TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月〜金曜7:00〜)。「フラトピ!」のコーナーでは、“旅行業界のDX”について解説しました。

◆旅行業界で進む、デジタル化によるコロナ対策

今回、「旅行業界のDX(デジタル・トランスフォーメーション)」について解説するのは、訪日外国人向けアプリ「WAmazing」を運営する旅行ビジネスのスペシャリストでNewsPicksのプロピッカー・加藤史子さん。

新型コロナウイルス・オミクロン株の感染拡大が続くなか、旅行業界もさまざまな工夫を施し、“非接触・非対面”、さらには“混雑回避”をデジタルの力で推進していると加藤さん。

その一例として、蔵王温泉スキー場では今年からオンラインでリフト券の購入が可能に。

さらにはゲレンデや駐車場にライブカメラを設置し、公式サイトでリアルタイム中継。混雑具合がわかるようにするなど「密を回避してスキー場に行けるような工夫が今シーズンからされている」と言います。しかも、オンライン化することで人件費削減、人手不足の解消にも繋がるとか。

デジタルの導入にあたって技術、コスト面などが気になるところですが、加藤さんは「(リフトには)非常に高い技術を持ったヨーロッパのメーカーの自動ゲートなどが採用されている。コストはかかるがお客様への負担はなく、不正などもなくなるので、むしろ1〜2年の運用でペイできる」と解説します。

◆スマホで全てが完結、今注目のサービス“MaaS”とは?

旅行の仕方もDX化が進んでおり、その1つが「Mobility as a Service(モビリティ・アズ・ア・サービス)」、いわゆる“MaaS”が全国各地で普及しています。

なかでも観光型MaaSの代表例として加藤さんが挙げたのが、JR東日本による「TOHOKU MaaS」(※3月31日まで)。これは東北6県で実施されているもので、簡単に言えばスマホだけで観光の交通チケット手配が完結するというもの。

例えば、旅行をしようと思った場合、TOHOKU MaaSは行きたい場所を入力するだけでプランを作成。その上、ワンストップでチケットの予約・購入が可能で、現地で使える500円の電子チケットまでついてきます。

こうした状況に、日大文理学部 助教の大澤正彦さんは「コロナをうまく利用し、いろいろ変化を求められている時代のなか、観光業界は苦戦してきたと思う」と振り返りつつ、「実際に現地に行くからこそ良い部分が数多くあるなかで、いかに体験を維持したり、増強することをこの時代にやれるのか。そして、今までよりむしろ良くなった部分を作り出せるのかというチャレンジが盛んに行われ、すごく注目している」と話します。

◆世界初! VR・ARを使ったバスツアーがスタート

さらに、最新技術を駆使したバスツアーも始まります。それは世界初のVR(仮想現実)・AR(拡張現実)のバスツアー「WOW RIDE」(運行期間:2月10日〜3月13日予定)。

これにキャスターの堀潤からは「VRだとどこにも行かなくていいイメージがあるが、バスツアーとはどういうものなのか?」という疑問が。すると、加藤さんは「これは現実と融合されている」と言います。

というのも、銀座四丁目の交差点や歌舞伎座のエリアにゴジラが出現したり、辺りが江戸時代のようになったり、バスの車窓にVR映像が映し出され、それをゴーグルなしで楽しむことができ、「世界初ということなのでかなり面白い体験になるんじゃないか」と加藤さん。

堀は「それは良いですね! 新たなテーマパークを作らなくても街そのものがテーマパークになるとあれば可能性が広がる」と興味津々。しかも、このバスツアーはバスに乗ったまま楽しめるというのも大きなポイント。降車する必要もなく、人との接触も最小限で済ませることができます。

法律事務所ZeLoの弁護士・由井恒輝さんは、「行かなくて済むというところでは、今の情勢に合っている」と評価しつつ、「やはりみんな体験をしたいという思いがあるから、こうした技術が発達しているのだと思う」と推測。

さらに「どんどん面白いものが開発されていくんだろうとワクワクする」と語ると、加藤さんも「観光業界は今までデジタルが遅れていた部分があるが、今後はどんどん進化し、面白くなると思う」と期待を寄せていました。

※この番組の記事一覧を見る <番組概要>番組名:堀潤モーニングFLAG放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/番組Twitter:@morning_flag