TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月〜金曜7:00〜)。1月5日(水)放送の「FLAG NEWS」のコーナーでは、壊滅状態にある“香港民主派メディア”について取り上げました。

◆言論の自由が失われた香港の今…

香港で国家安全維持法による報道規制の圧力が強まるなか、民主派寄りのインターネットメディア「衆新聞」がWebサイトの更新をやめ、4日に運営を停止。香港では新聞「リンゴ日報」に続き、ネットメディア「立場新聞」が昨年消滅したばかりで、主要な民主派メディアがほぼ壊滅状態となりました。

3日の記者会見で衆新聞の編集長らは、立場新聞が煽動的な報道をしたとして摘発されたことに対し「何が違法に問われるのかわからなくなり、報道を続けられなくなった」と説明。2017年に創業した衆新聞は、報道の自由を守るため、主要メディアを離れたベテラン記者が集まり、独自の調査報道や評論などを発信していました。

キャスターの堀潤は、自身のTwitterに香港で活動しているジャーナリストのアレックスさんから届いた「衆新聞」の記者会見の模様を撮影した写真をアップしていますが、「これはアレックスさんにとって非常にリスクが高い」と言います。というのも、外国勢力に香港の情報を渡したとして、国家反逆の罪に問われる可能性があるから。そして、現在の香港を「完全に一国二制度は崩壊し、言論の自由も厳しい弾圧によって失われた状況」と解説します。

こうした状況に、キャスターの田中陽南は「私たちが伝えるニュースも香港から発信してくれることで伝えられるが、その発信ができないとなると(私たちが)伝えることも難しくなってしまう」と案じます。

◆かたや日本のメディアに目を向けると…

また、堀は「なぜ私たちが沈黙するのか」と疑問を呈します。香港だけでなくミャンマーなどさまざまな地域で民主主義のSOSを世界に発信しているにも関わらず静観している現状に「我々には言論の自由があるのに、(日本国内では)なぜもっと意見を言わないのかというもどかしさが募っている」と不満を露わに。

インスタメディア「NO YOUTH NO JAPAN」代表の能條桃子さんは、堀が憤悶とする状況を打開するにあたっては「国内の関心を高め、日本の外交をしっかりとやってもらうことが必要」と意見すると同時に、「このメディアの動きは香港だけの問題でなく、日本にも言えること」と危惧。

「メディアになかなかお金が集まらないなか、市場原理のなかでメディアが重要視されなくなってしまう。日本も他人事と思わず、メディアも自分たちの問題として考えていかなければいけない」と警鐘を鳴らします。

堀は、今月より順次公開される、鹿児島テレビ放送が製作した「テレビで会えない芸人」というドキュメンタリー映画について触れます。これはテレビで放送するには難しい、批判の的になりかねない風刺ネタをやり続ける芸人・松元ヒロさんをテーマにした映画。それをテレビ局が手がけるというのはとても珍しいことですが、これに作家で起業家の小幡和輝さんは興味を示します。

そして、お笑いコンビ・ウーマンラッシュアワーの村本大輔さんが毎年年末に風刺の効いたネタをテレビでやっていることを例に挙げ、「あれを観ていると、ネットでは毎回盛り上がるが、放送中は司会の人なども誰も触れない」と違和感を覚えるそう。「みんなでそうしたものをタブー視せずに正しく扱えばいいと思う」と意見を述べます。

では、そうした状況を打破するにはどうすればいいのか。能條さんは「テレビなども含め、メディアはスポンサーがいないと成り立たないからこそ、1つは観ている側が直接課金できるモデルを作ることだと思う」と言いつつも、「現状それはなかなか難しい」と苦悶。

一方、堀は「僕はすごくシンプルに、みんなが意見をガンガン言っていったほうがいい。この沈黙を破るには『私はこう思う』とみんなが意見を言うことだと思っている」と明言。田中も同意し「教育面でも自分の意見を言うことをもっと取り入れていくべき」と話していました。

※この番組の記事一覧を見る <番組概要>番組名:堀潤モーニングFLAG放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/番組Twitter:@morning_flag