TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月〜金曜7:00〜)。「フラトピ!」のコーナーでは、飲食店の新戦略“配膳ロボット”について取り上げました。

◆人手不足に悩む飲食店が導入する配膳ロボット

今回、配膳ロボットについて解説してくれるのは、外食フードデリバリーコンサルタントとして活躍する飲食業界の専門家でNewsPicksのプロピッカー・堀部太一さん。

総務省が発表している飲食店従事者数の推移を見ると、2019年7月時点はおよそ428万人の雇用があったものの、コロナ禍となり今年7月には約368万人まで減少。そもそも飲食業界は人手不足と言われているなか、1割以上が他業種へと流れてしまいました。

その上で今回、緊急事態宣言が解除となり、多くの飲食店が一斉に求人・採用を開始しましたが、人がいないという状況に。堀部さんは「ようやくお客様がお店に行ける、(飲食店を)応援しようというポジティブな感情になっているが、店舗側は人がいない、教育が追いつかない、サービス低下の恐れが問題になっている」と現状を解説。そして、そうした背景があるなかで「飲食店が従業員に代わり食事を運ぶ配膳ロボットを導入するケースが増えてきている」と言います。

例えば、「焼肉の和民」などで導入されている配膳ロボット「PEANUT(ピーナッツ)」は、約30kgの料理の配膳が可能。非常にシンプルな設計で、使用者はタッチモニターで給仕するテーブルを選ぶだけ。

すると、センサーでPEANUTが自らコースを選択し、狭い店内でも物や人にぶつかることなく指定のテーブルに料理や飲み物を届けてくれます。しかも、料理を運ぶだけでなく、お皿を下げることもできるとか。

その機能性に思わず感心するキャスターの堀潤。また、実際にPEANUTが給仕する映像を観たキャスターの田中陽南も「かなりスムーズ。店の狭い隙間にも入っていって、これは(お店で)実際に見てみたい」と興味を示します。

◆気になる配膳ロボットのコストは…

優れた性能を持つ配膳ロボットですが、気になるのはそのコスト。堀部さんによると、PEANUT以外にも各社さまざまなサービスがあるものの、月間のリース料金は、10万円程度。

これが何を意味するかと言えば、例えばホールスタッフ1人、時給1,000円で1日5時間労働となると、日給は5,O00円。30日勤務したとすると、15万円になります。つまり配膳ロボットのほうが安く、コスト面でも優秀だということ。

総じて堀部さんは、「人手不足の今、人だからこそ価値があること、人でないとできない部分に注力すべく、それ以外の部分をロボット化しようという風潮のなか、この配膳ロボットも1つの形としてコロナ禍で増えてきている」と語ります。

法律事務所ZeLoの弁護士・由井恒輝さんは、導入しやすい上にコストがかからない配膳ロボットを高く評価。そして、「今後、サービス業・接客業は人がなぜやるのかというところが大事。食事は味が美味しいだけでなく、お店雰囲気や接客も重要」と言い、「ロボットを導入するのはおそらくチェーン展開しているようなところだと思うが、そこと差別化を図る個人店舗などは接客業でアピールしていくのではないか」と今後の飲食業界を推察。

一方、学生時代に居酒屋でのアルバイト経験があるという「東京新聞」整理部 整理記者の大島晃平さんは、PEANUTが約30kgの料理を一気に、かつこぼさず運べることに注目。居酒屋は金曜日の夜などは大忙しのため、「こうしたロボットがあると店舗側はすごく助かる」とスタッフ視点の意見を述べます。

こうした配膳ロボットは飲食店のニュースタンダードになるのか。堀部さんは「コロナ禍で非接触が受け入れられやすくなった。言い換えればロボットが受け入れられやすくなったということ。それは飲食業にとってはポジティブであり、特に大手チェーン店は原材料費や人件費の高騰をクッションするためにロボットの導入は当たり前のように進む」と今後について話していました。

※この番組の記事一覧を見る <番組概要>番組名:堀潤モーニングFLAG放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/番組Twitter:@morning_flag