TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月〜金曜7:00〜)。10月14日(木)放送の「ニュースFLASH」では、過去最多となった“不登校”について取り上げました。

◆コロナ禍で不登校の数が過去最多19万人以上に

昨年度、全国の小学校と中学校で30日以上欠席した不登校の児童生徒は19万6,127人と過去最多を記録したことが文部科学省の調査でわかりました。一方、学校での「いじめ件数」は減少。文科省は、いずれも新型コロナが影響していると分析しており、昨年春の一斉休校などで生活リズムが乱れやすくなり不登校が増加した反面、いじめに繋がる対面での交流機会が減ったとしています。

作家で起業家の小幡和輝さんは、自身も不登校だったことに触れ「不登校の子が増えていることが問題、ネガティブだと思われがちだが、不登校になった後の環境をどう作るかのほうが大事」と自身の経験をもとに主張します。

現在は、自宅でオンラインで学ぶことも可能になってきていることから「学校にこだわらず学ぶこともできるので、不登校が増えること自体をネガティブに考えるのではなく、そこからどうするか考えるべき」と小幡さん。

では、どうすれば不登校を防げるのか。小幡さんはその鍵として「親御さんがまずは一番の味方であるべき」と言います。というのも、「不登校の子どもたちの話を聞いていると、親御さんが敵になっている」と現状を吐露。例えば、子どもが「学校に行きたくない」と言っても、親は「学校に行きなさい」と言うか、無理矢理連れて行くかのどちらか。小幡さんは、学生当時最もつらかったのは不登校になった後ではなく、なる前だったと言い、「学校を休みたくても休めない。親に無理矢理連れて行かれ、その時間が一番つらかった……だからこそ親御さんが一番の味方であってほしい」と振り返ります。

◆不登校の理由は複雑、その多くは“なんとなく”!?

不登校の要因を見てみると、一番は「無気力・不安」で半数近くを占め、続いて「生活リズムの乱れなど」となっています。

キャスターの堀潤は「無気力・不安に至る背景には、いろいろな要因がありそう」と推測すると、小幡さんもこれに同意。そして、「不登校というと“いじめ”とセットで捉えられがちだが実はそうではなく難しい。“なんとなく”や“そもそも学校が楽しくない”など、理由として明確ではないものが多い。おそらく“なんとなく”が一番多いのではないか」と推察。

さらに小幡さんは、「(子どもが学校に行きたくないのは)いろいろな理由が複合的になっていることが多いので、まずは子どもが学校に行きたくないというのは相当なことであると受け止めた上で、学校で何があったのか、なぜ学校に行きたくないのか、親はちゃんと向きあってほしい」と訴えます。

ちなみに、小幡さんが不登校になった理由は、苦手だった“牛乳”。学校では飲まないと許してもらえず、牛乳が飲めないことでいじめられたわけではないものの、飲めないことでとても居心地が悪く、学校に行きたくなかったようで「親に言えばそんな理由でとなるかもしれないが、僕からすると大きな理由だった」と回顧。

タレントで起業家の加藤ジーナさんは、「子どもにとっては本当に“なんとなく”だが、実は心のなかには要因があって、それに対してまだ気づくことができなかったり、本人ではわからないことがあったりして、“なんとなく”という言葉になっているのかなと思う。そこには親が想像つかないようなことがある」と“なんとなく”の正体に言及。

さらには、加藤さんも高校生時代に半分以上学校に行っていなかったと告白し、その理由は「無気力・不安になると思う」と話します。しかも、それは大人になった今でも説明がつかないとも。また、当時の加藤さんが最も安心したのは病院の先生から「『学校に行かなくていい』と言われたときだった」と言い、「無理矢理学校に連れて行くよりも、“行かなくてもいい”という選択肢を与えることが必要」と力説します。

◆不登校の生徒を抱える親の負担は…

番組Twitterには、不登校に関してさまざまな意見が寄せられ、そのなかには「娘はてんかんの持病があり、心置きなく休ませてあげたいが、親がその都度学校に電話せねばならず、それもすごく精神的に負担。メールやフォームで報告したい」というツイートが。

小幡さんによると、不登校の場合でも親が毎朝電話で欠席連絡をしなければならないことに加え、定期的に先生が家に訪問に来ることもあったそうで、「休むことがすごく重大に、重く捉えられていて、親御さんの負担も大きくなるし、そうなると子どもも余計に罪悪感が膨らんでいく。もう少し気軽に休めるようにしていいと思う」と見解を示し、「学校に行かなければ家で勉強すればいい。学ぶことが大事であり、学校に行くことが大事ではない」と主張します。

加藤さんは、不登校だった当時、母親がつらそうにしていた理由にはたと気づいたようで、「母親が毎朝、学校に連絡してくれるのも精神的につらかったのだと思うとハッとした」と慮り、「そこは(学校側も)改善すべきだと感じた」と訴えます。

一方、キャスターの田中陽南は、学校に連絡しなければいけない親の負担を理解しつつも、もしものときのことを考えると「子どもの安全確認という面では電話連絡も大切かなと思うし、とても難しい……」と頭を悩ませていました。

なお、小幡さんはLINEで無料相談や情報発信を行っています。また、厚生労働省による「まもろうよ こころ」では、悩みがある人や困っている人に向けた相談窓口を紹介しているほか、本番組のコメンテーターZとしても知られる大空幸星さんが理事長を務めるNPO法人「あなたのいばしょ」では、24時間365日利用できるチャット相談窓口を設置していますので、つらくなったときには活用してみてください。

※この番組の記事一覧を見る <番組概要>番組名:堀潤モーニングFLAG放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/番組Twitter:@morning_flag