TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。7月10日(金)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、ファッションブランド経営者のハヤカワ五味さんが“女性の社会進出の現状”について述べました。

◆非正規雇用がコロナによる経済悪化の調整弁に

安倍政権が成長戦略の柱の1つに掲げる「女性活躍」の推進に逆風が吹いています。新型コロナの影響で経済が悪化するなか、4月の女性就業者数は前年比で約8年ぶりに減少。未成年の子どもがいる女性会社員の3月〜4月の平均税込月収は、通常月に比べ8.8%減と男性会社員の3.9%減を上回っています。

アベノミクスのなかでも女性活躍については「ビハインドしている部分もあるけど、結果に繋がってきているところもあり、評価してもいい」とハヤカワさんは言います。しかし、就業率や雇用者数などに目がいきがちで、雇用形態や職業・ジャンルによって大きな偏りがあることを危惧します。

実際、雇用形態別雇用者数の推移を見ると、男性は圧倒的に正規雇用が多いものの、女性は大半がパート従業員。そして、有事になると会社側は正規社員を辞めさせることが難しく、その調整弁になるのが非正規雇用やパート・アルバイト、業務委託で「ある意味、調整しやすい部分で調整せざるを得ない」とハヤカワさん。

また、働いている業界・ジャンルに関しても、職業別雇用者数の推移を見ると、男性は全体的にバランスが良いのに比べ、女性の偏りは大きく、しかも総数が多い「事務」、「販売」、「サービス業」は調整弁になりやすく、「今回のコロナでもインパクトがあった部分」と言います。

◆職業や雇用形態に関する教育の導入を!

総じて、販売員やサービス業のフロントに立つ人間は女性の比率が高く、そういった人たちがコロナでも大きな影響を受けているきらいがあり、ハヤカワさんは「それはあまり触れられてこなかったけど、このタイミングで雇用形態や職業・ジャンルにもう少し触れていいと思う」と提言。さらには、該当する職業のスキルや雇用形態による扱われ方の違い、有事の際のしわ寄せなどは知らない人も多いだけに「教育として政府がしっかりと取り組んでいくべき」と主張。「本質的に女性の活躍を考えたときに、ただ雇用率を上げるだけでいいのか、もう少し語られてほしい」と訴えていました。

日本ではまだまだ男性と女性の仕事が区分けされ、職の選択肢が狭まれてしまうような状況にあり、MCの堀潤は「教育環境やメディアも変わらないといけない」と示唆。一方、プロゴルファーでゴルフ解説者のタケ小山さんは女性の社会進出について、「日本は抜群に遅れている」と指摘し、その理由は「教育の問題」と断言。

視聴者からは、女性の採用が少ないのか、それとも女性が希望しないのか、というツイートが寄せられましたが、これは最終的にはジェンダー問題に帰結するとハヤカワさんは言います。「女性はこういう仕事に就くべき」といった慣習、学校教育のなかでも「女子は理系が苦手」みたいなイメージがいまだにあり、「そういったところが起因していると思うので、一つひとつ潰していったほうがいい」と述べます。

キャスターの宮瀬茉祐子は、建設業や輸送業などは女性には体力的に厳しく、以前は雇用者数が少なかったものの、今は技術・ITで女性も働ける現場になってきている印象だと言及。そこにはコスト的な問題なども孕んではいますが、ハヤカワさんも「進歩、刷新されている部分はもう少し世の中に伝わったほうがいい」と話していました。

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<番組概要>番組名:モーニングCROSS放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/番組Twitter:@morning_cross