TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月〜金曜7:00〜)。12月27日(月)放送の「ニュースFLASH」のコーナーでは、“子どもの貧困”について意見を交わしました。

◆貧困世帯の4割近くが、食料買えない経験あり

子どもの貧困に関して政府が初めて実態調査をしたところ、貧困世帯の4割近くが食料を買えない経験があったことがわかりました。調査は2021年2月〜3月に中学2年生とその保護者を対象に行われ、2,715組から回答があり、そのうち食料について過去1年で「買えなかった経験があった」と回答した貧困世帯は、37.7%。ひとり親世帯は30.3%でした。

また、教育面では「大学、またはそれ以上に進学したい」と回答した子どもが全体では半数だったのに対し、貧困世帯とひとり親世帯は30%前後。親の収入状況から進学を諦めているケースもあると見られています。

この報道に対し、NPO法人「あなたのいばしょ」理事長の大空幸星さんは、食料問題はフードバンクやNPO支援などさまざまな対症療法があるため、まだ善処できるとしつつ、注目すべき点として「大学進学」を挙げます。

◆貧困の連鎖を断ち切るためには?

大空さんによると、現在の大学進学率は7〜8割、それが生活保護世帯になると約3割にまで減少すると言い、「本来はもっと大学に行きたいと思っている子どもは多いはず」と言及。そして、「貧困の連鎖を断ち切るためには、大学進学は重要だが、生活保護制度は大学進学を想定していない」と指摘します。

というのも、生活保護世帯の子どもが大学に進学すると、同居していながらも家族間(親と子ども)の世帯を分ける“世帯分離”が必須であり、そうなるとその世帯の生活保護費は減ります。その上、進学した学生は自分で学費や生活費を全て払わなければなりません。

また、なかには「ひとり世帯」の大学生もいます。大学に通っている場合、生活保護は受けられません。なぜなら世帯分離する世帯がないから。大空さんは「今はもう大学進学率も上がっているし、貧困の連鎖を断ち切るためには、大学進学は必要。そのため(大学進学の際の)生活保護の世帯分離廃止は最優先でやらなければならない」と強く主張します。

一方、あしなが育英会の職員でもあるアフリカの紛争問題を研究する東大院生の阿部将貴さんによると、現在、住民税非課税世帯は私立も含め大学が無償で通え、さらには給付型の奨学金も支給対象になると言い、こうした情報を「しっかりと周知していくべき」と訴えます。しかし、「今は検索すればわかる状態だが、その時間がないのが貧困家庭の実態。そこをどう解決していくのか、政府、民間の両輪でやっていく必要がある」と今後の問題点を論じていました。

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