【香港国際競走(10日、シャティン競馬場)海外競馬通の秋山響氏がジャッジ】一日で4つのGIレースをまとめて行う香港国際競走に今年は日本から大挙8頭が出走。香港カップ(芝2000メートル)をモーリス、香港ヴァーズ(芝2400メートル)をサトノクラウンで制した昨年に続く優勝を狙う。

 4レースのうち、最もチャンスが大きいのはGI香港カップだろう。2015/16年シーズンの香港年度代表馬であるワーザーは確かに強いが、そのワーザーを春のGIクイーンエリザベス2世Cで負かしたネオリアリズムも調子を取り戻していれば当然勝ち負け。また、これが3度目の香港遠征となるステファノスも良馬場なら巻き返してくるはず。スマートレイアーはGII京都大賞典では後のGIジャパンC勝ち馬シュヴァルグランを下した。日本勢は馬券から外せない。

 GI香港ヴァーズ(芝2400メートル)もチャンス十分。菊花賞を制したキセキは父ルーラーシップ譲りの雄大なフットワークが目を引く。父がGIを圧勝したシャティン競馬場の馬場も合いそう。GI・6勝のハイランドリール、それを前走のGI・BCターフで下したタリスマニックは強力だが、伸び盛りの3歳馬の勢いを取りたい。トーセンバジルも前走(京都大賞典=2着)のように前で流れに乗れれば面白い。

 GI香港マイル(芝1600メートル)は地元の前哨戦GIIジョッキークラブマイルを制したシーズンズブルームが中心だが、抜けた存在という感じではない。多くの馬にチャンスがある混戦だ。サトノアラジンは不良馬場で走った天皇賞・秋(18着)の影響か、前走(マイルCS=12着)も凡走。末脚はこのメンバーでもピカイチだが…。

 GI香港スプリント(芝1200メートル)は地元香港勢の牙城。過去10年で7勝を挙げ、昨年は1〜4着を独占した。今年もGIIジョッキークラブスプリントを快勝した地元馬ミスタースタニングが中心でよさそうだが、直線で進路がなかった3着ディービーピン、4角で外を回りすぎのザウィザードオブオズ、さらに何度も不利を受けて競馬にならなかった9着ラッキーバブルズも巻き返してきそう。非常に層が厚く、昨年レッドファルクスが12着だったことを考えると、日本勢は積極的には狙いづらい。

★香港国際競走4レースの勝馬投票券はインターネット投票のみの限定発売。「即PAT会員」及び「A―PAT会員」なら購入可能。発売式別は「単勝」「複勝」「馬連」「ワイド」「馬単」「3連複」「3連単」で「枠連」の発売はなし。10日10時からそれぞれのレースで発走予定時刻の4分前まで購入できる(ネット投票加入を含めた詳細はJRAホームページ参照)。レースはグリーンチャンネル「2017香港国際競走中継」(16・35〜18・30=無料放送)で放映される。