どんなに”さとり世代”だと揶揄されようと、

東京の女たちは、マウントし続ける。

私はあんたより上よ、と。

たかが外れた女たちの、マウンティング地獄。

とくとご覧あれ。

「天敵な女」一挙に全話おさらい!


第1話:清純派のフリして、オトコ探しに没頭するトップアイドル。それを目撃した女は、つい…

今日も、お食事会。私は気を取り直して、鏡を見つめた。鏡に映る完成された自分の顔を見ると、少しずつだが気分が明るくなる。

女って、本当に単純だ。綺麗に着飾れば、大抵のことはどうでも良くなってしまう。

つい最近やったハリウッドブロウリフトのおかげか、顔立ちがいつも以上にくっきりして見える。シャネルのスモーキーなアイシャドウも、私の目元によく馴染んでる。

完璧な姿をまじまじと見つめてから、私は家を出た。今日からまた、凜香との直接対決が幕を開けるなんて知らないまま…。

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第2話:週刊誌に売られたトップアイドル。SNSの裏アカをのぞいて確信した、自分を売った犯人とは

超大富豪と電撃結婚し、芸能界を引退。それが、私の次の夢。いや、夢なんていう漠然としてものじゃない。目標…、いや、キャリアプランだ。私は超大富豪と結婚するに値する女なのだ。

それなのに…。それなのに、私のその計画を邪魔するなんて…。

こんな状況になってしまったら、さすがに出会いの場にはしばらく行けなくなる…。

許せない。誰がリークしたのか、突き止めてやる。懲らしめてやる…。

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第3話:気合を入れて参戦した食事会、個室の扉を開けると…。そこにいた招かれざる客とは

華麗にスルー。相手にするだけ無駄。同じ土俵に立ったら負け。無視すればいい。そういう言葉たちが、私は嫌いだ。そんなローエネルギーな人間に、何ができるのだろうか。

アイドルの世界だってそう。売れている人間ほど、表ではいい顔をしながら、裏では悪態をついていたりする。でも、別に何ら不思議はない。

気に食わないことには物申す。怒る。怒り狂う。そんなエネルギーがある人間だからこそ、ちょっとやそっとの理不尽をものともせず上に行けるのだと思う。

私は、そっち側の人間でありたい。自分が気に食わないことや人間と私は徹底的に戦う。何と言われようと。

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第4話:アイドルのあらぬ姿を盗撮しようとしたら、本人にバレた。「画面見せて」と言われた女は…

凜香と、凜香に群がる男たちを苦々しい思いで眺めながら、ふとある考えがよぎった。

― …また、撮ればいいんじゃん。

『懲りずに繰り返す、男漁り』

見出しはこんな感じだろうか。また凜香のゴシップが世に出ることを想像すると、じわりじわりと楽しさが込み上げる。けれど、私はどうにか表情に出さないように取り繕った。絶対にバレてしまってはいけない。

私はつまらなそうな顔をキープしたままスマホを開き、自然な雰囲気を装ってカメラを凜香に向けたのだが──。

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第5話:「帰り、一緒の方面だよね?」食事会帰りのタクシー。女と同乗した男は、実は…

「え〜、私もタイプとかよくわからないなぁ」
「こういう普通の会社員でも、彼氏候補になったりするの?」
「…なりますよ♡」

凜香は絶対に気づいているはず。私の、雄大への好意を。だから、ああやって雄大からの好意を、まんざらでもない風に受け止めているのだろう。私へのあてつけ。

…けれど、凜香は気づいているのだろうか。私の仕掛けた罠に───。

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第6話:「女の幸せは、やっぱり結婚」そう豪語する女が、自慢の婚約者の目の前で暴露された秘密

企画好きな同級生が、思いつきでたまに開催する同窓会。真帆との食事会から1週間ほどだった頃、その案内が来た。仕事が忙しくて、もうかれこれ5年以上は参加していない。今も忙しいことに変わりはないけれど…。

参加者リストには、私の心を刺激する名前があった。真帆。もちろん、あの食事会以来、彼女には会っていない。私の顔を見たら、彼女はどんな反応を示すのかしら。想像するだけで、ニヤニヤしてしまう。

「ちょっとだけ顔出してみようかな…」

私は何の気なしに、その会に参加することにした。

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第7話:「アイドル生命終了のお知らせ」ファンにそこまで言わせた、芸能界を揺るがすとんでもないゴシップ

心配や嫉妬をされることは嫌いじゃない。束縛も、軽い物であれば好物だ。

けれど、私の行動を何から何まで把握しようとされるのは、さすがにうんざりしてしまう。申し訳ないけど、遠距離恋愛中は、私も遊ぶのをやめるつもりはない。

GPSのアプリまで入れられ、逐一何をしているかの報告を求められては、目の前の男に集中できないじゃないか。

男遊びをやめるべきだなんていう正論は、私は求めていない。私のライフスタイルをここまで不快にした凜香が、やっぱり許せない…。

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第8話:「最近、彼から束縛されなくなった♪」と、夜遊びに励む女。婚約者からの連絡が減った理由は

真帆の婚約者を落とすなんて、簡単だった。所詮、その程度の男なのだ。

さて、この関係をどう着地させようか。どう、真帆に知らしめようか。物語の結末を考えるだけで、ワクワクしてしまう。小説家や脚本家は、こんな気持ちで物語を書き進めているのだろうか。

それにしても、大志は私に夢中になりすぎていて四六時中連絡がくる。マメな男を手懐けるのは中々に面倒くさい。誰かに外注したいくらい…。

それでも、私は自分でしっかりとこなす。真帆を転落させるためなら、私は何だってする。

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第9話:アイドルの熱愛スクープ。”匂わせ”インスタで、ハイスペ婚約者を略奪されたことを察した女は…

ネットニュースになっている記事を喜々としてタップした私は、すぐにフリーズしてしまった。凜香が、スーツ姿の男性に腕を絡めている。そこまでは想定内。というか、私が売った話だ。問題は見出し。

『アイドル・凜香、名古屋の御曹司と真剣交際か?!』

男性の目線は黒く塗りつぶされているが、中肉中背な体形にTHOM BROWNEのスーツ。にっと笑ったときに見える左の八重歯と、小さな笑窪…。

目元が黒塗りにされている男性は、間違いなく私の婚約者・大志だった。

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