港区女子は、それ単体では存在し得ない。

彼女たちの影には、太陽と月の如く、欠かせない相手がいる。

ー港区女子を生み出しているのは一体誰なのか

その正体は、“ありあまる富”を持つ、港区おじさん。

彼らはいかにして港区女子と関係を持つに至り、どのようなライフスタイルを送り、そして、何を考えているのか。

ベールに包まれた港区おじさんの実態に迫っていく。

初回は、一緒にいる港区女子のレベルで自分の地位を再確認する純一が登場した。今週は、国民的アイドルグループに港区女子を喩えた男が、現れる。



【今週の港区おじさん】

名前:貴教
年齢:44歳
職業:人材派遣会社経営
好きな店:『バー ゴジュウニバン』
好きなタイプ:可愛気があって強気な人


港区女子の座を狙う後輩たち


港区には、区内にしかない制度が暗黙の了解で幾つか存在する。その中でも代表的なのが、“世代交代制度”ということは周知の事実だろう。

20代前半で港区の富と権力のおこぼれを全身で享受する港区女子。しかし何時か必ず“その時”はやって来て、世代交代は粛々と行われる。貴教が過去に育ててきた港区女子たちも、皆その道を通ってきた。

そんな貴教のタイプは間違って港区に入り込んでしまったような、普通の女の子と港区女子の間のような子だ。

「最初は何も知らず、何をしても喜んでくれていた女の子も2年経てば立派な港区女子に早変わり。そして可愛げが消えていく...だから大体2年サイクルで彼女が変わりますね。幼虫時代は15ヶ月、成虫になると3ヶ月くらい生きる、カブトムシと似たサイクルかもしれない」

一緒にいる時は思う存分可愛がり、華々しい生活を提供する。しかし彼女たちは時期が来たら半ば強制的に港区女子の冠を外される。

「某アイドルグループのようなものですかね...年を取れば、卒業しなければならない。しかもバックステージには、若くて勢いのある新人が大量に控えている。若い彼女たちは、鼻息を荒くして正式メンバー(公式な港区女子)になれる日を待っているんですよ。」

若さと勢いには誰も勝てないからね。

そう貴教は、小声で付け加えた。


一見酷いようだが、世代交代に隠されていた貴教の優しさとは?

港区女子への階段を上るために


「港区女子になりたいなら、港区で遊んでいる人たちが集まる場所、『ブラック スター バー』や『Bar 霞町 嵐』に行けばいい。少し綺麗だったら直ぐに知り合いが増えて、瞬く間に毎日の予定が埋まりますよ。」

しかしそこからが試練の始まりとなる。晴れて港区女子になれたとしても、男性陣のお眼鏡に適わなければ意味がないのだ。

「こちらだって、誰でも良い訳ではないので。自分が好きな女性に最高の思いをさせてあげたいと思うのが男心。ダイヤモンドの原石を探すように、磨けば磨くほど光る女性を求めているんです。」

そして求められることも多い。

「例えば、僕はバーなのに美味い料理が出てくる『バーゴジュウニバン』が好きで良く行くのですが。馴染みの店の(しかも顔見知りも多い)カウンター席でマスターと上手に会話ができるか、落ち着いた店の雰囲気に合わせられるか。また、薄暗い照明の店内と、店を出た時の顔のギャップなど細かい所も案外見ています。」



港区女子の冠が外れた後の生活も考える優しさ


諸々の手順を踏まえ、無事に貴教の彼女になれると、その女性は典型的な港区女子生活が送れるだろう。食事は高級店、好きな物は何でも買える、旅行は何時でも行き放題。勿論、貴教が所有する六本木のタワーマンションの部屋も与えてもらえる。

しかしそれほどの寵愛を受け、夢のような生活を一度でも体験してしまった港区女子は、何処に行き着くのだろうか。

「それが難しいところで...皆、普通の生活には戻れないんですよね。一度上を見てしまったら、下には行けない。金銭感覚も元には戻れない。だからその匙加減を分かっていないと、港区女子を育てる資格はないと思います。」

貴教は、自分がいなくなっても自立できる人、そして贅沢三昧の中でも平常な金銭感覚を保てる人しか港区女子にさせない。

「アイドルでも、卒業してから明暗が分かれますよね...華麗に女優に転身できた人、方向性を見失って彷徨っている人。中途半端な状態に置いてしまうと本人たちも可哀想だし、港区女子グループ脱退後でも自分の力で生き残れそうな子を選びます。」

若さを売りにできる時は大いにそれを売りにすればいい。しかしその若さがなくなった時にどうするのか。

「普通の20代では体験できないことを提供した分、そこから何か掴み取って欲しい。港区から羽ばたいて行った後に、一般人では見れない世界を見てきた経験がその人の糧になってくれたら男冥利に尽きますね。」


意外にも、港区女子の将来に対して真摯に向き合っている貴教がいた。


港区で生きる男女の驚くべき制度の違いとは?

女は強制交代、男はヘビーローテーション


これまでの貴教の話を聞いていると、一人の彼女を大切にし、長く交際すれば良いのではと思った方もいるだろう。

「そう言われることもあります。でも、それじゃ意味がない。定期的に新しい空気を取り入れてリフレッシュするから、港区はいつの時代も心が燻られる色香と、エネルギッシュな活気で満ち溢れているんですよ。」

人との出会いは刺激的だ。その刺激を求めて多くの人が港区に集まってくる。しかし毎回同じ顔ぶれではいつか飽きが来る。その一番の解決策が、世代交代であり、メンバー入れ替えだと貴教は自信たっぷりに言う。

「ただし、世代交代は女性のみね。男性は、永遠のローテーション制。男性側は結局、同じメンバーが港区内を回っているだけだから。」

女は強制交代、男はヘビーローテーション。
これが港区の男女の縮図である。



港区女子を生む苦しみと。


「これだけ聞いていると、酷い男だと思われるかもしれない。でも、そんなことはなくて。男の願望もあるけれど、女の欲念の方がもっと強い。」

貴教は、若くて可愛い子と一緒に楽しい時間を過ごしたい。女性側は、若いうちに自分では体験できないことを誰かの力を借りて体験したい。つまり相互の利害関係は一致していると言うのだ。

「相手の女の子が港区を卒業する時が別れの時。意外かもしれないけれど、皆時期が来たら華麗に見切りをつけて、違うステージへ行ってしまうから。」

現在、貴教の彼女は26歳。数年前に港区デビューを果たした頃はウブで真面目で可愛かったそうだが、最近ではすっかり港区女子が板に付き、電車の乗り方さえ忘れかけているそうだ。

「そうだね...そろそろ交代の時期かな。これ以上港区女子でいたら、彼女が普通の子に戻れなくなってしまうから。」

そう話す貴教は、どこか寂しそうな笑みを浮かべていた。


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