女にとって、33歳とは……。

32歳までの“20代の延長戦”が終わり、30代という現実に向き合い始める年齢だ。

結婚、キャリア、人間関係―

これは、33歳を意識する女たちが、それぞれの課題に向かって奮闘する2話完結の物語だ。

「Age33〜分岐点の女たち〜」一挙に全話おさらい!


第1話:結婚間近の29歳女。彼が約束より早く家に来て、衝撃的な告白を…

「入籍日、来月の11日だっけ?30歳の誕生日に入籍なんて、素敵ね」

「ありがとうございます。いよいよ30代だし、結婚もするしで…ドキドキしてます」

なんて言った瞬間、「ちょっと無神経だったかな」とヒヤリとする。愛美さんはすでに31歳。しかも、結婚どころか、彼氏さえいないのだ。入社以来、同じお茶の水女子大出身のよしみで気にかけてくれて、たまに食事する仲だけど、ここ1年ほど浮いた話は聞いたことがない。

しかし、彼女は涼しげな表情でこう言った。

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第2話:「このままだと、結婚できませんよ」32歳・金融マンの衝撃発言。アラサー女の婚活が厳しいワケ

「どんな素晴らしい方とお付き合いされていたか知りませんが、その人と婚活で出会う男を比べているようでは、結婚なんて無理だと思いますよ」

彼はそう言うと、席を立ち、こちらに一瞥もくれないで去っていった。

向かいに座っている女友達が、小さな声で「もしかして、さっきまで代官山でデートしていた彼?」と尋ねてきたので、私は小さくうなずく。

「結婚なんて無理」という彼の言葉が、心に突き刺ささり、去っていった男性の背中をぼう然と見つめながら、私は考えていた。

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第3話:「結婚するはずだったのに…」コロナで社内恋愛に暗雲が立ち込め、31歳女が直面した現実

「人事のことで、高野さんに話がきていてね」

― やった!やっぱり異動だ。

神妙な表情で「そうなんですね」と返事しつつも、内心すごくテンションが高まっていた。ずっと希望していた商品企画部に配属だろうか。どうか、そうでありますように…。

しかし、部長の口から出た言葉は、私の期待を裏切るものだった。

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第4話:「私の市場価値って、こんなもの?」年収750万・31歳女が、転職活動で突きつけられた現実

エージェントの黒谷さんから「33歳になるまでには、絶対に転職を決めましょう」と言われてお尻に火が付いた私は、せっせと選考に励んでいた。

…しかし。

「また、不採用か…」

仕事終わりにスマホを確認すると、黒谷さんからメールが来ていた。先日1次面接を受けた製粉会社から、不採用の連絡が来たとのことだった。

― やっぱり30歳すぎると、異職種転職って難しいのかな…。

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第5話:「これなら自分で買えるんだけど…」50万円のプレゼントを贈られた32歳女が、本当に欲しかったモノ

都心の高層ビル勤務なら、残業中に東京の夜景を見下ろして気分がアガッたりするのかもしれないけど。相模原の2階建ての研究所だと、せいぜい向かいにあるコンビニしか見えない。

でも、私はここで働くメリットも実感している。職場が都心から遠く離れた郊外の町だからといって、決して悪いことばかりではないのだ。

― そろそろ切り上げて、出ようかな。

うーんと1つ伸びをして、私用スマホを確認する。“彼”から、連絡がきていた。

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第6話:既婚者との泥沼関係から抜けられない32歳女。断ち切るためにとった手段とは

恋人の桂木さんから「33歳の誕生日までに結婚する約束はできない」と言われた夜から、2週間。あれきり、桂木さんとは連絡を取っていない。

こんなにも長期間連絡を取っていないのは初めてだ。たまに職場で見かける彼は、いつもと変わらず元気そうで、余計にこの状況がつらかった。

― 彼は私がいなくても全然寂しくないんだな…。

一緒に過ごした町田のワンルームにいると、楽しかった日々を思い出してしまう。彼と決別するためにも、早くこの部屋を出たい――そんな想いは、日に日に強くなっていった。

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第7話:夫の鞄から出てきた、見覚えのないスマホ。そこに残された1通のLINEに女は衝撃を受け…

『幸人さん、昨日はごちそうさまでした♡また横浜デートしましょう♡』
『僕も、一緒に過ごせて楽しかったよ。今度は昼間に湘南の方にも行ってみようか』

どうやら昨日は、仕事終わりにアプリで出会った女とドライブデートでもしていたらしい。私は素早く自分のスマホを取り出し、トーク画面を写真に収めた。

こうした夫の火遊びに気がついたのは、数ヶ月前。スマホをいじっている夫に後ろから話しかけた時、ホーム画面に、有名なデーティングアプリのアイコンが小さく目に入ったのだ。以来、時々チャンスを見計らっては、こうして証拠だけ写真に残している。

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第8話:夫のシャワー中、スマホを盗み見る32歳妻。見てしまった衝撃のLINE履歴とは…

“杉下製餡所”と名のついたLINEのトークルームには、不自然なほどにトーク履歴が残されてなかった。たった1つ、夫が今日送ったメッセージを除いて。

『瑞穂、昨日はありがとう。ホテルのデイユース、なかなか快適だったね』

夫は、昨日20時過ぎには帰宅していた。いつもより早いなと思ったが、昼間から女とホテルに滞在していたということだろうか。

― トークルームの名前から考えると…相手の女性の名前は、“杉下瑞穂”ってこと…?

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第9話:「ねえ、今日は?」妊活中の妻が夫を誘っても、非協力的な態度に疲弊していき…

自分と同世代の夫婦を見かけると、幸福だった時を思い出して、胸がぎゅっと締め付けられる。

夫の春樹とは、3ヶ月ほど前から別居している。外向きには「夫の女遊びに耐えられなくなった」ということにしているが、実際のところ、それだけが理由じゃなかった。

― もっと早く、お互いの考え方の違いに気づけていたら…。違う結末もあったのかな。

目的もなく歩きながら、夫と出会ってから今に至るまでの顛末を、私はぼんやりと思い返していた。

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第10話:結婚5年、別居を決意した女。誰もが羨むパワーカップルだったのに…

ショッピングを楽しんだ後、2人でぶらぶらと歩き、青山一丁目まで来た。お腹がすいた私たちは、こだわりのグリル料理を味わえる『ザ バーン』を見つけて、歓声を上げる。まるで、恋人時代に戻ったような雰囲気だった。

― この感じなら、子どものことについて落ち着いて話し合えるかも。

店に入る瞬間、そう思った。「33歳までに子どもを授かりたい」という想いを改めて伝え、夫と妊活に対して真剣に話し合いをするチャンスだ、と。

しかし、それを伝えた時の春樹の反応は…私が期待したものとは、異なっていた。

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第11話:外資系CAの華やかな生活から一転、丸の内OLになったら…。32歳女の心の叫び

昔から、じっと座ってもくもくと作業するのが苦手だ。やれと言われれば、どうにかやるけれど、できることなら回避したい。それよりも、外に出て人と接する仕事の方が、私の性分にはずっと合っている。

だから、コロナ前まで6年近く続けていたシンガポールでのCAの仕事は、天職だったと思う。

「あの頃に戻れないかなあ…」

大手町駅まで歩き半蔵門線に乗り込み、電車に揺られながら1人つぶやいていた。

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第12話:“元CA“って肩書は最強!エリート男に次から次へと出会い、チャンスを摑む31歳女

転職エージェントから送られてきた求人票を眺めながら、ため息をつく。

外資系投資ファンドの総務ポジション、高級ホテルチェーンの経営企画室付アシスタントに、有名スタートアップのCFO付秘書職。いずれも、1次面接は無事通過した。

青学卒バイリンガルであること、元CAという経歴。ずいぶん前に取得した秘書検定も役立ってか、企業からの反応は悪くない。このご時世に、本当にありがたいけれど…。

正直、どの仕事にも、魅力を感じない自分がいるのだ。

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第13話:「結婚できないなら、マンション買おうかな…」恵比寿在住・家賃12万1Kに住む31歳女の本音

同い年の宏太とはマッチングアプリを通じて知り合い、1年ほど前から交際している。

彼は新卒から日系証券会社のIBD部門で働いていて、もともとそれなりに高給取りだった。

けれど3ヶ月前に六本木の外資系投資ファンドに転職し、収入が倍になったらしい。年収にすると2,000万円を超えると言っていた。だからか、彼はここ最近羽振りがいい。

今回も「普通の部屋でいいよ」と言う私に、彼が「せっかくならスイート取ろうよ」と提案してくれたのだ。

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第14話:1億5,000万円の赤坂タワマンで「一緒に住もう」と言われたけれど…。女が見抜いた、男の魂胆とは

彼氏の宏太と過ごしていた休日の夜。私が持っていた分譲マンションのチラシが宏太のタワマン購入願望を刺激したようで、彼から“ある提案”を受けた。

「由利、今度一緒にタワマンの内見に行こうよ。せっかく家を買うなら、由利と一緒に住みたいな、俺」

ニコニコと笑顔の宏太を前に、私は頭をフル回転させて彼の真意を推し量ろうとする。

― これ、さすがにプロポーズってわけじゃないよね!?

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第15話:「こんなはずじゃなかった…」新卒で入った会社に馴染めず悶々とする女。職種替えを試みるも…

「俺、感動して泣きすぎてヤバイ…!」
「タカシと真理子、改めて見ると本当にお似合いだったよね!いい式だった〜!」
「ね、夫婦になるべくしてなったって感じ!」

ワイワイと話し合っている6人の男女もまた、揃いもそろって美男美女。300人いる私の代の同期社員の中で、特に目立つグループ――いわば“1軍”のメンバーだ。

― 本当…。お似合いの2人ね。

拍手を送りながら、私はふと、タカシとの出会いを思い返していた。

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第16話:社内の360度評価で酷い点数をつけられ、出世に失敗!足の引っ張り合いをする女たちの実態

― あえて何もしなくても、いい評価をつけてもらえると思ったのに…。

昇進試験を受ける先輩が、試験直前になると後輩たちを引き連れて飲みに行く様子を時々目にする。360度評価で良い評価を得るためのパフォーマンスだ。

ごますりなんてカッコ悪いなと、これまで見下してきた。でも、今になって、先輩たちがなぜわざわざ“対策”をしてきたのか、わかった気がする。

悔しくて恥ずかしくて、目の奥が熱くなるのを感じる。こみ上げてくる涙をこらえるのに、必死だった。

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第17話:「お互い独身だったら結婚しよう」3年以上彼氏ナシの32歳女が、元同僚との約束を思い出し…

今は、32歳と5ヶ月。振り返れば3年以上も彼氏がいない。20代の終わりは転職して、仕事に夢中だった。ここ数年はコロナ禍で出会いも減り、気づけばこの年齢になっていたのだ。

次の誕生日――33歳までに、結婚するのは時間的に厳しいとしても、せめて恋人は欲しい。

― 本気でやれば、彼氏くらいならできるはず。

意気込んでスマホを取り出し、マッチングアプリをインストールする。根拠のない自信を原動力に、私は“恋活街道”を走り始めた。

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