TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月〜金曜7:00〜)。11月18日(金)放送の「ニュースFLASH」のコーナーでは、5億円の賠償命令が下された「ファスト映画」ついて議論しました。

◆ファスト映画に初の賠償命令…その額は5億円!

テレビ局や映画会社など13社が、映画を10分程度に編集した「ファスト映画」をネットに無断で投稿した男女2人に対し、損害賠償を求めていた裁判で、東京地裁はファスト映画の1再生あたりの損害額について「原告らの主張の通り200円とするのが相当」と認め、2人に対し請求通り計5億円の支払いを命じました。

ファスト映画の投稿で賠償命令が出るのは初めて。判決について訴えを起こした13社は「著作権侵害に対する抑止力になると考えている」とコメントしています。

◆今回の判決をZ世代&XY世代はどう見る?

株式会社ゲムトレ代表の小幡和輝さんは、この件に対し「作品へのリスペクトを!」と訴えます。

作品を悪用してお金を稼ぐ行為については、当然悪いことと前置きした上で「一方で作品側に好まれるコンテンツもある」と小幡さん。

例えば、映画の紹介を1分程度にまとめること。小幡さんの友人にもそれを生業にするYouTuberがおり、「彼は公式に『映画を紹介してくれ』というオファーがたくさんくる」と言い、「結局、その作品へのリスペクト。あとは最終的にその動画が作品側の価値に繋がっているかどうか。むしろ宣伝になるなど、そうした観点でやることが必要」とファスト映画とそうでないものの基準を力説します。

そこで気になるのは、リスペクト自体、判別することができないものということ。小幡さんは「結局はその作品が儲かる。宣伝に繋がるなど、作品側がやってよかったと思えるかどうか」と言及。ファスト映画は、ネタバレを含めその作品の良い部分だけをピックアップし、「それを観たら作品は観なくて良い。作品が稼げたはずのお金を奪ってしまっているからこうして賠償を払うことになったと思う。むしろ、動画を観たから本編が観たくなるような、そうしたコンテンツを作ることが大事」と主張します。

コンテンツを作る側であるライターのヨッピーさんも「僕も散々書いた記事をパクられ、作った画像をパクられ、ヤキモキしていた」と実体験を語り、「今回の結果で、こうしたものがなくなってくれれば」と今回の判決が抑止力となることを期待します。

ヨッピーさんからは「(5億円もの賠償金を)払えるのか?」との疑問も。小幡さんが「すごい金額だと思ったし、5億円がそのまま通るというのはなかなか」と驚いていましたが、番組Twitterには「安すぎる」という声もありました。

「この問題はすごく難しいと思った」と頭を悩ませていたのは、Health for all.jp代表の茶山美鈴さん。というのも、ファスト動画に関しては観る側も違法と知りながら観ているのが現状で、需要があるがゆえに供給があったという背景について触れ、「どうやって観る側、供給する側に“違法だ”という意識を植え付けるのか、それはとても難しいと思った」と所感を述べました。

※この番組の記事一覧を見る <番組概要>番組名:堀潤モーニングFLAG放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/番組Twitter:@morning_flag