歌手・前川清(71)、女優・藤山直美(61)らが14日、大阪市内で「新歌舞伎座新開場10周年記念三月特別企画『前川清 藤山直美』」(3月1〜28日=大阪新歌舞伎座)の記者会見を開いた。

 同公演は第一部が難波・法善寺を舞台にした人情物語「恋の法善寺横丁」、第二部は歌謡ショー「前川清オンステージ」となっている。2人は記者会見に先立ち、共演の田村亮(73)、野村真美(55)、池乃めだか(76)らと法善寺を訪れ、公演の成功祈願法要を行った。

「新年早々、気が引き締まる思いだった。芝居をやるんだという気持ちになった」という前川だが、舞台の話になると「直美さん頼み。僕は歌の世界ですから、同じ曲をずっと歌っていればいいわけですが、セリフは違う。歌では味わえない緊張感を毎回毎回、教えられてるような感じがしますね」と宣言。

 新歌舞伎座での共演は初めてで、新たな一面が引き出される可能性もあるが「出せませんから。関西弁もしゃべれない。今回も長崎出身ということにしてもらった」と話すと、藤山は「日本語も危ない」と突っ込みを入れ、息ピッタリなところを見せつけた。

 その藤山は、前川から「3行以上しゃべれない」「役づくりができない」「1メートル四方は動けるけど、ほとんど動けない」と言われたそうで「『ちょっとボケてきた』ともおっしゃる。10年前ほど前からボケてはったので、やっと自覚が出てきた」と苦笑い。

 続けて「今年の目標は『藤山直美 いかに前川清を動かすか』というのをやってみたいと思います」と笑わせたが「雰囲気、人となり、人間味、温かさ、こうしたものは勉強してもできないもので、もともと持って生まれてきたもの。親切な役はできるけど、情のある人っていうのは演技できない。私の中でも頼っている部分はありますし、役者やからいうて、お芝居の先頭を切って走るってことはなく、みんなで一緒に作れたら」としっかり持ち上げることも忘れなかった。