フジテレビが視聴率低迷にあえぐバラエティー番組「フルタチさん」(日曜午後7時〜8時54分)の放送枠移動の検討に入ったという。同番組はフリーアナウンサーの古舘伊知郎(62)が、昨年3月いっぱいで「報道ステーション」(テレビ朝日系)を降板して以来、初のレギュラーとして注目を集めた。強敵ひしめく日曜夜に華やかなスタートを切ったはいいが、一度も2桁視聴率を取れない体たらく。「フルタチさん」はこの秋の改編で日曜夜から、縁起の悪い金曜夜に“異動”させられることになりそうだ。

 やることなすこと、すべて裏目に出ているフジテレビが、ワラにもすがる思いで招聘したのが古舘。昨年11月にスタートし、フジにとっても起死回生の一撃となるはずの「フルタチさん」だったが…。

 放送開始当初こそ8%台を記録するも、3回目以降はおおむね5〜7%の間を行ったり来たり…。ゴールデン帯の番組は、視聴率10%で及第点とされるなか、放送開始から半年以上が過ぎても、その10%にすら遠く及ばない日々が続き、2月には4・0%の週もあったほどだ。

 この日曜の時間帯は「ザ!鉄腕!DASH!!」(午後7時)や「世界の果てまでイッテQ!」(午後7時58分)と毎週15%以上の視聴率番組を持つ日本テレビの独壇場。「イッテQ!」に至っては、5月から6月にかけて8週連続で20%超えを果たすなど、驚異的なパワーを見せており、いかに古舘とはいえ太刀打ちできず。低迷がより際立つ形となり、本紙は打ち切り情報も既報した。

 こうしたネガティブな状況に、古舘サイドは神経をとがらせている。というのも古舘はアナウンサー人生の集大成として、2020年東京五輪開会式で新国立競技場内での実況・司会を目標に掲げており、その悲願達成のためにも視聴率低迷で打ち切りという“傷”は負えない事情があるからだ。

「この現状を打破すべく、古舘氏サイドはフジテレビに、視聴率アップの具体策をとるようプレッシャーをかけています。特に膨大な制作費をかけている裏番組の『ザ!鉄腕!DASH!!』や『世界の果てまでイッテQ!』と比較して、圧倒的に制作費が少ないことに不満を募らせているそうです」(テレビ関係者)

 古舘が強力な裏番組に対抗すべく制作費のアップを要求してきたとしても、近年、低視聴率が続き、営業面で苦境に立たされているフジテレビとしてはツライところ。とはいえ、“三顧の礼”をもって迎えた古舘だけに「それならば」と簡単に番組を打ち切ることもできない。

 そこで検討されているというのが、強力な“ライバル”がいない放送枠への移動だ。

「日曜夜7時から2時間放送している枠を、金曜夜7時からの2時間に移動させる案が出ています。現在、その枠は医療バラエティー番組『その原因、Xにあり!』と単発の特番を放送していますが、その辺の整理をつけてでも、枠を移動させようと検討しているようです」(前出の関係者)

「その原因――」も視聴率で“低空飛行”を続ける番組の一つ。しかも、昨年10月の放送開始早々に、医療ジャーナリストの森田豊氏(54)からブログで放送内容について疑問を投げかけられるなど、いわくつきだ。「フルタチさん」のために打ち切りにされてもおかしくない。

 とはいえ「フジテレビの金曜夜7時枠は番組の出入りが激しく、あまり縁起がよくない」(前出の関係者)というだけに、果たして「フルタチさん」の視聴率アップにつながるかは不透明だ。

(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)