アニメ「あしたのジョー」の主題歌で人気の歌手の尾藤イサオ(81)が11日、滋賀・東近江市立八日市文化芸術会館で行われた「夢グループ20周年記念コンサート」に出演した。

 1953年、曲芸師に弟子入りするも、高校時代にエルビス・プレスリーに影響されて歌手デビュー。64年にリリースした「悲しき願い」がヒットした。さらに70年にテレビアニメ「あしたのジョー」の主題歌を歌い、不動の人気となった。

 ステージの幕が上がり、この日の出演者全員が居並ぶ中、尾藤はフォーマルな白のジャケット姿で橋幸夫らと共に「いつでも夢を」を合唱した。

 その後、黒のTシャツに黒のジャケットに着替え、再度ステージに立った尾藤は、自身のヒット曲「あしたのジョー」の主題歌を情感たっぷりに歌い上げた。

 ステージ上で「デビューした時はロカビリーで、頑張っていました。今ではリハビリを頑張っている」と言うと客席からドッと大きな笑いが起こった。

 続けて「みなさんにひとつ、プレゼントしたいものがあるんですよ。見ていてください」と言い、おもむろに手を振ると、魔法のステッキが飛び出した。それを見た観客が、割れんばかりの拍手を送ると「歌よりこっち(手品)の方がいいですか」とおどけてみせた。

 年を感じさせないステップを踏み、マイクスタンドを振り回して「悲しき願い」を歌唱。まさに一球入魂のステージを歌い終えると、息を切らしながら「ちょっと病院行ってきます」と言い残し、ステージを後にした。