TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月〜金曜7:00〜)。9月1日(水)放送の「フラトピ!」では、“事故物件”についてキャスターの田中陽南が取材しました。

◆事故物件を売るために…不動産屋がやっていること

事故物件と聞くと、マイナスのイメージを抱く人が少なくないかもしれませんが、実は今、その需要が増えているとか。今回、田中はその理由を探るべく千葉県へと向かい、事故物件を専門に取り扱う不動産屋「株式会社あきんど」営業部の鎌田美智生さんに話を伺います。

まず鎌田さんの案内で訪れたのは、千葉県内にある駅から徒歩14分、築43年のマンション。

南向きで日当たりがよく、リビングが明るい3SLDKの物件ですが、ここはマンションの共用部分に外部の人が侵入し、飛び降り自殺をしたとのこと。鎌田さんによると、住人以外の人が部屋の外で亡くなった直接関係のないケースでも事故物件扱いになってしまうと言います。

株式会社あきんどでは数多くの事故物件を取り扱っており、物件によって人の亡くなり方もさまざま。例えば、夫婦2人で住んでいたが夫がリビングで自殺した一軒家や、80代女性が孤独死をしたというケースも。こうした事実は購入者に必ず知らせなくてはならないため、販売のハードルは高いのですが、そんな事故物件を売るために不動産屋は2つのことを欠かさないと言います。

1つは、一般流通価格より2割ぐらい安く設定すること。そして、もう1つは徹底したリフォーム。実際、田中が訪れたマンションも「すごく綺麗ですよね」と感心するほど。

◆事故物件が人気の理由…その背景にはコロナ禍が

では、なぜ事故物件の需要が高まっているのか。その理由はコロナ禍と大きく関係しているそうで、「東京から出社しなくていい。例えば、今なら神奈川や千葉の不動産の需要が高まってきている」と鎌田さん。コロナ禍でテレワークが普及したことで都心に住む必要がなくなった人が増加。郊外で相場よりも格安な事故物件であれば、貯蓄の少ない若い層でも買えるとあって人気が高まっています。

そして、事故物件は需要だけでなく供給も増えてきており、鎌田さんは「コロナ禍以降、自殺された不動産や孤独死された方が非常に増えているのはデータでも出てきている。それに伴って私どもの会社への問い合わせ件数もこの1年で見ても倍近くになっている」と現状を語ってくれました。

事故物件とコロナ禍に深い因果関係があることにキャスターの堀潤が驚くと、田中によると、コロナ禍による収入減で家賃負担を抑えるために「安い物件を買ってしまおうという考えの方も増えているようでした」と取材での実感を語ります。

作家で起業家の小幡和輝さんは「事故物件はあまり扱いたがらないと思うが、そこを需要と供給をマッチさせて事業として成立させているのは素晴らしい」と起業家らしく株式会社あきんどの目の付けどころを絶賛。

また、堀は事故物件の需要だけでなく供給も増えていることを「それはすなわち亡くなる方が増えている」と危惧。防犯・防災はもちろん地域で孤独・孤立を防ぐべきと示唆すると、Z世代の大学生が番組で意見を交わす「Zフォーラム」に参加していた明治大学 木寺ゼミナールのオケチュクカレンさんもコロナ禍で人と人との接触が少なくなり、増加する高齢者の孤立を案じ、明治大学 木寺ゼミナールの名取晋作さんもそうした状況を打破するためにも地域でのコミュニケーションの重要性を訴えます。

そうしたコミュニケーションに関して小幡さんは「オンラインの活用」、さらには「AI(人工知能)ロボットの活用」を提案。「AIのようなもので、家でコミュニケーションが取れれば。AIで賢く回答してくれれば話し相手としても面白い。テクノロジーで解決できることもあると思う」と話していました。

※この番組の記事一覧を見る <番組概要>番組名:堀潤モーニングFLAG放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/番組Twitter:@morning_flag