男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?

できなかった答えあわせを、今ここで。

今週のテーマは「交際1年半になるのに男が結婚を決意しない理由は?」という質問。さて、その答えとは?

▶【Q】はこちら:交際1年半になる年収1,000万超えの彼氏が、結婚を決意してくれない…その理由とは?



「裕樹、なんで結婚を決めてくれないの?私と結婚したくないってこと?」

彼女の彩美からそう問い詰められる度に、僕はうんざりしてしまう。

「いや、分かってはいるんだけど…」

そう言いながらも、僕は彩美とは結婚できないと思っている。

「彩美はまだ若いし、そこまで結婚を焦らなくてもいいんじゃない?」

そうはぐらかしてみるものの、彩美は諦めない。

可愛い彼女だと思うし、彩美のことは好きだ。僕ももう35歳。結婚を考えていないわけではない。

けれども彩美はあくまで彼女であり、結婚する相手ではないと思うのには理由があった。


A1:いろいろとお金のかかる女性だった。


彩美に出会ったのは、友人が主催した食事会だった。“可愛い子が来る”とは聞いていたけれど、彩美は想像以上に可愛かった。

「彩美ちゃんは、何をしているの?」
「私は美容系のPRをしています」

そう話していると、彩美の友達である沙里が横から会話に入ってくる。

「ちなみに彩美は、フォロワーが結構いるんですよ」

沙里が見せてくれた彩美のフォロワー数は、50Kを超えていた。



「こんなにフォロワーいるの?すごいね」

僕が彩美を褒めても、彼女は自慢せずに謙遜している。

「いえいえ、私なんて全然ですよ〜。他にもっとすごい子はたくさんいますから」
「彩美ちゃんは、モデルもしているの?」

スタイルも良いし、SNSを見るとまるでモデルのようなポージングの写真も多かった。

「まさか(笑)。ただの一般人ですから」
「そうなんだ。スタイルもいいし、モデルさんかと思った」

この日はそんな会話で終わったけれど、僕は彩美のことをもっと知りたくなり、早速デートに誘ってみた。

そしてデートのお誘いは成功し、僕は『TAKAZAWA』を予約することにした。

「私、ここ来てみたかったんです…!!初めて来られて嬉しい♡」
「そんな喜んでもらえるなら、予約した甲斐があったよ」

圧倒的な美的センスの高澤シェフの料理を見て、彩美は目を輝かせている。



彩美はお酒も飲めるし、何をしても“初めて”と言って嬉しそうにしてくれる。だからつい饒舌になってしまい、いつの間にか旅行の話になっていた。

「じゃあ『アマネム』も行ったことあるんですか?」
「うん。あるよ」
「いいなぁ…あそこへ泊まるのが、夢なんです」

そう言われると、連れて行ってあげたくなってしまう。だからお酒が入っていたこともあるけれど、僕は大胆にも彩美を旅行に誘っていた。

「そうなんだ。……良ければだけど、今度一緒に行く?」
「え!!いいんですか!?嬉しい!楽しみです」
「ちなみに彩美ちゃん、今彼氏はいるの?」

高級レストランも、高級宿もすべて“初めて”と言って感動してくれる。30歳で何も知らないのかと思うと可愛くて、僕は気がつけば彩美に交際のオファーをしていた。

「それが今はいないんですよ〜」
「そっか…。僕さ、彩美ちゃんのことすごくタイプで。よければ付き合わない?」
「え…もちろんです」

こうして、僕たちは交際することになった。けれども次第に彩美の重大な欠点が見えてきてしまった。


A2:まったくお金を払おうとしない姿勢


交際当初は良かった。なぜなら僕も楽しかったし、彼女のある癖に気がついていなかったから。しかし交際して半年経った頃から、僕はふと気がついた。

例えば鎌倉までドライブデートをした時のこと。些細なことで不機嫌になった彩美に、僕はため息をつく。

「今日のお店は彩美が『行きたい』って言うから予約したお店だよ?せっかくの楽しいドライブなんだから、もう機嫌は直そう!」
「…そうだよね、もう何も言わない。ごめんね」

― はぁ。年下だから仕方ないのかな…。

彩美はちょっとしたことで、すぐに機嫌が悪くなる。それに対する苛立ちも募っていた。

しかし僕が引っかかっていたのは、彼女は1円も払わない女性だった、ということだ。

とりあえず気を取りなおして駐車場を出ようとすると、今時珍しいキャッシュオンリーだった。

「うん。…ってヤバ。彩美、現金持ってない?」
「今日はお財布持ってきてないんだ〜。現金ないの?」

― え!財布持ってきてないの…?

今日はそもそも彩美が行きたがっていたお店で、予約も支払いも車の運転も、すべて僕がしている。



「1万円だったらあるんだけど、1,200円で崩すのもなぁと思って。まぁいっか」
「キャッシュレスが当たり前の時代なのに、現金のみって厳しいよね」

こんな会話よりも、僕は奢られて当然というスタンスの彩美に驚いてしまった。

しかも彩美の金銭感覚のおかしさ…いや、自分は絶対に一円も支払わないという姿勢は強固なものだった。

一緒に食料品の買い出しへ行っても、彩美は高くて無駄な食材や調味料を大量にカゴに入れていく。

「裕樹、今夜は何が食べたい?」
「彩美のご飯美味しいから、なんでも嬉しい」
「じゃあ適当に買っちゃうね。スーパーでの買い物って、楽しいよね」
「そうだね。しかし彩美、そんなに材料いる?」

明らかに2人分の量ではないし、見たことのない調味料まで入っている。

「大は小を兼ねるって言うし。余ったら冷凍しとけばいいから」
「冷凍してても食べる時間ないかもしれないから、全部買わなくて大丈夫だよ」

そして僕が不必要な物を棚に戻そうとすると、彩美な何か言いたげな表情でこちらを見てくる。

「裕樹って、おうちのご飯嫌いなの?他のところは緩いのに」
「もったいないのが嫌いなだけだよ」
「ふ〜んそうなんだ。とりあえず、お会計してもらってる間に袋に詰めちゃうね」

そしてスーパーでの支払いも、当然のごとく支払いは全額僕。

― なんなの?僕はATMなのか?

結婚したらちゃんと家計を考えてくれる子がいい。別に支払うのは構わないけれど、人のお金だと思った途端に浪費しまくる子はもちろん嫌だし、たまには支払ってほしいというのが本音。

せめてお茶でもランチでもいい。10回に1回でもいいから、支払う姿勢を見せることは大事なこと。

そういう子のほうが魅力的だし、結婚したいと思える。



「そういえば、僕の友達が彩美のインスタ見ているみたいだよ」

男友達に彼女を見せると、言われることは大体同じだ。

「そうなの?」
「うん。可愛い子だね(でもお金がかかりそうだね)って褒めてた」

SNSに派手な投稿するのは構わないけれど、あんな華やかな生活ができるくらいならば、その前に身近な人に何かするべきなのではないだろうか。

― 同じ金銭感覚をシェアできない人とは、結婚できないな…。

今日も彼女のSNSを見ながら、僕はそう思っている。


▶【Q】はこちら:交際1年半になる年収1,000万超えの彼氏が、結婚を決意してくれない…その理由とは?

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