TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。3月25日(月)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは「FINDERS」創刊編集長の米田智彦さんが、漫画やドラマにおけるタバコ描写規制の是非について語りました。

◆表現や時代設定を無視

少女漫画誌「りぼん」で1995年からギャグ漫画「ハイスコア」を連載している漫画家の津山ちなみさんが、タバコ描写規制によって、作品に登場する34歳のキャラクターにキセルを持たせることができなくなったと、自身のツイッターで明らかにしました。

このツイートは瞬く間に拡散され「大人のキャラクターへの規制はやりすぎ」、「表現の自由を守る立場であるはずの出版社の姿勢に驚き」など、さまざまな声が広がりました。

津山さんは「3年ほど前に『キセルから煙が出てるのはアウト』となり、原稿を修正することになったときに、そこまで?!と思ったけど、とうとう完全アウトになりました」と事情を説明。「私個人はリアルのタバコは大の苦手ですが、漫画上の小道具としては便利だった。今後は手に何を握らせたら良いの?」と困惑していることを明かしていました。


米田さんは「煙を“ぷはーっ”とやってふて腐れたりするようなシーンには、キセルというのは良い小道具なわけですよ」とし、苦衷を察してこう指摘します。

「これがダメだと、キャラクターの設定も変わってきてしまう」

◆大河ドラマも「受動喫煙」で…

ルパン三世の次元大介、ワンピースのサンジなど、タバコがトレードマークになっているキャラクターは、ほかの作品にもいます。また、公益社団法人「受動喫煙撲滅機構」がNHK大河ドラマ「いだてん」の喫煙場面に抗議申し立てをした例を挙げ「明治時代、舶来ものの贅沢品として、タバコを嗜むというのは紳士の楽しみだったわけですよ」とし、いき過ぎた規制ムードに疑問を投げかけました。


◆自粛は表現の自由を守るべき出版社の責任逃れ

さらに米田さんは、こうも問題提起します。

「暴力や残虐なシーンはOKで、タバコはダメなのか、お酒はダメなのか」

「青年誌に残虐シーンを描いたからって残虐なことはしない」と、あくまで読者のリテラシーの問題であることを強調。それを受けてジャーナリストの中村竜太郎さんも「やり過ぎだと思う」とうなずき、「結局は自粛を決断しているところの責任逃れ。何か言われたら困るから、過剰にそうしているだけ」と、表現の自由を守るべき出版社の対応を批判しました。

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:http://s.mxtv.jp/morning_cross/