も、もちろん」

こうして、半ば強引に2人のテーブルに割り込んでしまった私。でも背が高くて顔も小さく、スタイル抜群の涼太に、初めから目が奪われていた。

この後3人で飲みに行き、連絡先を交換した私たち。何度もデートを重ねたし、そそろ交際かな…とも思っていた。

ただ、私のなかでどうしても納得のいかない涼太の行動があった。


男にはわからない?女がモヤッ&イラッとする行動とは

A1:レディーファーストが身についていたこと。


出会った日から盛り上がった私たちは、真依の素晴らしいパスによって連絡先を交換した。

その翌日、さっそく涼太から連絡があった。

― 涼太:玲美さん、昨日はありがとうございました。よければ、今度2人で食事でもどうですか?

出会った翌日に、すぐに誘ってくれる行動力と積極性。すべてが素晴らしい。

― Remi:涼太さん、こちらこそ昨日はありがとございました。とっても楽しかったです。ぜひ!いつがご都合よろしいですか?

もちろん、私も食い気味でこのお誘いに乗った。そして実際に2人でデートをしてみたのだけれど、このデートがとても楽しかった。

「玲美ちゃん恵比寿に住んでいるの?僕は中目黒だから近いね」
「そうなんですね!よく行くお店とかありますか?」

初デートは、お互い質問攻めだった。まだまだ知らないことがたくさんある。お互いの距離を縮めるため、2人ともよく話し、そしてよく笑った。

このデートで、私はさらに涼太のことが好きになってしまった。



そして彼は、とにかくよく気がつく。お店に入る時にはさりげなくドアを開けてくれるし、飲み物のグラスが空になったらサッとオーダーしてくれる。

食べるスピードさえ、私に合わせてくれていた。

「涼太さんって、絶対にモテますよね。さっきもさりげなくドアを開けてくれましたし。飲み物もすぐに気がつくし、紳士的だし…」
「いやいや、全然だよ。でも僕、上に姉がいるんだ。小さい頃から『レディーファースト!』って、口うるさく言われていたからかな(笑)」

この話を聞いて、納得した。今時ここまで完璧にレディーファーストが身についている男性も珍しい。

「素敵なお姉様ですね。そしてちゃんと実践できている涼太さんも、かっこいイイしすごい♡」

― 涼太さん。本当にカッコいいなぁ。

そう思っていた。そしてここから、2週間に一度くらいの頻度でデートを重ねていった私たち。

そして5度目のデートで、私はある決断をする。友人に、涼太さんを紹介しようと思ったのだ。


男からすると悪意はない。でも女から見ると許せない言動は…?

A2:自分の友達にも鼻の下を伸ばしているのが嫌だった。


紹介といっても、ジャッジをしろとかそういう意味ではない。ただ私の親友と会わせたかったし、軽くご飯を食べるなら楽しいかなと思った。

でも、ここで予想外のことが起きた。

「涼太くん、こちらが私の親友の愛です」
「はじめまして。涼太です」
「はじめまして、愛です。写真で見ていましたが…すごいカッコいいですね。最近、玲美が涼太さんの話ばかりするから、お会いしたかったんです」
「え?写真?」

実は、愛には涼太のことを相談していた。何度かデートをしているけれど、その先に進まないこと。たぶん私のことを好いてくれてはいるけれど、どこまでの気持ちなのかわからないこと…などなど。

それを聞いた愛が「会いたい」と言い始めたので、今回の会が開催された。

でも当初の目的とは違い、私は涼太の言動がどうも引っかかった。

「なんか照れますね。でも愛さんもお綺麗で」

紹介を終えると、涼太はサラリと愛を褒める。親友が褒められるのは嬉しい。けれどもここから、ずっと私はモヤモヤすることになる。



「じゃあ涼太さんは、1年くらい彼女がいないんですか?なんで?こんなカッコいいのに…」
「そんなことはないですけど…なんででしょうね。愛さんは?」
「私も、今はいないんですよ」
「そうなんですか?さっきの言葉、そっくりそのままお返ししますよ。めちゃくちゃ美人さんじゃないですか」

しばらくすると、私のことなんてそっちのけで盛り上がっている2人。愛も愛で、悪いと思う。人のデート相手に、何をしているのだろう。

でもそれ以上に、涼太に腹が立ってきた。さっきから、愛のことをとにかく“綺麗、美人”と連呼している。

そしてさらにモヤッとしたのが、涼太の気遣いの先だった。

「愛さん、何飲まれますか?」
「どうしようかな…。お2人は?私はもう1杯、ワイン飲もうかな」

愛のグラスが空になると、すぐに気がついた涼太。けれどもこの時、私のグラスも空になりかけていた。

― えーっと…?なんで私より愛に優しいわけ?

レディーファーストは大事だけれど、一番大切だと思っている相手をまず優先するべきだろう。

若干自分が蔑ろにされている気がして、嫌な気持ちになってきた。

「今日は愛さんのおかげで楽しかったです!ありがとうございました」
「こちらこそ。また飲みましょう。私までご馳走になっちゃってすみません」

そして解散時。気がつけば、涼太はキッカリ愛の分まで支払ってくれている。これは嬉しいけれど、普通以上に優しすぎないか?とも思った。

結局愛は1軒目で帰り、私たちは2人で2軒目へ行くことになった。けれども、私も心のザワつきは一向におさまらない。

「愛さん、いい人だったね」
「でしょ?美人だし性格もいいし、モテるんだよね」
「わかる。あれはモテるわ」

優しいことは素晴らしいし、交際相手や将来結婚する相手に、絶対に必要な要素でもある。

でも“八方美人”とはちょっと違う。

涼太の場合、全方位に優しすぎて急にその優しさが色褪せて見えてきた。それに彼女になったら、ずっと心配していなければならなくなりそうだ。

― そもそも、最初もなんで真依と2人きりでお茶をしていたんだろう?男女って、2人でお茶をするものだっけ?

「涼太くんの彼女になれる人が羨ましい。絶対幸せになれるんだろうな」

このセリフに、嘘はない。でも私はまだ、すべてを笑って許せるような心の広い女にはなれていない。

それに私はワガママだから、特別扱いもしてほしい。

残念だなと思いながらも、「全員に優しすぎる男は微妙だな」と悟ったのだ。


▶【Q】はこちら:女の本音は正反対?「彼女になれたら幸せ♡」など思わせぶりなセリフを言ってきたのに…

▶1話目はこちら:「この男、セコすぎ…!」デートの最後に男が破ってしまった、禁断の掟

▶NEXT:4月30日 土曜更新予定
「この女、ヤバイかも…」男がそう思った女とは?