TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。5月5日(水・祝)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、メンタルトレーニング指導士の田中ウルヴェ京さんが“ストレスコーピングでレジリエンスを高めること”について解説しました。

◆先が見えない今、まず行うべきことは?

新型コロナウイルスの感染が拡大し、自粛期間に外出している一部の若い世代に批判が集まるなか、医師で作家の鎌田實さんは朝日新聞の取材に対し、「若者に風当たりが強まる理由は、多くの人々が他者を非難することで自らの恐れやストレスを逃れようとしているせい」と持論を展開し、注目を集めています。

まず、田中さんが言う“ストレスコーピング”とは「ストレスの対処行動」。そして、“レジリエンス”とは「回復力」という意味。

コロナ禍にあたり、いろいろな悩みを聞くという田中さん。例えば「家での仕事はストレス」、女性からは「家事と仕事の両立」について、さらには「家に閉じこもっていると何もかもがストレス」という意見が全世代から挙がっているとか。

そういった悩みの共通項は大きく2つあり、1つは「先が見えないこと」。「時間的な不確実性は人間に一番堪える」と言います。そして、もう1つは「心理的、環境的な不自由を感じていること」。

そこで、まず行うべきはストレスへの対処と田中さんは提言。「メンタルが弱いので“今の状況が嫌”という人がいますが大丈夫。今はどんなにメンタルが強い人でもストレスだから。強い、弱いは関係ない、環境がこうなんだから」とアドバイスを送ります。

◆今こそ身につけたい“適当力”

今やるべきこととしては、「自分ができることにフォーカスすること」。そして、「食べる」、「寝る」、「適度な運動」はもちろん、それ以外に今こそ「適当力」の重要性を強調。「人は何でも完璧にできない。頑張り屋のお母さんは子育ても料理も仕事も、“どれもちゃんとできないと!”と悩まれるけど、それこそ適当にやるべき」と述べ、“適当”の意味に関して「ネガティブな意味ではなく、“いい塩梅”でバランスよくやる、今はそのきっかけにしましょう」と訴えます。

キャスターの宮瀬茉祐子は今まさにこの状況に陥り、ウイルスを完璧に除去しないと気が済まないそうで、「今、適当さは本当に必要。(完璧を求めるあまり)スパイラルにハマっている」と自戒します。これに田中さんは「当然みんな“ちゃんと”やりたい、でも“ちゃんと”がどこまでなのか決められるのが適当力の1つ」と示唆。

2番目は、今は恐怖や焦りを感じざるを得ない状況だけに「闘争本能が常にオンになっているイメージをしておいてほしい」と田中さん。「つまり、自分を正当化したくなったときに気をつけてほしい。みんながそうなりだすと結果的に心身の健康が保たれなくなる」と補足し、「言ってはいけないではなく、寛容な指摘という塩梅が大事」と主張します。

3番目は「チャンネルを変えること」。怖がったり、イラついたりする気持ち自体をなくすことはできませんが、感謝のチャンネルに変えることが重要で「感謝チャンネルの種類を増やす、いろいろなありがとうを言葉にすることがおすすめ」と田中さん。例えば、「ありがとうございます」や「助かります」、「嬉しいです」など、なんでもいいので感謝の気持ちを口に出すと、実は言っている側に感謝のホルモンが生まれるそうです。

田中さんの話を聞き、宮瀬は「本当にありがたいお話。この3つの力を付けると、アフターコロナを迎えたときも生きやすい自分になれている気がする」と大きく頷いていました。

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<番組概要>番組名:モーニングCROSS放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/番組Twitter:@morning_cross