TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。4月22日(水)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、ファッションブランド経営者のハヤカワ五味さんが、コロナ禍で“変わる価値観、変容するメーカー”について述べました。

◆現状打開に向け試行錯誤……

マスク不足で異業種の大手メーカーが製造に乗り出すなか、地方の中小企業も自社素材や製造技術を活かしたマスクの開発・生産を始めています。富山県では女性用下着の生地を活用したもの、福井県では特産の和紙を活用したものが登場するなど、各地で特色あるマスク作りが行われています。

こういったマスクなどの生産に関しては、前提として国が買い取るだけでなく、「もう少し投資のようなものがあったほうがスムーズだし、サスティナブルに続けていける」と指摘するハヤカワさん。一方で、多くの会社が売上減少に陥っているなか「どうするべきか考え、アクションしているところが多い。それはすごくいいこと」とも。

実際、飲食店のテイクアウトに関してもサービスをする側がさまざまな施策を行っています。例えば、渋谷区ではUber Eatsなどのデリバリーサービスと協力しクーポンを発行。飲食店の売上がたつと同時にスーパーの混雑緩和、さらにはバイトがなくなった人が配達人にまわることで利益が得られるなど、「すごく功を奏している」と言います。

その他にも酒造メーカーがアルコール消毒液を製造する動きも見られ、ハヤカワさんは「法律的にもうまい」と高評価。なぜなら、アルコールとして販売することで転売は不可となり、より必要な人に届けることができます。

アパレルをはじめ、今各社メーカーが試行錯誤している状況に、「日本のモノづくりの素晴らしいところ」と実感を述べます。

◆今こそ大きなゲームチェンジのタイミング

さらに、ハヤカワさんは今後、価値観やモノの売り方や見え方が変わると言います。

これまで洋服は上下セットで買っていたものが、例えば、オンライン上での映像を介したやり取りだと、下はパジャマでも相手には見えないだけにトップスだけが売れるなど、「今までとは違う売れ方をし始めている」とハヤカワさん。これはアパレルに限らず飲食店なども同じで、「これだけ在宅時間が増えると、モノを買う価値観も変わる。それこそ引っ越しも“駅徒歩”を気にしなくなるなど、さまざまな変化が出てくると思う」と主張。

現状、リーマンショックのころと経済的な部分で比較されることが多いですが、両者の大きな違いとしては、「外出や交流が制限されるという部分で経済的な影響だけでなく、価値観の変容が大きい」と言い、ハヤカワさんは「ここからメーカーがどういう在り方を求められているのか、見直す必要があると思う」と訴えます。

また、GDP(国内総生産)を見ても日本は以前から経済成長が鈍化していました。そして、ここにきての新型コロナの影響で、「新しい経済成長の仕方やモノの売り方などを改めて考えていくことでしか今を乗り越えられない」とハヤカワさん。そして最後に「大きなゲームチェンジのタイミングになると思う」と目算していました。

国際弁護士で元裁判官の清原博さんはハヤカワさんに同意しつつ、「働き方改革という部分では、在宅勤務やテレワークの流れはコロナ終息後も変わらないのでは」と推測。そして、社会が大きく変化するなかで「苦しいメーカーもあると思うけど、新しい需要を掘り起こすアイデアを考えていかなければいけない」と話していました。

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<番組概要>番組名:モーニングCROSS放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/番組Twitter:@morning_cross