TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月〜金曜7:00〜)。4月18日(月)放送の「FLAG NEWS」のコーナーでは、来年度の“新卒採用”について取り上げました。

◆企業の“新卒採用”増加を喜びつつも…

来年度に入社する新卒採用に関し、主要117社を対象に共同通信が行ったアンケートで、「今年度より増やす」と答えた企業は42%にのぼり、1年前の前回調査から25ポイント上昇。増加が減少を上回ったのは3年ぶりです。

採用を増やす理由としては、「事業の拡大」と挙げた企業が33%と最も多く、業種別では、新型コロナウイルスの打撃が大きかった航空や観光の反動での増加が目立ちました。コロナ流行からの経済回復を見込み、採用抑制を転換させる姿勢が鮮明になりました。

インスタメディア「NO YOUTH NO JAPAN」代表の能條桃子さんは、この傾向を素直に喜ぶ一方で「この3年間、抑制があったということはそれだけ就職できなかったり、希望が叶わなかったりした人がいるということでもあると思う。この数年間はさまざまな状況があったが、その学年のためにも政府や各企業が何か対策を行ってくれれば」とコロナ禍で被害を被った世代への配慮を求めます。

NPO法人「あなたのいばしょ」理事長の大空幸星さんも「相談窓口をやっていると、やはり自分の行きたかった業界に行けなかった人がたくさんいる」と能條さんの指摘に、実体験を加味。夢に向かって努力してきたにも関わらず、コロナ禍でそれが叶わなかった若者たちが抱える複雑な思いを案じつつ、企業の新卒採用増加については前向きに歓迎します。

他方、「東京新聞」経済部記者の大島晃平さんは、「新卒採用」は企業の状況を表す指標になると言います。その上で、最近さまざまな企業を取材するなかで感じたのは、前年よりも業績が上がった企業が多いこと。

しかし、「それは、その前の落ち込みが大きかったから。コロナで落ち込み、それが今ちょっと戻ってきている段階」と現状を鑑み、「だからといって決して見通しが明るいわけではない」と危惧。というのも、インバウンド需要が回復していないからで、新卒採用が増えてはいるものの「これからも順調に増えていくのかは疑問」と懸念します。

◆次のパンデミックに向け、必要なこと

そして、今後について能條さんは「政府や自治体がやってきた施策が本当に正しかったのか見直さないといけない」と主張。とりわけ、コロナ対策では子どもや若者への対応が後回しにされることがしばしば。「次のパンデミック、また同じようなことが起きた際に、また子どもや若者が最後にされるのかを含め、今回の反省を踏まえて、もう少し考えていきたい」と指摘します。

効果検証の必要性に関しては、大空さんも「このタイミングで絶対に必要」と同意。そして、「例えば、東京都の医師会長が『若者が(ワクチンの)3回目接種をしていない、どういうことだ』と指摘していたが、そもそも1回目、2回目の接種を高齢者からやっているわけで、まだ接種券が届いていない、2回目の接種から半年経っていないという若者がたくさんいる」と憤りをあらわに。

「(新型コロナウイルス感染症対策)分科会もそうだが、自分たちがそうした施策をしてきて、(子どもや若者を)後回しにしてきたのに、いざ高齢者の接種が終わると若者を悪者にする。そうしたことをやめないといけない。子ども、若者の世代により力を入れていかないと国は滅びてしまうので、転換は必要」と今後の対応の変化を切望していました。

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