女医の世界には「3分の1の法則」というものが存在する。

「生涯未婚」「結婚した後、離婚」「結婚生活を全うする」それぞれの割合が、ほぼ3分の1ずつとなるというものだ。

男性は「仕事で成功すれば、恋愛・結婚がついてくる」傾向にある。

しかし、女性の場合、仕事での成功は、しばしば幸せな恋愛・結婚を遠ざけることもある。

彼女たちを取り巻く一種異様な環境は、独特の生活スタイルを生み出し、オリジナリティーに富んだ生き方を肯定する。

それぞれの女医は、どんな1/3の結末をむかえるのか…。

「1/3の女医」一挙に全話おさらい!


第1話:親が勧める相手と結婚したものの…。女は満たされず、つい元彼に連絡してしまい…

春馬はいつも手際よくスケジュールを組んでくれる。誠実で優しく、夫として申し分ない。しかし、その分融通が利かず、面白みがないと感じることもある。

「いや、待てよ。この前、麻布十番あたりで工事してたんだよ。日曜日はどうなんだろう…。一応、余裕を持って11時20分…いや15分くらいに出ようか」
「う、うん。そうだね…」

春馬との結婚生活は、幸せでないことはない。

親の認めた結婚相手であり、間違いはないと信じている。だが、優香は、ずっと満たされない思いを抱えている。あの男と再会してから、ずっと…。

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第2話:結婚1年目から夫に愛情をもてなくなった女。満たされない思いを、こっそりあるモノで埋めていたが…

― あ〜、親が勧めるからって、簡単に結婚なんてしなきゃよかったな。

もし、今独身に戻れたら、お互い心から求めあっている相手と一緒になったのに…と優香は春馬と結婚したことを、ここ最近後悔している。

翔平との関係は、最初のうちは火遊び程度の感覚だった。でも、2人の時間を重ねる中で、仕事の悩みを打ち明け、乗り越えていくうちに、お互いに存在の大きさが増してきた。

― 翔平とどうなるかはわからないけど、こんな状態ずっと続けられないよね…。

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第3話:ダメ男に惹かれる高学歴女子。デート代は自分持ち、プレゼントも毎回20万以上だが…

「あぁ〜、悩む。どのロードバイクを買ってもらおっかな〜。こっちもいいよなぁ…。そうだ!紗奈も1台買ったら?それで一緒にツーリングに行こう!」

名案とばかりに提案するが、支払いに関しては、紗奈に頼りきっている。

― はぁ、いつまでこんなことが続くんだろう…。

貢ぎ物を物色している直太朗を横目でみて、紗奈はこっそりため息をつく。

これまでも、紗奈はいろんなものを買い与えてきた。30万円以上するギターは、数回弾いただけ。ほかにも、ゴルフセットやスノーボード一式なども、数回使った程度で埃をかぶっている。

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第4話:イイ男だと思ったのに、200万円の詐欺にあってしまった…。ダメ男に惹かれる女の顛末

― 今まで散々時間があったのに、執筆している姿みたことないけど、仕事をしながら小説を書くなんてできるのかな…。

疑問は残るが、前に進もうとする彼の姿に、紗奈は成長を感じた。妹の友紀奈にしても、幸せになろうと新たな道を歩き始めている。

― みんな、人生の転機を迎えているのかな。私も、ちゃんと自分の将来のことを考えないと…。

ふと、自分に好意を持ってくれている整形外科医の長谷部のことを思い出す。

もしかしたら、直太朗と別れて、彼と一緒になること本気で考えるタイミングなのかもしれない、と紗奈は考え始めていた。

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第5話:シートがいつもより後ろに…?彼の車の助手席で違和感を感じた女は、男に尋ねるも…

クリニックでは、母親も皮膚科医として働いているのだが、最近ネット上の口コミサイトでネガティブな書き込みをされている。

内容としては、「医者の態度が悪い」「清潔感がない」などの漠然としたものである。

「まあ、待ち時間が長かっただけで、悪評を流す人もいるみたいだから。これ以上酷くなるようだったら、何か対策を取らないといけないけど…」

繭香は、会話しながらも別のことを考えていた。義幸の女性関係についてだ。

― 助手席のシートが、いつもよりなんとなく後ろに下がっている気がするんだけどな。さっきのコーヒーもだけど、やっぱりおかしい…。

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第6話:結婚3年で離婚を決意した34歳妻。女がどうしても許せなかったコトとは

― 私だって本当は離婚なんてしたくないよ…。

医者同士、お互いにいつも張り合ってばかりだったが、それが向上心につながりプラスに働く部分もあった。周囲からお似合いの夫婦だと言われるたびに、気分を良くしていたところもある。

― でも、それは信頼関係があったからこそ成り立っていたの。崩れてしまえば、もう…。

調査会社から報告書を受け取ったとき、かろうじて2人を支えていた足もとの薄氷が、パリッと割れる音が聞こえた気がした。

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第7話:「恋愛はするけど、結婚に興味はない」と豪語する34歳女医が直面した現実とは

「あの人、プライベートでの会話が全然面白くないの。どんな有名人に会ったとか、そんなのばっかで。頭悪いよね」
「きびしいっ…!さすがは茉莉」
「まあ、実際茉莉は有名人とも付き合ってたし。今さらそんな話されてもね…」

2人が言うように、茉莉の恋愛遍歴はバラエティに富み、医師以外にも一流と呼ばれる男たちを手玉に取ってきた。

白い肌にロングの黒髪が映え、一見すると清楚にも感じるが、大きな瞳はどこか虚ろで怪しい光を帯び、ミステリアスにも映る。男たちは、茉莉のこのギャップに落ちていく。

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第8話:「私たちどういう関係?」彼の家には行くけど進展なし。女が思い切って聞くと、男は…

これまで、茉莉の恋愛話に登場する男たちは、院長クラスの医師や、TVでコメンテーターを務める弁護士、トップモデルや有名芸能人など、華々しい経歴の持ち主。

恋愛ゲームのような目まぐるしい展開は、聞き手をジェットコースターに乗っているかのような気分にさせた。

それが、今回の相手はプロボクサー。しかも、優れた成績を残しているわけでもない、単なる若手の…。興味をそそられないのも、当然といえば当然である。

― こうなったら、早く修也くんにチャンピオンになってもらわないと…!

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第9話:憧れの彼と同窓会で再会。帰りにタクシーで2人きりになり、意外な展開に…

「でもさ、うちのクラスから医者が2人も出るって、すごくない?」
「ああ、高杉もか。今日来るって言ってたけど、まだみたいだな…」

男性の口から出た名前を聞いて、亜香里の胸が高鳴る。

― 高杉君、やっぱり来るんだ…。

高杉孝治。かつてのクラスメイトであり、成績のうえではライバルであり、密かに憧れを抱いていた存在だ。

彼に会うこと。それが、今回亜香里が同窓会に参加した1番の目的でもあった。

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第10話:「これ、異常だよ…」憧れの医者と結婚したものの。女が1年足らずで離婚を決意したワケ

「孝治君、あのね…。私、妊娠したみたいなの…」

亜香里が恐る恐る切り出すと、部屋の空気がピンと張り詰める。

孝治とは、中学の同窓会で再会し、二次会のあと流れで彼の家に行き、結ばれた。彼との関係は半年ほど続いていたが、付き合っているといえるのか定かではなかったし、ましてや妊娠を受け入れてもらえる自信が亜香里にはなかった…。

「そうか…。じゃあ、ちゃんとしないといけないな」

すんなりと前向きな発言が出たことに、にわかに喜びをおぼえる。だが、亜香里には拭いきれない“ある不安”があった。

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第11話:不仲だったのに、パジャマを変えたら夫の態度が急変!妻の“ある作戦”とは

「今度、病院の近くにマンションを借りようと思ってるんだけど…」

朝の出勤前の慌ただしさに紛れ込ませるように、直輝がサラッと言った。

直輝とは同じ医学部の同期で、初期研修が終わったタイミングで籍を入れた。今も同じ総合病院に勤務していて、代々木上原のマンションで暮らしている。

「病院の近くってことは…新宿あたり?」
「うん。オンコールにも対応しやすいしね。ここからだと、渋滞にハマると30分以上かかっちゃうこともあるから」

皮膚科医である紗友里にくらべ、循環器内科医の直輝は呼び出しも多い。納得できる話ではあるのだが、腑に落ちない点もある…。

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