政府の緊急事態宣言を受け、15公演を中止した俳優・稲垣吾郎(47)主演する舞台「サンソン―ルイ16世の首を刎ねた男―」が公式ホームページ上で動画メッセージを公開した。

 4月23日に東京公演を開幕した同舞台だったが、緊急事態宣言を受け、28日からの15公演を中止していた。中止発表後も「もう一度会える時まで」「演劇は止まらない」との思いを胸に、中止となった舞台上で稽古を実施。今回の動画メッセージも演出の白井晃氏が台本を書き、キャスト、スタッフの熱い思いを届けた。

 動画は稲垣演じるサンソンを中心に、キャストたちが入れ替わり立ち代わりにメッセージを届ける。最後は稲垣が「劇場が再開される時まで、止まらず歩み続けます。また、必ず劇場でお会いしましょう」と気持ちを伝えている。

 同舞台は稲垣が18世紀フランス革命の時代に実在した「死刑執行人」のシャルル―アンリ・サンソンを演じる。

 サンソンはパリで4代目の死刑執行人。自らは熱心なカトリック教徒でありながら「死刑制度はなくさなればならない」という葛藤の中で自らの職務をまっとうしていた。

 また、平等思想の観点からそれまでは貴族と平民で違いがあった死刑執行の方法を「誰にでも平等に苦痛を感じさせない死を」とギロチン(断頭台)の発明にも一役買った人物。

 同公演は東京公演のほかに、大阪公演「オリックス劇場」(5月21日〜24日)、福岡公演「久留米シティプラザ」(6月11日〜13日)、横浜公演「KAAT 神奈川芸術劇場」(6月25日〜27日)が行われる。