TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、株式会社あしたのチーム会長兼創業者の髙橋恭介さんが“大副業時代”について述べました。

◆副業は企業と働く側が生き残るための選択肢

副業を手掛ける人材が増加するなか、特に活躍が目立つのがデジタル分野で、本業並の収入を稼ぐ「パワフル副業者」も出現。パワフル副業者は、本業のノウハウを活かし、中小企業のネット通販や業務の効率化を支援するなどの活躍を見せており、人材不足で足踏みする日本のデジタル化の救世主となるかもしれません。

帝国データバンクが10月に発表した調査結果によると、新型コロナで業績予想を下方修正した上場企業は1,099社で、その金額は10兆円超え。ただ、これは上場企業だけで「全体ではもっと甚大な影響が出ている」と髙橋さん。そんななか、コロナを機に副業の人材サービスが増え、その登録者は3倍、クラウドソーシングサービスの発注数も1.5倍と言われ、「(副業は)企業が生き残っていくための選択肢、大副業時代の到来」と言います。

11月に髙橋さんらが行った調査で、経営者に副業を認めるか聞いたところ、すでに制度化している会社が25.4%。副業は容認済みで制度化を検討している会社が45.5%と約7割が副業に前向き。また、社員にも副業をしているか聞いてみると、すでにしている方が約2割。今後したいという方が53.7%という結果に。

一方、副業をすることに対する不安を聞いてみると、トップが「ワークライフバランスを維持できるか心配」で43.5%。続いて「どちらも中途半端になってしまわないか心配」でしたが、髙橋さんが特に関心を示したのは少数意見。「ちゃんと働いても働いていないように見られるのではないか」や「本業に影響があるのではと見られる」、「会社に対する帰属意識が低いと見られる」、「転職するのではないかと見られる」など副業による変化を危惧する声があったと言います。

◆大副業時代の到来、そして大転職時代へ…

その要因は日本で長らく続いてきた「メンバーシップ型雇用」で、これは同時に副業を阻害。髙橋さんは「ジョブ型に移行が進んでいけば副業はもっと容認され、やりやすくなる」と言います。

というのも、仕事の幅に関して総合的で曖昧なメンバーシップ型雇用がジョブ型になることで限定的かつ明確に。さらには求められるスキルも総合的な能力から専門性が会社で磨かれる雇用形態に変わることで「自ずと副業もポジティブに捉えられていく時代がやってくる。今はその過渡期であり移行期」と髙橋さん。

この変化にMCの堀潤は、「新人は、誰が育ててくれるのか」と不安を吐露すると、高橋さんは「新卒採用や教育研修制度など、日本のいいところは残ると思うし、一気に欧米型にはならない。いい塩梅でジョブ型が進み、多様性が受け入れられるハイブリッドな社会になっていくのではないか」と返答。

最後に髙橋さんは「守りの副業から攻めの副業へ」と提言し、今後は副業を認めない会社と認める会社の二極化が進むと予想。認めない会社は、「人材が定着しにくくなり、業績が下がるリスクがある。社員もパフォーマンスが上がりづらく、市場価値を上げることがままならない」と危惧。

一方、副業を認める=ジョブ型に移行する会社は「多様な人材を受け入れ、人材が定着し、業績も上がりやすくなる」と髙橋さん。そこで働く社員も市場価値を上げやすくなり、結果的に収入も上がり、転職も成功しやすくなるそうで、「攻めの副業という考え方が企業経営及び社員の方々も今後必要」と主張。さらには、「大副業時代の先にある大転職時代を見据え、副業をポジティブに捉えていく。そういう社会の変革を期待している」と話していました。

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<番組概要>番組名:モーニングCROSS放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/番組Twitter:@morning_cross