海外発のコーヒー店が最近とかく話題だが、国が違えば生活スタイルも変わるというもの。だったら日本人による日本人のためのコーヒーの方が試す価値あり! 今回は味や店の佇まいなど、日本独自のコーヒー店を4店ご紹介。


絶品コーヒー豆の宝石箱
『丸山珈琲店 西麻布店』

通なら必ず耳にしたことがあるだろう日本一のコーヒー店、『丸山珈琲』。

その理由は、豆屋としての確固たる実力にある。同社が認めた豆だけを厳選しながらも、世界各地から集めたその数なんと30種類以上。まさにコーヒー豆の宝石箱なのだ。

これを日本ではまだ数少ない抽出マシン「スチームパンク」で淹れることで、その風味を余すところなく楽しめるのが西麻布店。もちろん抽出方法は選択可能。

世界有数のトップバリスタにフレンチプレスやゴールドフィルタで淹れてもらうことができるのも、同店が日本一と称される所以といえよう。


静岡の秘伝の味と東京スタイルが融合したあのお店!

静岡の秘伝の味と東京スタイルが融合
『テイスト アンド センス』

生活雑貨が揃うライフスタイルショップ『1LDK』に併設されたカフェでは、知る人ぞ知る静岡の自家焙煎店『IFNiコーヒー』のオーガニック豆などを使用する。以前コーヒー染めのシャツを扱った縁で仕入れるようになったのだとか。

さっぱりめがお好みならベーシックタイプ、コクや甘みを堪能するにはスペシャルシリーズがおすすめだ。

「味へのこだわりはあります。ですが、今後の余白を残しておくため、秘密にしたい」と、ディレクター南貴之氏。理屈なく旨いコーヒーとコンセプトの融合が、感性を刺激する。


豆だけでなく抽出から選ぶ“技術オタク”な一杯

豆だけでなく抽出から選ぶ“ギーク”な一杯
『フィルバート ステップス』

店のテーマは、“コーヒーギーク・フレンドリー”。本来、ギークとは技術オタクであるが、こちらではコーヒーラバーたちを“ギーク”に変えてしまうほどのこだわりがある。

たとえば抽出方法。すっきりとした味わいのドリップ、旨みやアロマなど豆本来の味を楽しむフレンチプレス、コクは残しつつ渋みの少ないケメックスの3種から選択できるという。

また月替わりの“シングル・オリジン・ビーンズ”のほか、オリジナルブレンドも人気。こまめに通って好みの1杯を抽出から探究する“ギーク”たちが続々誕生している。


イタリア文化を継承する古民家“コーヒーバール”

イタリア文化を継承する古民家“コーヒーバール”『オモテサンドウコーヒー』

舞台は路地裏の古民家。バリスタの國友栄一氏は、「イタリア滞在時、人々の暮らしに溶け込んでいるバール文化に感銘を受けました」と語る。

仕事前や食後にエスプレッソを飲むのが現地の習慣。しかし、国が違えば生活スタイルも変わる。味や店の佇まいなど、日本独自のバールを提案するためにこの店を開いたのだ。

エスプレッソベースのコーヒーは、ほのかな甘みが残り透明感のある旨さ。これは、京都の名店『小川珈琲』の豆と、國友氏の技術の賜物だ。人が絶え間なく訪れるこの場所では、新たなコーヒー習慣が育っている。