TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。12月1日(火)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、フリーアナウンサーの丸山裕理さんが“乾癬(かんせん)とファッション”について述べました。

◆乾癬患者の悩みを解決するアパレルブランド

慢性的な皮膚疾患に悩む患者のためのアパレルブランド「FACT FASHION」が販売開始。これは製薬会社とアパレル企業が立ち上げた日本初の衣服ブランドで、皮膚疾患である乾癬患者が衣服を心地よく楽しむことを目的に設立され、注目を集めています。

現在、乾癬患者数は国内に推定50〜60万人。主な症状は皮膚が赤くなる「紅斑」や皮膚片が剥がれ落ちる「落屑」などで、痒みはもちろん見た目や症状から精神的な負担を抱える患者が多いと丸山さん。

製薬会社が行った実態調査では、衣食住のなかで乾癬によるストレスを最も感じるのは“衣服”。一般社団法人 INSPIRE JAPAN WPD 乾癬啓発普及協会理事の山下織江さんは「一番つらいのは見た目の問題」と語っており、頭皮から落ちた皮膚片が目立つため紺色の制服を着ることができなかったり、季節を問わず常に長袖・長ズボンを着用しなければいけなかったりするそう。「不潔にしているわけではないのに、皮膚片がフケだと誤解されたり、偏見を受けることがあった」と丸山さんは実状を説明。

FACT FASHIONはそういった悩みを解決すべく立ち上げられ、患者の声(=FACT)をもとに洋服を製作。例えば、一見普通のワンピースも襟元が短く、首元の皮膚に当たる面積を軽減。また、肘を掻きむしり血が滲んでしまった際にも目立たないよう肘の部分が二重になっているほか、スウェットも肩から背中にかけてツルツルとした素材を使うことで、衣服に落ちた皮膚片がたまらないような工夫が施されています。

一方でデザインにもこだわり、ベーシックで使いやすい仕様になっている上に、丸山さんが注目するポイントは価格帯。通常、開発商品は高価格であることが多いものの、これは1万円以下で「日常に寄り添うファッション、特別なものではないというメッセージもある」と言います。

MCの堀潤はFACT FASHION、乾癬についても全然知らなかったようで「とても勉強になる」と感心しきり。丸山さんは「乾癬という言葉尻から“うつってしまうのではないか”という誤解もあるが感染することはない病気なので、そういったことも含め、理解を深めてほしい」と訴えます。

◆ファッションに追加される新たな価値観

FACT FASHIONの存在は、「ファッション市場において、新しい価値になるのではないか」と期待する丸山さん。というのも、これまではオシャレやかわいいといったファッション性をはじめ、価格帯や機能性、環境への配慮=エシカルなどで構成されていたところに、新たに「社会性」が加わったから。

実際にFACT FASHIONの開発者も、こういったストーリーのある洋服が世に出ていくことで「乾癬に対する誤解や差別が解消されていくのではないか」と期待していたと現場の声を紹介。

元TBS政治部長で流通経済大教授の龍崎孝さんが注視したのは価格で、リーズナブルなことでよりファッションを楽しむことができ「気持ちの部分でも明るくなる。そこも大事」と言います。

丸山さんによると、本来であれば数万円してもおかしくないものの、議論を重ねこの価格帯を実現させたそうで、「そこには社会的なメッセージ、新しいメッセージを発信したいということが一番にある」と開発者の思いを代弁。そして、「ファッションで発信するメッセージはどんどん変わってきている。いろいろなレイヤーを重ねながらさまざまなメッセージが発信できると改めて感じた」と話していました。

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<番組概要>番組名:モーニングCROSS放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/番組Twitter:@morning_cross