「変わってやる!」

そう思った瞬間から、人生はアップデートされていく!

あなたには、まだあなたも知らない魅力がきっとある――。

10年前の恋愛の傷から、着飾ることをやめノーメイクで生きてきた春野菜月(29)。

そんな彼女が、変わることを決意したら―?

「ワタシ 29.0〜updateする女〜」一挙に全話おさらい!


第1話:“垢抜ける”ことを決意した夜。初対面の男から浴びせられた、プライド崩壊の言葉とは

土曜の夜22時。

一人暮らしの部屋に、春野菜月(29)の悔しそうな声が響いた。

「一体なんだったの、あの男!失礼すぎるから!」

顔をしかめながら思い返していたのは、つい3時間前の出来事だ。

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第2話:スッピンをバカにした男を、見返すために垢抜けた女。態度を豹変させた男にLINEでした復讐

<ねえ、さっきの最低な男と、食事会したい>
<食事会!?あんなこと言われたのに?>

返信を見て、驚かれても無理ないわ、とひとり苦笑いをした。

トニーと別れ、ふさぎこんでからいつのまにか10年もの時間が経つ。その間、茜に食事会のセッティングを頼んだことは一度だってなかったのだ。

でも、とにかくあの失礼な男を見返したい…その一心だった。

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第3話:「私、そんなつもりで来たんじゃないのに…」興味のない男に押し切られて、タクシーで連れて行かれたのは

トーク画面に、新しい通知が1件。いまさっき既読だけつけて消し去ったはずの大翔とのトークが、復活している。

メッセージをおそるおそる見てみると、こんなことが書かれていた。

<通訳の仕事って、いま余力あるの?頼みたいことがあるんだけど>

菜月が通訳の仕事をしていることは、先ほどの食事会で話していた。頼みたいことってなんだろう。菜月は思わず、食いついてしまう。

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第4話:「こんな金額、返せない…!」高級ブティックの値段を知らなかった地味女は、慌てて男に電話して…

「今度ディナーおごってよ」

…昨日の大翔のニヤけた顔を思い浮かべながら、菜月は顔をしかめた。

プレゼントとして無理やり渡されたクロエの服は、まだ紙袋の中に入ったままになっている。プレゼントと言っても、菜月は何もねだっていない。

最初は受け取りを拒んだ。それでもどうしてもと言うので、代金を払おうとした。しかし大翔は代わりに「ディナーおごってよ」と言ってきたのだ。

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第5話:男慣れしてないアラサー地味女。周囲の評判が最悪の男と、デートを繰り返してしまった結果

翌日、茜と恭一と3人で食事をする約束があり、三越前の北京料理レストランに向かった。3月恒例の恭一の誕生日祝いだ。

「お待たせー!」

仕事が長引いたため遅れて顔を出すと、菜月を見るなり茜が「あ!」と声をあげる。

「菜月がちゃんとオシャレしてる!今日、なんか大事な予定があったの?」
「いや、ただの仕事よ。なんかね…最近、綺麗でいるのが楽しくなってきちゃって」

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第6話:恋愛経験がなさすぎて、正解がわからない…。男に家に誘われた29歳女が、どうしても確認したかったこと

史奈と名乗ったその女は、カバンから財布を取り出してニッコリした。

「あ、先に飲み物買わなくちゃ。ちょっと待っててください」

早足で、カウンターの方に歩いていく。菜月はその華奢な後ろ姿を見つめた。

― 大翔さんの会社の人?いったいなんの用事だろう。

出会って早々に人を判断するのは気が引けるが、彼女とはなにか気が合わない気がした。

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第7話:女1人暮らしの部屋で、男友達と映画。何気なく「泊まってく?」と聞いたら、彼の反応は…

「ねえ、今から、会えたりしない…?」

すでに時計は19時を回っている。急な誘いをすることにためらいはあったが、ふさいだ気分を晴らしてくれるのはいつもこの2人なのだ。

「ごめん、菜月!私、先約があって…」

茜はあいにく、友人から紹介された男とデート中らしい。結果、「空いてるよ」と返事のあった恭一と、2人で会うことになった。

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第8話:何度も誘いを断った男を、女がついに受け入れた夜。拒否されても自信満々な男の「決め台詞」とは

「菜月ちゃん、また綺麗になった気がする。どうにも目が離せない子だ」

その言葉だけで、どれだけ気分が高まるか。いつになく明るい気持ちで、菜月はオフィスを後にした。

― フランス語に事業拡大か…。

帰る前に二子玉川の蔦屋家電に寄り、さっそくフランス語の参考書を手にとる。

― ちょっと勉強してみようかな。大翔さんのためにも。

「もっと大翔に好かれたい」そんなシンプルな気持ちが、菜月を走らせるのだった。

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第9話:「彼、うちでこれを脱いで忘れていきました」とライバル女子から渡された紙袋…。その中身とは

「このイベントのホームページに、菜月さんの名前を見つけたので」
「…私の仕事を見にきてくれたってことですか?」

史奈は、「違います」とすぐに否定する。

「菜月さんに用があるの。あの、近いうちに大翔くんに会う予定はありますか?」
「…そのうち会うと思いますけど」
「じゃあ、これを」

史奈はニッコリしながら、小さな紙袋を差し出してきた。

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第10話:六本木と竹芝…男の2つの高級マンションのうち、ひとつの部屋にしか呼ばれない女。そのワケとは

― なんで?どういうこと?

菜月が見たもの。それは、大翔の免許証の住所だ。今いるのは六本木のマンションなのに、なぜか大翔の免許証の住所欄には「港区海岸一丁目」と書かれていたのだ。

引っ越しをしたのかと思って裏面を見たが、住所更新履歴はなにも残されていなかった。

― なら、この部屋は自宅じゃないの…?

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第11話:「既婚者だけど、愛してる」敏腕経営者を支える24歳女が語った、とんでもない恋心

「私は、大翔くんを信じているの。だから余計な心配はしなくて大丈夫です」

菜月はふと、思い出す。少し前に大翔に史奈について尋ねたとき、大翔は史奈を「ファン」と呼んであしらっていた。

「…史奈さん、遊ばれているだけかも」
「待って!」

史奈は丸くて大きな瞳に不満の色を浮かべて、菜月をじっと見る。

「菜月さんと一緒にしないでください。菜月さんと違って私には、大翔くんとの長い長い歴史があるんです」

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第12話:「奥さんがいるんでしょう?別れましょう」そう告げた夜、男はなぜかにっこり笑った

「隠してたんですね。奥さんがいるって」

そう言うと、大翔の表情から甘さが消えた。それきり彼は何も言わなくなる。

「なんか言ったらどうなんですか。…というか、なんで笑ってるんですか?」

なぜか大翔は、黙ったままにっこりと笑っていたのだ。

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