TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。5月15日(金)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、プロインタビュアーの吉田豪さんが、芸能人の政治的発言や新型コロナウイルス問題に垣間見える“世の中の二極化”について述べました。

◆芸能人の政治的発言に賛否の声

5月10日から3日間で680万ツイートを超えた「#検察庁法改正案に抗議します」は、普段あまり政治的な発言をしない芸能人からの投稿が続出。これに対しSNS上では、「声を上げてくれてありがとう!」と賞賛する声や「何も知らないくせに」と批判する声もあり、賛否が大きく分かれました。

Twitterが「#検察庁法改正案に抗議します」で盛り上がる最中、吉田さんは自身のTwitterに「政治的なことを言うのも自由だし、言わないのも自由だし、何かに反対するのも賛成するのも自由。ただ、『お前は政治的なことを言うな!』と責めたり、『お前はなんで政治的なことを言わないんだ!』って責めたりするのは違うよなと思ってます」とツイート。これが吉田さんの意見だと言います。

そして、「冷静に情報を集めて判断しようとした人が叩かれたりしているのを見て、『おまえはどっちなんだ?』って問われることが増えてきた気がする。でも、世の中はもっとグラデーションになっていて、いろいろな選択肢があるはず」と主張。

これは新型コロナウイルスに関する問題においても同じで、「経済をまわさないと人が死ぬ」と考える人と「今は徹底して自粛するべき」と考える人、2つの派閥に分かれているように見えると吉田さん。そして、「どっちもそれぞれのルールでは正しいと思うが、これってトロッコ問題のようなもの」と指摘します。

「トロッコ問題」とは、制御不能になったトロッコがそのまま進むと5人をひき殺し、線路を切り替えれば本来死ぬ必要がなかった人が死ぬことになる、というジレンマのこと。そんな例えを引き合いに吉田さんは「そもそも本当に二択から選ばないといけないのかっていう話」と疑問を呈します。

◆進む二極化……本当に二択しかない?

「人間には無数の選択肢があるはずなのに、追い込まれると視野が狭くなり、二択ぐらいしか見えなくなることがある」と言う吉田さん。もしも、自分がそういった状況になったら「落ち着いて選択肢を増やす」そうですが、結論として「(二択以外)他にも答えはあるはずで、おまえはどっちなんだの空気をなんとかしたい。はっきりしろという世の中は絶対におかしい」と訴えていました。

早稲田大学非常勤講師の段文凝さんも、「確かに選択肢はたくさんあったほうがいい。でないと議論が深くならないかなって思う。多様性が大事」と吉田さんの意見に同意。

また、了徳寺大学 客員教授の網屋信介さんは、「芸能人の政治的な発言は今までなかったのが不思議」と言いつつ、「ただし、影響力があるということを自分たちで認識してやることが大事」と注意を促します。そして、吉田さんの話を受け継ぎ「災害や病気などがあると世の中の議論が極端に右か左かにズレてしまうのは世の常。非常に混沌とした過渡期なのかなという気がする」と言います。

一方、キャスターの宮瀬茉祐子は二択のどちらかを選択してしまった後、「自分が選んだ答えを正当化しようと思って、理由探しをしていく作業に入り込みやすくなる、それも怖い」と話していました。

番組では、視聴者に「いま“二極化”が進んでいると思いますか?」というテーマで生投票を実施。結果は以下の通りです。

◆いま“二極化”が進んでいると思いますか?思う……1,941票思わない……408票わからない……540票

※この番組の記事一覧を見る

<番組概要>番組名:モーニングCROSS放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/番組Twitter:@morning_cross