TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。10月9日(金)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、フリーアナウンサーの笠井信輔さんが“コロナ禍の映画業界”について述べました。

◆コロナ禍の今こそ“Go To 映画館”

新型コロナウイルスの流行が続くなか、映画館を運営するイギリスのシネワールド・グループは、イギリスとアメリカで映画館の営業を停止すると発表。すでにアメリカで536館、イギリスで127館の映画館を一時閉鎖。従業員約4万5,000人に影響が出ています。また、ジェームズ・ボンドで知られる「007」シリーズの最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、2度に渡り延期を発表しています。

日本でも『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の公開は延期となりましたが、笠井さんは「これは海外の話。今こそ日本は“Go To 映画館”と言いたい!」と主張し、昨今の日本の映画業界について紹介します。

放送当日の映画ランキングでは、嵐の二宮和也さん主演の『浅田家!』が初登場1位を獲得。笠井さんは「これまで、コロナの影響で若い人しか劇場に来ないため、若い人向けの映画ばかりヒットしていたが、中高年も少し戻ってきた感がある」と実感を語ります。そして、2位はクリストファー・ノーラン監督作の『TENET テネット』で、この2作を語ることで「コロナ状況下の劇場のことがわかる」と強調。

まずは『浅田家!』。笠井さんは初日舞台挨拶の司会をしたそうで、前列の座席は未使用でステージから十分な距離をとり、キャパシティのおよそ3分の1に観客数を制限した形で実施。現在そこで最初にやることはお客さんに「(出演者が登壇しても)絶対に声援をしないで」と注意すること。「前説はお客さんを盛り上げるのが役割だけど今は違う。お客さんを冷やすのが仕事」と言います。

また、小さな劇場でも変化があり、例えば池袋の「cinema rosa(シネマ・ロサ)」で笠井さんが短編映画の舞台挨拶を行った際、マスコミも来ることなく、小さなステージで登壇者は5人という状況でも出演者は文句を言わずにマスクを着用。「映画業界は本当に自分たちを律していることもあって、お客さんが戻ってきている感じがある」と笠井さん。

◆『TENET テネット』の初日動員数、池袋の映画館が世界一に!

一方、ノーラン監督作のなかでも“最高難度”と名高い映画『TENET テネット』は世界同時公開され、オープニング興行で、世界で最もお客さんを集めたのは、日本の「グランドシネマサンシャイン池袋」のIMAXシアターだったとか。

キャスターの宮瀬茉祐子も以前からこの映画館に注目していたそうで、その魅力は日本で2館しかないIMAX®レーザー/GTテクノロジーに対応したフルサイズのスクリーン(横25.8m×縦18.9m)。笠井さんによると、その大きさは6階建てのビルに相当するほど! 加えて、これほどまでに集客したもう1つの理由は、「『TENET テネット』は、IMAXのために作られた映画。ほとんどのシーンをIMAXカメラという高価なカメラで撮っている!」と力説。

ただ、大きな問題があり、それは本作が非常に複雑で難解なこと。そういった場合、通常であれば監督や映画に「意味がわからない」と非難が集まるものの、「『TENET テネット』の場合は、自分たちがわからないことをみんな反省する。そしてもう1回観に行く」という現象が起きていると言います。笠井さんは、「つまり本当に観たい映画を作れば、コロナのなかでもお客さんは来るということ」と声を大にします。

MCの堀潤は映画産業に関わる方々の頑張りに敬意を払いつつ、「文化がなくなることは避けなくてはいけない」と危機感を募らせると、笠井さんは「演劇、スクリーン、どちらも行けばわかりますが、“これなら大丈夫!”という(コロナ)対策をしている」と明言。

介護福祉士の上条百里奈さんは、グランドシネマサンシャイン池袋について「あれほどのスクリーンは、アトラクションみたい」と驚くと、笠井さんは「ステイホームのなかで“非日常を体験したい”という人たちがIMAXに来ているとも言える」と解説していました。

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<番組概要>番組名:モーニングCROSS放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/番組Twitter:@morning_cross