飲んだ後って、どうして小腹が減るのかな。懐かしの童謡の歌詞よろしく、仲良くしてても、ケンカをしてても、腹は減る。ならば、怯まず喰らおう!


『RISOTTO CURRY STANDARD』バルの本質と志を受け継ぐ、都心の人気店

L.O.23:00

盛況を誇った『世田谷バル』の店主・高城直弥氏がネクスト・ステージとして渋谷で営む、この店の看板メニューは店名にもなったリゾットカレー。

文字通り、カレー×リゾットというわけで、そんなヘビーな一品を深夜に!? と訝る声も聞こえてきそうだが、心配ご無用。チキンのトマト煮がベースのカレーはバター不使用で飴色タマネギが味の要。リゾットに使う生クリームは控え目で、その分、牛乳はたっぷり。驚くほど、軽やかな仕上がりなのだ。

深夜の渋谷でも店内に笑顔が溢れる人気店だ。


『アルルの食堂 urura』人気のワイン食堂が開いた、深夜営業アリの女性Welcome店

24:00閉店

松濤で連日、賑わうワイン食堂『アルル』。先頃、開いた新店がここで、店主を務める佐野敏高氏曰く、「より女性の来店を意識した“妹分”」とのこと。

アンティークの調度品を有効活用した居心地も快適な空間はアルルと同様。メニューも、現時点ではアルルのそれを基本的に踏襲するが、LOは深夜1時。これは、23時にオーダーをしめてしまうアルルで、いわゆる業界人など、不規則な時間帯で働く人たちの多くから出た、「深夜営業」のリクエストに応えた結果。

〆にパスタも提案するが、この店にしかないフワフワのフリッタータは上品な味わいで優しく、深夜に食べても罪悪感ゼロ。シャルキュトリーの盛り合わせもワインのアテに最高で、深夜族の心まで満たす。


『SARU Shirogane』産地明記の安心食材は何より美味しく、深夜でも、会話の輪が途切れることなし

L.O.25:00

店内でまず目につくのは2卓の大テーブル。1卓10人は座れる? 「隣り合ったお客さん同士のコミュニケーションも生まれています」と店主の猿田伸幸氏。深夜もディナータイムと同じメニューを供するビストロだ。

そのメニューをじっくり眺めると、多くで食材の産地を明記していることがわかる。長野・くりん豚、信州サーモンといったブランド食材もちらほら。「チーズも国産だけを仕入れている」。生産者と密に繋がることで示されるのは本物の素晴らしさ。それは、深夜食の安心にも繋がる。

「街の便利な店であり続けたい」。氏の思いは広がり、生産者や料理人と客人を、深夜に結び付ける、コミュニティスペースの役も担っている。


食欲がとまらない!深夜メシの決定版は次へ

『吉柳』屋台時代から〆ごはんとして愛されてきた、シンプルだが、感涙もののタコめし

始発まで営業

長い営業時間で多くの人が注文する料理がスパイスとスープの2種あるカレー。どちらも人気拮抗の、いわば看板メニューだが、誕生したのは10年前。屋台で開業した20年ほど前にはなかった。

当時からの常連含め、いまだに「〆はコレ」と秘かに、しかし、根強く支持され続けてきたのがタコめし。タコを炒めて作る。シンプルだが、これが沁みる味。梅肉も添えられ、飲んだ後の〆にふさわしい。「屋台時代は夜遊びした人が来る店でした」。その志を今に伝えている。


『BRASSERIE LE DUC』フレンチスタイルのスナックで思わずとどめのワインが進みそう!?

L.O.24:00

ランチタイムからディナー、そして食後の一杯や“夜お茶”にも対応している、ただでさえユースフルなブラッスリーが、週末の深夜営業をスタート。遅い時間帯には、散々飲んで食べて遊んだ後だけれどちょっと何かをつまみたい……という口寂しい気分を満たしてくれる、気軽なフードがそろっている。

とはいえ、おなじみの「ホットドッグ」でも、ただパンに挟むのではなく、生地でくるんで揚げたオリジナルスタイル。そしてケチャップ&マスタードではなく、マスタードをブレンドした特製タプナードを添えるあたりに、フレンチのエッセンスが漂う。アルザスの郷土料理である「タルトフランベ」などもおすすめの一品。


『TURKISH RESTAURANT & BAR KADER』世界三大料理をカジュアルにがっつり! ショートトリップ感覚で楽しもう!

24時間営業

世界各国の料理店がひしめく六本木で「店の前を通ると無性に食べたくなる」と評判のケバブスタンド。看板メニューのケバブのほか、ムサカという野菜の煮込みやフムスというひよこ豆と練りゴマのディップなども。トルコから仕入れる30種のスパイスをブレンドして作るケバブのソースが食欲をかきたてる。

ピタパンから具が溢れ出さんばかりのケバブサンドにガブリとかぶりつけば、気分はまさに“飛んでイスタンブール”。ビールとの相性は言わずもがなだが、ここはトルコワインと一緒に! テイクアウトも可能。


飲んだら麺類! 深夜のイケ麺四天王は次へ

『キャンティ 飯倉片町本店』 スパゲッティ バジリコ

L.O.25:30

レストランとして、文化交流のサロンとして、50年以上も一流を貫いてきた『キャンティ 飯倉片町本店』。

創業当初から愛され続けるロングセラーがスパゲッティバジリコだ。驚くのは大葉とパセリを細かく叩いて、当時なかなか手に入らなかったバジルの香味を表現している点。オリーブオイルも珍しかった時代で、サラダオイルを使うのが半世紀を経てなお変わらない伝統レシピだが、今、食べてもイタリアの味にしか思えないから不思議。

文化としてあるイタリア料理を伝えようとしたオーナー夫妻の思いが息づいている。深夜に食べるなら、1階の『アル・カフェ』へ。それだけで一流の仲間入りをした気になる。


『香妃園』特製鶏煮込みそば

L.O.27:20

街の移り変わりが激しい六本木で50年の歴史を持つ『香妃園』。この店で数多ある麺メニューをおさえて人気を独占し続けるのが、特製鶏煮込みそばだ。鶏ガラを煮込み、白湯と上湯で割ったマイルドなスープは1度味わったらクセになると評判。卵白入りの特注麺との相性もバツグンで、熱烈なファンが多いというのもうなずける。

スープを並々とたたえた土鍋が運ばれてきた瞬間、湯気とともに香気が立ち上り、ひと口すすれば心がほっこりと温まる。メニューが豊富で、ふかひれやなまこ、アワビといった高級食材を使った料理も多数。漬けものや麺飯類以外は、ほとんど小サイズと中サイズから選べる。朝4時までの営業も頼もしい。


次のページは、うどんと蕎麦を愛する人へ

『酒彩蕎麦 初代』カレーうどん

L.O.27:00

1階のカウンターには立派な蕎麦打ちの台と木の冷蔵庫が設えられ、その様子を見ながら蕎麦を手繰り、杯を傾けられる店だ。「呑んだ後の〆として、5回に1回くらいラーメンではなく蕎麦を選んでもらえたら」となんとも控えめなのだが、店側の想像を超えて目下ブレイク中なのが、カレーうどん。

全面、白い泡に覆われた丼の下には濃厚なカレーとコシのある手打ち麺。このインパクトが話題を呼んでいる。白いフワフワの正体は、蒸してつぶしたじゃがいもとかつお出汁と生クリームを合わせてエスプーママシンにかけたもの。これだけすくってもよし、下のカレーと徐々に溶かしてもよし。食べ進むにつれマイルドになっていく。


『青山 川上庵』クルミだれせいろ

L.O.27:30

飲んだあとは麺で〆たいけれど、こってりしたラーメンは胃がもたれるし、ちょっと罪悪感…というのであれば、選択すべきは迷わず蕎麦!

青山の裏通りを入った場所に佇む『青山 川上庵』は、この界隈では貴重な深夜営業の蕎麦店。酒肴から天ぷら、煮物、特選牛の和風ステーキなどなどメニューも多彩ゆえ、1軒目で訪れてゆるゆる日本酒を飲みながら、〆に蕎麦を手繰るのももちろんアリだ。

冷やしと温、それぞれ5種ずつそろえる蕎麦は、特注の石臼で粗挽きにした蕎麦粉に天然水を加えて打ったもの。つけ汁は国産大豆を100%使用するなど、蕎麦本来の風味を引き出すためのこだわりが随所に。麻布十番の店舗も4時まで営業している。