TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月〜金曜7:00〜)。「フラトピ!」のコーナーでは、withコロナ時代の“飲食店の新戦略”について解説しました。

◆まだまだ続く飲食店の苦難、2つの大きな問題とは?

今回、「withコロナ時代の飲食店の新戦略」について解説するのは、NewsPicksのプロピッカーで飲食業界の専門家・堀部太一さん。

まずは、現在の飲食店の状況から。コロナ以前の2019年を“100”としたときの来店者数の推移を見ると、10月の緊急事態宣言解除以降、ランチは回復し、午後のアイドルタイムもデリバリーやテイクアウトが普及したため、100超えも散見。

しかし、夜は依然として伸び悩み、とりわけ20時以降は生活様式が変わり、飲みに行かない、行っても2軒目に行かない人が増加したため、60程度に。そもそも、飲食店の赤字ラインは約8割。そのため、20時以降の来店客が回復しないことから最近では営業時間を短縮する店舗もあるとか。

そして、さらなる問題が「人手不足」。「飲食店は本当にお客が戻るのかという悩みもあり、雇用をためらっていた。緊急事態宣言が明けて急に採用し始めたので、今は6割の企業が人手不足に悩んでいる」と堀部さんは現状を語ります。

今、都内では時給1,500円でもアルバイトが集まるかわからない状況で、賃金が上がれば当然店舗側の利益を圧迫します。さらにはオミクロン株も発生したため、改めて雇用を増やすべきなのか悩みどころだと言います。

◆飲食店、人手不足解消の秘策とは?

そうした状況のなか、人手不足に向け飲食店には秘策が。その1つがスキマバイトアプリ「タイミー」。これはアルバイトを最短1時間から採用可能で、なおかつ当日の募集もでき、履歴書や面接が不要。そのため急に忙しくなったときなどにとても便利です。

しかも、特筆すべきが働き手、店舗側、双方が評価できること。「相互評価できるので、本当にいい店や働ける人が残っていく」と堀部さん。実際、店舗側はその人のスキルや過去のバイト先がわかるのでマッチングしやすく、働き手もアルバイト経験者のリアルな声がわかるため、とても好評だそうで、キャスターの堀潤は「すごい!」と感心しきり。

さらに、今注目を集めているのがAI(人工知能)を使った「来客予測サービス」。飲食店の集客は、過去の売り上げや店前交通量、天気予報などさまざまな指数によって変わりますが、それをAIが予測。しかも、堀部さんによると、その的中率は驚異の95.7%。前述の通り、アルバイトの賃金が上がるということは生産性を上げなくてはいけないなか、無駄を省き、忙しい時間に対応するという意味では、これはとても大きな武器になります。

また、これは何時に何人のお客さんが来るのかということとともに、何時に何が売れるのかも前日に分析してくれるため、「アルバイトのシフトが組みやすくなると同時に、(食材の)在庫管理が可能になり、食品ロスの削減にも繋がる」と堀部さん。

法律事務所ZeLoの弁護士・由井恒輝さんは「こうした技術はどんどん活用すべき」と絶賛。その上で「人件費は本当にシビアで、シフトは頭を悩ませる要因だが、そこにコストをかけるより経営者はどうしたらサービスが良くなるかに注力すべきで、こうしたものはAIに任せられると良い。もし予測が外れたら『タイミー』を使えば臨機応変に対応できる」と2つのサービスの併用を提案します。

なお、AIによる「来客予測サービス」のコストは、さまざまなプランがあるなか、ミニマムで月額3万円程度。導入は困難ではありませんが、堀部さんは「前提はあくまで生産性をいかに上げていくか。それは変わらない」と話していました。

※この番組の記事一覧を見る <番組概要>番組名:堀潤モーニングFLAG放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/番組Twitter:@morning_flag