菅義偉首相(72)は12日の衆院決算行政監視委員会で、適用地域が同日から6都府県に拡大された「まん延防止等重点措置」について「まん延防止重点施策」などと「等」を4回省いて答弁するミスを繰り返した。

「今、まん延防止重点策を講じている」とも語った菅首相に対し、立憲民主党の尾辻かな子衆院議員(46)は「危機感が全く伝わってこない」と厳しく批判した。

 江田憲司衆院議員(64)は菅首相が総理就任後、新型コロナウイルス感染者や死亡者数が増加した問題に切り込んだ。菅政権は新型コロナ禍の昨年9月16日に発足後、感染者総数47万4773人のうち39万8325人が感染、死亡者総数は9162人中、7701人という驚くべき数字が出ている。

 江田氏は「84%がですね、菅総理就任以降の感染者、死亡者なんですね。総理は国民の命を預かる、生命を守るという崇高な使命を帯びているわけですから、この厳然たる数字をどう受け止めているのか」と質問。これに菅首相は「私自身、内閣総理大臣に就任してから、昼夜違わず、国民の命と暮らしを守る、私の責務として全力で取り組んできました」と答弁した。

 感染拡大の要因については「専門家の皆さんによると、これを明確に断定することは難しいけれども、基本的感染予防対策、ここがしっかり行われていないということ。また気温の低下による影響もあるということでした」と専門家任せのような答弁をしたことで、江田氏は「国民のせいですか、気候のせいですか、自分の責任じゃないんですか」と声を張り上げた。

 ネット民は、菅首相が言い間違えたり、専門家に頼る新型コロナ対策に「首相の答弁は覇気が感じられない。単なる言い間違いではなく、完全な能力不足だ」「(専門家に)丸投げ。責任の押しつけ。自分の意見としてじゃなく、専門家の意見とわざわざ前置き。リーダーの器にあらず」と批判の書き込みが続出している。