TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月〜金曜7:00〜)。「フラトピ!」のコーナーでは、コロナ禍で苦境に立つ“クリーニング業界”をキャスターの田中陽南が取材しました。

◆コロナで大打撃を受けたクリーニング業界

今回、田中が取材したのは全国に6,000店舗を展開する大手クリーニングチェーン「ホワイト急便」。

担当者の平野さんに話を聞くと、新型コロナウイルスがクリーニング業界に与えた影響は想定外のものだったようで、「1年半前の4月に緊急事態宣言が初めて発令され、全く人が動かなくなった。私たちクリーニング業界は4月、5月が繁忙期。一番ひどい状況のときは、売り上げが半分まで落ち込んだ」と振り返ります。

一時は店舗や工場を閉鎖しなければならなくなるほど状況は最悪だったようで、「全てが初めてのことで、何をどうしたらいいのか誰もわからない。この先どんな状況になるかもわからない。正直、打つ手がないというのが本音」と平野さん。

そして現在、クリーニング業界はどうなったかといえば、コロナでテレワークが普及したことでサラリーマンがスーツを着る機会がなくなり、スーツやワイシャツ類の注文が減少。それが売り上げに大きく影響しています。

◆現状を打開すべく始めたクリーニング店の新サービスとは?

今なお苦境に立たされているクリーニング業界ですが、そんな状況を打開すべく、ホワイト急便ではさまざまな取り組みにチャレンジしています。

その1つが「サービス内容の周知」です。クリーニング店では衣類の他にも靴やベビーカー、キャンプ用のテントなどの取り扱いが可能。また、布団の圧縮や撥水加工もできるものの、こういった内容はあまり知られていないため、その周知につとめています。

さらに、ホワイト急便では一部の店舗で受け渡し可能なロッカーを導入し、非接触で注文可能なサービスを開始。

これはスマホの専用アプリ「LAGOO」をインストールすることで使用でき、ロッカーに衣類を入れたら、あとは指定の日に取りに行くだけ。受け取りや支払いも他人に会わずに済むため、導入する店舗が増加しています。

また、店頭で生花を販売するという新たな取り組みも始めています。これは、生花販売企業「hanane」と提携し、一部の店舗で商品にならなくなったお花を定期的に販売するという試みで、クリーニングをした綺麗な洋服とともに、美しいお花で心も綺麗にということでサービス開始に至りました。

◆コロナ禍をきっかけに民間企業では新たな試みが続々スタート

食文化研究家で株式会社食の会 代表取締役の長内あや愛さんは先日、ホワイト急便にぬいぐるみのクリーニングをお願いした際、ぬいぐるみがかなり汚れていて恥ずかしい思いをしたそうで、「対面だと恥ずかしくて持っていきにくいものもあるが、非接触であれば持っていきやすい」と非接触のサービスを歓迎。

番組Twitterには「スーツを着る機会が減った」、「遅い時間にクリーニング店が開いてなくて諦めたことがある。ロッカーのサービスは嬉しい」といった声が見られ、長内さんも「遅い時間や仕事の時間以外、空いている時間に行きたいので、こうした時間外などでさまざまな取り組みがあるととても便利」と喜びます。

なお、ホワイト急便では非接触のサービスや店頭での生花販売の他にもさまざまな取り組みを行っており、その1つがLINE。現在はLINEでクリーニングの注文・決済を行うことができ、さらに自宅まで取りに来てくれるサービスも行っています。

コロナ禍をきっかけにこうした新たな試みが始まっていることに対し、Z世代の落語家・桂枝乃進さんは「今までデジタルに力を入れていなかった企業も、(コロナ禍を機に)力を入れ出している」と感想を述べます。自身も落語のデジタル化に挑戦し、「5Gを使った実証実験などは本当に未来を感じた」と話す桂さん。最後には「今まで町に根ざしていたところもデジタルに注力し、(当時のデジタル庁)平井大臣よりよっぽどデジタルなことをやっている」と落語家らしい厳しい意見で締め括っていました。

※この番組の記事一覧を見る <番組概要>番組名:堀潤モーニングFLAG放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/番組Twitter:@morning_flag